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リーダーにとっての心構え

▼著書
リーダーになる前に知っておきたかったこと

▼本を読む前
マネジメントに関する本はとにかくなんでも読むぞ。
まずはインプットのために読み漁るんだ。

▼本を見つけた時
今の僕の気持ちにぴったり!
もっと早くこの本を知っていたら読んでいただろう、そしてよかったら他の人にもオススメしたい。

▼内容と感想
内容自体は、心構え的なものが多い気がした。
ケーススタディみたいに、こういうときは、こうしたほうがいいよ、という話よりは、本のタイトル通り、リーダーになる前の心構え的なものが書いてある。
方法論や、モチベーションの話とかではなく本当に心構えそのもの。
全部で30個書いてあって、どれも学びになったのだけど、特に印象に残ったのはコミュニケーション周りの話。
メンバーとのコミュニケーションに関する話だけではなく、上司に対してのコミュニケーションについても書かれていて、個人的には盲点だったので勉強になった。
特に印象に残った言葉は下記。

概念的に言えば、人間は論理を理解するようにはできていない。人間は物語を理解するようにできているのだ。

この言葉は著者のものではなく、他の人の引用なのだが、結構ここに集約される感が個人的にはあった。

どういうことかというと、人はただでさえ様々な情報に触れているため、リーダーからの言葉も埋もれやすい。そして元来のその本質に加え、情報過多ということもあり、人は自分の理解しやすいように物事を解釈してしまうんだよ、という話。
こっちがどれだけ物事を論理立てたり構造化したりして伝えても、相手が懸念していることは何かそれを常に念頭において伝えないと意味がない。
これは、部下に伝える時も上司に何か伝える時もそう。

特に上司は、役職が上に上がれば上がるほど、部下も増えてその分報告などの情報も増える。
その膨大な情報量の中から意思決定をしなければいけないのだ。
たしかに、自分の身に置き換えたらたまったもんじゃない。
しかも同じチームに部下が3人いる僕と、それぞれ別チームに部下がたくさんいる上司だと、全然立場が違うし理解にも時間がかかる。
そりゃ懸念事項を把握しておかないと言葉は埋もれるわけだ。
最悪、間違ったように伝わってしまって、その間違った理解を元に上司が僕にアドバイスをして、それを僕が部下に下ろしてしまうなんて事態にもなりかねない。恐ろしい。

だからこそ、リーダーは相手の頭で理解しやすい言葉を選んで伝えることに価値がある
どれだけわかりやすく伝えるとか、どれだけ頑張ったかを伝えるとかは意味がない。
特に僕はただでさえ上司に殴られそうになったり殺すぞと言われたりすることが多いので気をつけようと思った。(もちろん冗談である)

一方で部下に対してで気をつけよう、活用しようと思ったこと。
そもそも、リーダーの意志が伝わったとはどういう状態なのか。
それは、「部下が同じ内容を話し始めた時、同じ行動をし始めた時」である。
自分の言動や考え方が似てきた時、自分の作った資料とそっくりなものを部下が作った時、こういった時がまさに伝わった状態である。
リーダーが影響を与え、部下が自分自身の頭で考えた結果、リーダーと同じところにたどり着いたという結果である。
ここまでくると、部下からもリーダーが語った言葉が自ずと出てくるようになり、浸透力が増したことになる。
この状態は結構わかりやすいので、自分の影響力の度合いの判断するのに意識してみようと思った
僕自身、影響力がある人間ではないので、それを高めるために課題感を持っていたしちょうどよかった。

もちろん、他にも勉強になることはたくさんあった。

問題解決に関しても、常に問題が生じているのは自分にはリーダー力がないからだと思いがちだが、そういうわけではなく、問題というのはその問題が1番目立つタイミングで出てくるだけという話だったり。
組織なので問題がなくなるということは一切なく、ただ出てくるタイミングを伺っているだけ。(なんでそのタイミングなのという話は割愛)
だから、常に問題解決に向き合う姿勢が必要だよという、心構え。

そんな感じの励ましに思えることもたくさん書いてあった。

▼本を読んだ後
たしかに、リーダーになる前にこの本を読んでおいたら、だいぶ気持ちが楽になると思う。
逆に大変そうで怯えちゃう可能性もあるかもしれないけど。

僕はリーダーになった後に読んだわけだけど、結構励ましになる部分があったりして前向きな気持ちになれた。
大変だけど、リーダーはそんなもんだし、それを乗り越えてこそだし、書いてあったことを意識して頑張ろうと。
特に前述にも書いたけどコミュニケーション周り。
とにかく今は影響力を出していきたくて、そのためには自分から何かを発信する機会を増やしていこうと思ってたんだけど、その時に気をつけるべきことがわかってよかった。


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