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コラム#2:眠れぬ夜を楽しもう~競技フットサルへの誘い~

「観客が囲むリングに上がって、スポットライト浴びて、命を懸けてぶつかってくる相手を倒して、拍手を浴びる。こんな経験をしたら、簡単に辞められないですよ」
 
取材したことがある元プロボクサーの言葉が忘れられない。
また彼は、こう言った。
 
「観客の前で、相手に倒されて、負けることは想像を絶する屈辱。だから練習や減量がどれだけきつくても耐えられるのです」
 
僕が競技でフットサルを始める前に聞いた言葉だったので、想像はできたが、実感はなかった。
社会人の県リーグでフットサルをプレーするようになって、ワンデー大会などと全く違う経験をした。
 
それは公式戦があった夜、ほとんど眠れないことだ。
勝っても、負けても。
 
勝った時は、本当に気分が良いし、頭も体もアドレナリンが巡っている感覚があり、午前1時に布団に入って、眠れないまま午前2時頃に寝ても、午前6時前に目が覚めてしまう。
 
負けた時は、悔しい気持ちがあるし、布団に入っても「あの時、こうやれば」「ハーフタイムで、ここを修正できたら」などと色々考えてしまう。
 
結局午前2時頃に寝ても、午前6時前に目が覚めてしまう(笑)。
ワンデーの大会では、このような経験はなかった。
 
何が違うのか。記録が残るからなのか、そこは明確に説明できないが、明らかにリーグ戦の方が刺激が強い。
 
県リーグのプレーヤーでこの経験をするなら、地域リーグやFリーグなど、さらに上のカテゴリーの選手はもっと眠れないのかも知れない。
 
今、プロボクサーの言葉を実感として少しは理解できている。
 
ところで本業である記者の仕事は、心身ともに疲弊する。泊まり勤務や休みの日の呼び出しもあり、公私が明確に分かれていない。

僕が競技でやっていることを知っている同僚は「よくやるなぁ」と口にする。
 
でも勝つと、1週間は気分が良い。負けると1週間は気分が優れない。
そんな刺激を味わいたくて、楽しみたくてやっている。
 
フットサルを始める前、競馬が趣味だった。
ギャンブルの刺激は強い、一番ハマっていたのは大学生のころで、お金がない中での賭け事はスリリングで、勝つ喜びも大きい。
 
しかし、社会人になって稼ぐようになってから、大学生の頃のように少額では、同じ刺激が味わえなくなってきた。そこで掛け金を増やすことはしなかった分、競馬も惰性でやっている状態が続いた。
 
フットサルを競技でやってから、競馬を一切やらなくなった。
お金をかけるより、自分の技術、肉体をかけて勝敗を競う方が刺激は強い。
 
アマチュアである以上、勝っても負けても、人生が変わる訳ではない。
でもそれがあると、生活に張りが生まれる。

競技でプレーするのに迷っている人がいたら、勇気を出して踏み出してほしい。さぁ眠れぬ夜を楽しもう!!

(了)

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