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今村昌平監督『豚と軍艦』(61)の高画質予告篇

◆『豚と軍艦』(1961英題:Pigs and Battleships) ※白黒映画


4分間のオリジナル予告篇
 ※フランス語の字幕付き


私は地上波(サンテレビ)で放送した時に観ました。多少カットされてるかもしれませんが、面白かったです。◯秀作。もう一度観たい。映画に詳しくない自分が今村昌平(いまむら・しょうへい/1926-2006)監督を知ったのは、多分、漫画家の大友克洋(1954-)氏が何かのインタビューで「好きな映画監督」として名前を挙げていたからです。数本しか観てないが、本作が一番。
マーティン・スコセッシ(1942-)監督も今村を↓リスペクトしているらしい。


山根貞男
(1939-2023)氏の短評。『映画の快楽』(1990年/角川文庫)205頁。
《_米軍基地に寄生して豚を飼うやくざの話で、やくざ自身が豚であり、豚とはつまり日本人の喩(※たとえ)にほかならない。普通にはそんなふうな風刺劇とのみ見られるが、それにしては、やくざも豚も溌溂(※はつらつ)としすぎている。画面にみなぎる脂ぎった活力が、単純な諧謔(※かいぎゃく)をもう一度反転させるといえよう。バイタリティ賛歌は風刺以上の作用をもたらす。》



海外の評価


VHSビデオのジャケット写真

https://www.buyuru.com/item_833350_5.html
今村イズムの持つ“重喜劇性”が最も顕著に表現された作品。戦後の方向性を見失った日本を背景に、米軍基地の街・横須賀を舞台に軍に寄生し、軍から排出される残飯で豚を飼育して荒稼ぎするヤクザ一家が、やがて自滅するまでをシニカルに描く。
https://www.buyuru.com/item_833350_4.html


ポスター

https://order.mandarake.co.jp/order/detailPage/item?itemCode=1028575677


漫画における「豚の集団暴走」は、有名な『あしたのジョー』の少年院で丈と力石が出会う場面以外では、石原はるひこ『海猫の城』にもあったはず。https://manba.co.jp/topics/11463/comments/97212


#日本映画 #邦画 #長門裕之 #吉村実子 #丹波哲郎

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