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Photo by natutubaki

後藤真希、ディアフレンズに初出演

MK SCRATCH

　TOKYO FMで放送している、坂本美雨のレギュラー番組・ディアフレンズに、後藤真希(ex.モーニング娘。)がゲスト出演した。この番組で2人が顔を合わせるのは初めてだという。
　後藤真希はTVのオーディション番組・ASAYANに出演していた頃を振り返っていた。自分の過去映像を見ることもしばしばあるようで、デビュー当時の記憶はいつまでも古くなることはないと言っていた。
　デビューが決まってからは、芸能活動が多忙を極めた。オフの日も溜まった疲労を取り除くだけで終わってしまい、友達づきあいがなかったのが心残りだったようだ。大人になってから、偶然にも街で久々に旧友と再会し、再び連絡を取り合うようになった、と嬉しそうに話していた。「あまりにも久々過ぎて、ちょっと気まずかった」と、再会の瞬間の心情を述べていた。
　仕事のことでは、「つんく♂さんも、私の面倒見るの、大変だろうな」と、かつての恩師を思い返していた。坂本美雨は、後藤真希がつんく♂と再会する動画を視聴したそうだ。
　今年、デビュー25周年の節目を迎える後藤真希。彼女は6歳ぐらいから歌って踊れる歌手になりたいという気持ちは持っていたという。沖縄出身4人組ユニットのSPEEDには大きな影響を受けたそうだ。
　オリジナル音源のリリースという面では、長いブランクを経て、再びプロジェクトが動き出す。自分の作品がリリースされた13年前よりは、音楽シーンも進化していることは念頭には入れているという。その上で昔の自分のスタイルを残しつつ、今までやっていなかった、新たな一面も出したい。新作では、そういう欲張りを詰め込んでみた、と意気揚々と語っていた。
　
新作EP「prAyer」からこちらの楽曲がオンエアされた。

後藤真希『CLAP CLAP』


　番組おなじみのコーナーで、後藤真希が引き当てたテーマは「子供のころからずっと好きなおやつ」。自宅付近の駄菓子屋を思い起こしながら、2人の菓子談義が始まった。後藤真希の好物は、いかそーめん。自分で「渋いですねー」と言う声は、筆者にはどこか苦笑混じりにも聴こえた気がした。アイドル出身なのだから、もっと可愛らしいスイーツを挙げておけばよかった…という胸の内があったのだろうか。後藤真希の回答を聞いた坂本美雨からは、「ウチの娘と一緒！」というリアクションが返ってきた。
　今ではすっかり数が少なくなってしまった
駄菓子屋。地域の子供たちと何気ない会話をする場所として、大事な存在だったのではないか。後藤真希は今になってその価値に気づいたようだ。坂本美雨は、自分で駄菓子屋をやりたいと言う。子供たちを菓子売場で放牧しつつ、保護者はちょっと一息ついてコーヒーでも飲めるような店があったらいいのに、という大人目線からの理想の駄菓子屋を語り、後藤真希も頷いていた。

新作EPから、こちらの楽曲もオンエア。
後藤真希『prayer』

　アイドルを極めた彼女から、これからの若い世代に伝えたいことは何かという話を振られて、後藤真希はこう答えた。「今の子たちは最初からスキルが高いけど、それぞれの個性はスキルとは別。その個性を自分なりに外に発揮できるようになって欲しい。」
　この回答を受けた坂本美雨が「グループから離れたところで、好きなものを出せる場所って大事」と返していた。
　YMOの坂本龍一の娘であり、思春期にファンであったTM NETWORKと、業界入りしてから自らのレギュラー番組で、ユニットとしてもソロ活動としても、仕事で話を聴いた彼女だからこその重みを感じた。筆者が知るのはTM NETWORKの3人揃っての出演回と、ボーカリスト・宇都宮隆の単独出演回だけだが、それ以外にもさまざまなバンドとソロ活動の話を聴いてきていることだろう。

　後藤真希のルーツから現在の活動までを振り返りながらも、今の心境も明らかになった放送回だった。彼女の活動にずっと張りついていたわけではないので、熱心なファンの方とは違う受け止め方をしているだろうなとは思うが、久々に耳にする後藤真希の歌唱は、かつての筆者の記憶からは格段に上達していて驚いた。大勢いるメンバーのひとりとして、ときどきソロ・パートが回ってくるのとは違う、終始自分ひとりだけというのも新鮮に聴こえたし、2コーラス目をラジオ・ボイス風に声を加工する仕掛けも、アイドル時代には考えにくいアイデアだ。音楽活動にかける意気込みや、それに向けての積み上げを感じられる。
　今回はあまり肩肘張らずに、スマホのスピーカーで気楽に聴いていたが、もっと再生環境を良くして聴いてみたら、より深く突っ込んだところまで感じる何かがあるかも知れない。

　彼女が過去にYouTubeに投稿した動画で、要チェックの作品はこちら。鈴木亜美とも交流があるとのことなので、両者のファンは注目して欲しい。

後藤真希『Be Together』

ディアフレンズ公式Xの投稿


　番組公式サイトから、後藤真希出演回のレポ。



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