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評価と忖度 クラウドソーシングのサイトであったこと


1.最近あった出来事

 私は2年間、ライターの仕事をしていた。
 どんなものかというと、1記事2000文字以上を月に3、4本書くというものだ。
 ワードプレスのサイトに投稿して、修正があるならそれを直して納めるという仕事である。

 最初は漫画の感想や考察記事を書いていたが、発注者の都合によりスピリチュアルの記事へ。
 慣れたところでまたまた発注者の都合により、芸能関係の記事を書くことになった。
 ライターは色々と調べ物が必要になるので、あらゆる知識が入る。
 スピリチュアルや芸能関係に興味を持ちはじめて、自分の世界が広がっていくことを楽しめた。

 ブログを運営している身としては勉強になることもあり、ワードプレスの機能の使い方など学べた。
 良いことがたくさんあったのだが、このライターの仕事を辞めようと思ったのはなんとなくつまらないと思うことが増えたからだ。

2.不満点

  • ずっと同じ仕事ができないこと

  • なんか契約条件がコロコロと変わること

  • 今まではOKだった文章に修正指示が増えるようになったこと

 それがライターの仕事をやめるきっかけになった。
 その他にもいまやっているこの仕事ってある意味量産型ブログの記事を増やしているだけじゃないかとか、オリジナルがないただの情報の寄せ集めというクソブログじゃねえかなどなど。
 思い出したらたくさんと不満点が出てきた。
 こういうブログについて調べてみると通称『いかがでしたかブログ』、量産型クソ記事ライターの仕事として有名だそうだ。

 まあ、その他には身内に最近病がちで危ない状態で心配なことがあったとか、本職が忙しすぎて余裕がないこともある。
 そういうわけで発注者さんに契約続けられないことを伝えた。

3.評価をつけてみたら

 さて、断りのメッセージに加えて低評価をしてみたのだが、発注者から以下の内容のメッセージが来た。

  • こういう低評価は個人間のメッセージでやってほしい

  • ビジネスの世界で修正するのは当たり前

  • 非常に残念である

 ということだ。
 発注者自身反省することがあるとのことが述べられていたのだが、表向きにこういうことを書いてほしくないとのことだった。

4.本音を隠して建前を表に出すべきか?

 まさかの発注者からそういうメッセージが来るなんてと驚いた。
 発注者の評価を見ているとどれも高評価なものばかりだが、この中には私みたいに不満を抱えている人もいたのだろうか。
 その人たちは表に出さずに裏でやりとりして我慢して継続しているのだろうか。
 そう思うと、この人のメッセージからはこのような意図が感じられる。

  • 私に低評価を下すなんて許さない

  • 低評価を表に出すなんて非常識

 とはいえこの高評価ばかりっていうのはあるいみイエスマンの塊なのではと思う。
 問題ないならそのような結果になるのは当然である。
 でも高評価をしないと継続できないという忖度もあれば、本当はもうちょっとこうしてほしいところがあるけれど、そうしたら発注者の期限を損ねるのではと考える人がいるだろう。
 そう思うと低評価をしたらだめなのはなんとなく不自由さを感じる。

5.低評価は悪か?

 発注者さんからのクレームに対して私はこう返事した。

  • こういう評価をするのはこの仕事にはこういう面もあるという事実を伝えたかったから

  • 発注者さんと仕事をすると考えている人(受注者さん)にとっては参考になると思って貢献した

と。
 発注者の立場から見ると寒いフレーズだと思う。
 確かにね、発注者さんからしてみれば相談すればいいのにとかいう思いもあるだろう。
 不満を口にせずにため込んでしまうのは私の悪い癖であり、それは本当に申し訳ない。
 継続する気だったら相談していたけれど、もう気持ちが変わったんだ。

 しかも、こういうのは常識なんですよとか言っているけれど、受注者さんに低評価をするなんてとグチグチとしたメッセージを送ることは常識なのだろうかと問うてやりたい気持ちもある。
 これ以上やったら争いごとになりそうだし、ここで縁が切れたので後追いはしないでおこうと思う。
 しばらくは自分のやりたいことを集中しつつ、こういうぢごとは良い勉強だったと糧にしよう。

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