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「コロナと、運気と、知的生活」夏の作文練習

「四か月間のこと」
 この四か月間は気分の上げ下げが極めて激しく、体調も不安定だった。四か月というと丁度、世の中が新型肺炎のことでやかましかった時期と重なる。私は世間が良くも悪くも、一つの話題で持ちきりになるのが大嫌いである。昨年でいえばラグビー等スポーツ界が鬱陶しかったが、運動嫌いの私は完全無視を決め込んで心身の安定化に成功した。

 ただ今回は健康に関する問題という点で一応関心を持たねばならず、始めは情報収集をした。しかし私は普段より他人とは距離をとる、換気は徹底する、余計な外出はしない、異臭軽減の為マスク着用など不安発作の対策を行っている。その意味で生活は全く変わっておらず、巷の人が自粛疲れと嘆くのを鼻で笑っている。自分としては身の回りで感染者が出ないこと、自身の精神安定だけを維持したい。

「運気」
 自分も世の中も、今年は天罰かと思うほど運気が悪い。元々神社はお祭り目当てで訪れていたが、今は真面目にお祈りしようと心掛けている。私は近所に西宮神社があり、長年満足していたが、今年は更なる効力の必要を感じていた。三月の初め甲子園で神社を見つけ、お参りした。甲子園球場内とあり、阪神球団の信者が愛用している様子だった。お守りの名称が「勝ち上がり守」と魅力的だったので、部屋に置いている。二月までどん底だった運気は三月から少しずつ上がり始めており、一定の効果を喜んでいる。

 昨年売れた、「運気を磨く」という本を読んだ。この類は怪しい本が多い中、工学博士の著書とあって理路整然としていた。重要な箇所ではフランクルの言葉も引用されており、最終的に偉大な先生方は同じような結論に至るのが面白かった。

「知的生活」
 今年唯一の収穫は、読書する習慣がついてきたことだ。それにしても、二五歳まで習慣がなかったとは情けない。中でも最近嵌っているのは、「知的生活」に関する本である。古典的な「知的生活の方法」や、「知的生産の技術」という売れた本は難解な箇所があった。

 近年の易しい本「アウトプット大全」を参考にする。共通する内容はカード・ノート・日記など自分が敬遠していた習慣である。特にカードは概要を全く知らなかったので、今後試してみたい。ノートは書いているのだが自由帳といった具合で、知的とは言い難い。
 日記は出来事を記すのみで、文の練習になっていない。ノートと日記を統合して、少しは賢くなれるよう工夫したいものである。その本ではブログを書くのも、良いとされている。

「つかしん」
 水曜はすこぶる機嫌が良く、「つかしん」という商業施設へ行った。私は一九九〇年前後の、好景気を感じさせる場所が好物である。昭和の方々が日本史に浸るため京都や奈良を観光する要領で、私は「つかしん」を訪れた。

 一九八五年に出来た施設で、外見は海外の街並みを再現していて彩り豊かである。ただ三五年も経つと少々老朽化しており、そこもまた私の好奇心をくすぐる。普通古い商業施設は客が減ってしまうが、尼崎ということもあり賑わっていたのは新鮮だった。

 私は場所以外でも全ての趣味を、一九九〇年前後の匂いがするものに統一している。本は古本を優先し、音楽や放送は殆ど九〇年前後から親しまれているものを好む。今年は新型肺炎の影響で世界的に厄年といった感じで良いことは起こりそうにないので、より一層一九九〇年ごろの浮かれ気分を研究しようと思う。

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