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寄稿#6 審判からみたフットサルの景色~勝敗のない第3のチームとして~
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寄稿#6 審判からみたフットサルの景色~勝敗のない第3のチームとして~

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このサイトを管理しているメインライターの「ひで」です。
今週は寄稿の6回目です。

■今回のテーマを選んだ理由

1月末にツイッターをはじめて、フットサル選手、指導者、サポーターら多くの情報発信をみて、フットサルの奥深さに触れました。

その中でも今まで接する機会が少なかった、審判の方々に興味をひかれました。自分も県リーグの公式戦で、第3審判に入ることは多く、主審がどのような気持ちで試合に臨んでいるのか、気になっていました。

プレー中は審判員にリスペクトを持って接していますが、判定に納得いかない時は不服の言葉や表情を出してしまうこともあります。そんな時、審判員はどんな気持ちなのだろう。やり甲斐や喜びは、どんな所にあるのか聞いてみたい気持ちが膨らんできました。

■筆者紹介

光武白水(みつたけ・ひろみ)さん

1985年生まれ、佐賀県出身。普段は病院で事務職を務めながら、週末はフットサル2級審判員・サッカー2級審判員として活動。地元のジュニアチームでボランティアコーチとしても活動している。フットサルでは、佐賀県リーグや九州リーグの試合で笛を吹いている。twitterアカウント

それでは本編です。


圧倒的な迫力、サッカーからフットサルへ

元々はサッカーの審判員として活動していました。20歳で2級審判員に昇格し、以降は九州協会の強化審判員として活動していました。1級も目指しましたが、実力がなかったため、昇級試験に合格することは出来ず、30歳で受験が終了しました。

周囲からは「レフェリーインストラクターに」とお誘いもありましたが、「身体は動くし、インストラクターは何か違う。指導側に回るより、まだまだ現役で頑張りたい」との気持ちでいましたが、実際、何をすれば良いのか迷っていました。

そんな時、県のフットサル連盟の方から「サッカーの審判で養った経験、フットサルで生かしてもらえませんか?」との誘いがあり、フットサルの審判としてキャリアがスタートしました。

失礼な話、最初は「サッカーと何が違うんや?」と、少し甘く見ていましたが、展開の速さ、切返しの速さは全然違うし、ピッチはサッカーよりも小さかったですが、圧倒的な迫力がありました。すぐにのめり込んで、1年で4級から3級、2級まで受験し合格することが出来ました。

フットサル審判員としては、今年で4シーズン目になります。正直まだまだわからない事ばかりですが、年々楽しさは増しています。フットサル審判員に転向して良かったと思っています。


公式戦でお互いの考えを共有する

フットサル2級審判員に昇格してから県内だけでなく、他県でも活動することができるようになり、幅が広がりました。

4種(小学生年代)から社会人、女子までカテゴリーに関係なく、試合を経験させて頂きました。県内での重要な試合を任されることも増え、昨年からは地域の強化審判員として地域リーグ、選手権にも割当てを頂いています。

審判員として一番難しいなと思うのは「選手からの理解を得ること」です。
ワザとなのか、偶然なのか。瞬時に見極めて判断し、注意するにしても対応を変える。

故意なのにあっさりとだけ注意したり、偶発的な部分に厳しく注意したりされれば、選手や見ている方は「何でだよ」となってしまいます。

反則を受けた側が納得するのはもちろん、反則をした側も判定に納得してもらうことが、次に反則をしない(ファールを積まない)ためには大切なことです。

時には納得できずに文句や不満があるのも、十分にわかります。審判員も人間なので、自信を持って判定していても、厳しい事を言われると正直「きつい」と感じることもあります。本当にたまに、だけなのですけどね。

私はできる限り選手の方と試合中は会話をして、お互いの考えを共有出来るようにしています。会話することで、試合や選手の情報を得ることができたり、判定のズレを修正するためのカギになったり、することがあります

