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新番組・DJ KOO×REBOOT THE WORLD 初ゲストにFAKY

 今月からラジオ関西で新しく始まったばかりの、DJ KOOのレギュラー番組・REBOOT THE WORLD。11月12日の放送では、「TRFがオリコンで初めて一等賞を取った曲」というコメントとともに、こちらの楽曲からスタート。

TRF『survival dAnce ~no no cry more~』


 今回は記念すべき番組初のゲストとして、FAKYのHinaとLil'Fangが出演した。2人がそれぞれの音楽ルーツを話す。Lil'Fangにとって音楽は、最初は軽く聴き流す程度のものだった。しかしZEEBRAなどのヒップホップに影響を受けてからは、歌詞をしっかりと噛みしめて、深く聴きこむようになったという。一方で、Hinaのルーツはクラシック。小学生からピアノを弾いていたそうだ。つまり楽譜は読めるし、専門用語もある程度は通じるはず。
 ヒップホップは理屈よりも感情を直に発散させるイメージだし、クラシックは生の感情よりも統制・調和の方を重視するイメージがある。こんな対照的な2人が同じグループにいるのも不思議だ。今回は出席していない他の3人のメンバーも趣味嗜好はバラバラ。1stアルバムのタイトルを決めるのも、意見がすんなりまとまることはなく、何度もミーティングしたようだ。
 彼女たちの話を受けて、DJ KOOはこのように話した。TRFではボーカリストが一人に固定されているから、YU-KIの声に合う・合わないでサウンドが取捨選択され、おのずと一定の範囲に収まる。その一方で、FAKYは全員が歌えるから、それぞれのメンバーの声に合わせてサウンドに多様性が出せる。これは良いことだという。
 そうは言っても、TRFにも『FUNKY M』のような、飛び道具的な楽曲もあるけれどね。
 こんな編成のFAKYだから、意見の食い違いにより意思決定がサクサク進まないことも、ままあるのかも知れない。そこに彼女たちがじれったさを感じているのを気遣ってのことだろうか、先輩として優しい言葉をかけたとも思える。
 Lil'FangはDJ KOOと会う度に、いつも例外なく元気いっぱいな姿を見て羨ましく思っているみたいだ。彼女はそうではなくて、仕事中でもナーバスな気分から抜け出せずに悩むこともあるという。例えばライブで失敗したときだ。DJ KOOが、どんな失敗なのか興味を示したところ、こんなエピソードを語った。
 タオルを客席に放り込む演出の際、誤ってマイクの方をを投げ込んでしまったらしい。普通は何か投げたらみんな寄り集まってきそうなものだが、モーゼのように、きれいに観客に避けられたという。これは笑えた。このとき、スタッフは機転を効かせてマイクのスイッチをオフにできたのだろうか。そうでなければ、マイクが床に着地した瞬間に、物凄い轟音が会場に響き渡ることになるのだが。気になって仕方がない。
 ここでもDJ KOOは、話をただ聞きっぱなしにはしない。何か失敗して、気分を上げるべきときに上げられない場合、自分から意図的にため息をつくのが、DJ KOO流リセット方法なのだという。DJ KOOには家族もいるしTRFのメンバーもいるけれど、ソロ・アーティストで普段は感情をさらけだす相手もいないという方は、これを試してみてはいかがだろうか。はぁーあ、とため息をついた後に「コンチクショー!」と、思ったことを胸の内に秘めたままにせず、声に出してしまおう。スッキリできるかも知れない。

 今回の放送では、今年発売のFAKYのアルバムから『My Story』もオンエアされた。


 FAKYのアルバムに過去音源のDJミックスを収録する際、DJ KOOへのオファーも考えたが、大先輩に対して恐れ多くて頼む勇気が出なかったようだ。それを聞いてDJ KOOは、「言ってくれればやったのに!」という返事だった。Lil'Fangは、「私、そういう社交辞令、真に受けるタイプなんで。本当にやってもらえると思っちゃいますよ」的な発言をしていた。勢い任せとはいえ、将来、FAKYの楽曲のDJ KOOミックスが出る可能性もあるのか。

 DJ KOOは11月22日に神戸・ANCHOR、12月2日に大分・FREEDOMでDJイベントに出演することが番組で告知された。こちらにも注目していただきたい。

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