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ほれ、常泉寺という寺があるね…

1596年(慶長元年)創建の古刹。

池波正太郎作『正月四日の客』では、ここに大泥棒の手下が寺男に成りすまして住み込む。
作品に登場する寺が現存するのは有難い。登場人物が行き来する場所の位置関係もイメージしやするくなる。

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昭和3年、言問橋の完成にともない新たに作られた言問通りは、常泉寺の境内の中央を分断する形となった。政府は常泉寺に対し、代替地を用意し寺院を移転するよう提案したが、常泉寺は歴史が古いことを重要視し寺域を縮小して現在地にとどまった。

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『正月四日の客』の主たる舞台は、枕橋の「さなだや」という蕎麦屋。常泉寺から隅田公園を通り、枕橋へ向かう。

(『正月四日の客』より)店は枕橋の北詰にあり、西は大川、東は水戸家下屋敷と言った静かな場所だし…

水戸家下屋敷は、現隅田公園。中に、総桧権現造りの大社殿を構えた牛島神社がある。今年の初めにお参りするに相応しい趣だ。

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自分の身体の悪い部分と牛の同じ部分を撫でるとその場所の病気やケガが治るという「撫で牛」。勿論、頭を撫でまくり、かたりと和LIVE『正月四日の客』の成功を祈った。


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