選手の方も「何が悪かったのか?」「どういけないのか?」を試合の中で確認し修正することができれば、より良いプレーにつなげることができます。

もちろん基礎的な判定の正しさや正確性、審判員としての動きは、まだまだだと思っているので、もっともっと高めたいと思っています。


共感できるレフェリング

一時期「警告や退場を出さず、淡々と試合を収める」ことが良い審判員だと思っていました。

言葉もかけず、笑顔も無く、反則か否か。選手に共感はなく、異議があっても知らんふり。審判員の強さとは「付け込まれないこと」だと勝手に感じていました。

ある試合の後、普段も知っている選手から、「何?俺たちの試合つまらなかった?」と聞かれたのです。どうしてか問うと、「つまらなさそうに淡々とこなしていたから。笑いも無かったし、共感も何もないじゃん」と。

きっと楽しめてなかったのでしょうね。どう試合を終わらせるか、何事もなくするためには、どうすれば良いのかとかばっかり考えていました。

でもそこからは、どう変えていけば良いかを考えていました。そして、たどり着いたのは「みんなで共感できるレフェリングをする」ことでした。

共感するためには、相手の考えていること、感じていることを考える。「〇〇だろう」じゃなくて、きちんと声にして聞いていく。聞くだけじゃなくて、審判としての思いや考え、視点も伝える。

「全部を理解してもらおう」とは思ってはいないですが、少しでも感じる部分が増えれば、きっと良いゲームになると思っています。そしてその雰囲気は見ている方々にも感じてもらえると信じています。

その作業を丁寧に繰り返すこと、積み上げていくことが、今はとても楽しくてやりがいに感じています。

答えがない分、いろんな部分を良くしていけるように審判員の個人個人が日々試行錯誤して準備しています。試合が終われば、審判員を評価・指導して頂くアセッサーと反省会を行い、その後は、その日限りの審判員チームとして、ゲームの反省を肴に「あーでもない、こーでもない」と話を楽しんでいます。

実はこの時間がいちばんの楽しみでもあったりします。

今はおかげ様で、選手やチームの皆さんから顔を覚えてもらうことができ、試合以外の部分でも声をかけて頂くことが少しずつ増えてきました。

選手や審判員の垣根を超えてフットサルを楽しむ仲間として、みていただけるということは、フットサルに携わっている人間にとって、この上なく幸せなことだと感じています。


第3のチームとして試合に臨む


まだまだ下手な自分が発言するのは、大変おこがましいですが、ゲーム全体を見渡すことの出来る審判員はまだまだ少ないように感じます。

判定の一つ一つはしっかりとできているのに、ゲームの中で審判員というポジションがうまく噛み合っていない時があります。

そこに如何に気付くことができるのか、どこを改善し修正してより良いものにしていくか。そんな審判員はもっと必要だなと感じます。

あとは、判定に対する自分の意見をきちんと述べることのできる審判員は、もっと必要だと感じます。どこの部分を注意深く確認したのか。

判定する際にどのようなことに考慮して判定したのか。選手にだけでなく、一緒に組む主審や第2審と同じ基準を保つためにも、自分自身は勿論、相手の判定も説明できる程、理解しておくことは、審判員として大切です。

私たち審判員はピッチの中で、勝敗のつかない第三のチームとして試合に挑んでいます

若い審判員からベテランの審判員、男性・女性の性別も関係なく、同じように責任と使命感を持ってピッチに立っています。白黒つけられないことでも、必ず答えを出さないといけなくて、時にその判断を理解してもらえない、文句も言われることのある孤独と言えば、孤独なポジションです。

選手の皆さん、観客の皆さんに一つだけお願いしたいことは、ミスのような厳しい判断をしてしまった時はもちろん、良い判断やナイスジャッジと言われるような判断・判定をした時には1試合に一度ぐらいで良いので「ナイスレフェリー!」と叫んで頂けると幸いです

きっと、言われた審判員は心の中で飛び跳ねるほど嬉しいと感じているに違いないと思いますから。

(了)

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それでは、また土曜日に。

ひで

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