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静岡ブルーレヴズ観戦記☆第4節☆vsNTTドコモレッドハリケーンズ大阪〜見よ、あれがSHIZUOKA の灯だ〜

(上掲右下の画像は、ヤマハ発動機ジュビロとしての最後の試合での写真です🙇‍♀️)

1.長すぎた冬を越えて

東京は、朝から肌を切るような風が吹いていた。静岡県磐田市も気温10℃と表示されている。

私は、TVのスイッチをつけていた。

この日のチケットは持っていた。が、当日の朝、夫に再度のダメ出しを受け、あえなく開幕戦観戦の夢は潰えたのだった😭

浮いた新幹線代も使って、欲しかったJIMMY CHOOのバッグを買ってしまおうか🔥

ヤサグレていた私の目に、新たなる青いジャージに身を包む選手達が映った。

ああ、やっと来たのだ🥲🥲この日が。

日本初のプロラグビーチーム、ヤマハ発動機ジュビロ改め、

🌸静岡ブルーレヴズ🌸(以下、レヴズ)

年明けからコロナウイルス・オミクロン株の猛威に翻弄された。3試合もの中止を経て、ついにこの日、

2022年1月30日

ジャパンラグビーリーグワン 第4節

静岡県磐田市『ヤマハスタジアム』にて、開幕戦を迎える🌟🌟ホストゲームの開幕戦でもあった🌟🌟

TVに映る静岡の空は、東京同様、ぶ厚い雲が立ち込めていた。来場者プレゼントだったブルーのポンチョを被ったレヴズサポーター=レヴニスタ達は、一様に体を縮めている🥶

だいぶ冷えるのだろうか。それにしても、、

ヤマスタのバックスタンド、随分傾斜キツくないか😳😳

高所恐怖症の私には、冷や汗が出るほど高い場所から座席が始まっている。エスパルスやジュビロサポーターのブログ等で、その噂は耳にしてたけれど😳😳

試合前に開幕記念セレモニーが行われた。

まず、ビジターチームのレッドハリケーンズが入場した。『火山大噴火』という大災害の最中にあるトンガ出身の選手が、背中にトンガ王国の国旗を掲げていた。その後、

この日のために用意された『スペシャル』な(矢野さん曰く、MOTO GPチャンピオンマシン.との事)のYAMAHA製バイク😳😳が凄まじい轟音を上げた🔥🔥

(レヴズよ、もしやバイク運転できるのか⁉️)

矢野さんの説明によると、出力1000cc🔥🔥

解説の大西将太郎さん、実況の矢野武さんの声が少し聞きづらくなった程だ😳😳

グラウンドには、ベネチア映画祭の如く長いBlue &Whiteのカーペットが敷かれていた🌟🌟

まず100CAPを記念して、主将大戸選手が1人走って入場した。少し照れくさそうだ💦

その後に続き、選手達がバイクの轟音をBGMに入ってきた。両脇にズラリと並んだ筒からは白いスモークが高く吹きあがっている🌟🌟

ヤマハ発動機は、バイクやクルーザーを製造しているのであって、エレクトーンや電子ピアノの製造部門ではない

ということをかなり歳をとるまで知らなかった私。そうだ、『発動』してるのはバイクだった🏍、と改めて若き日の無知を恥じた🥲

この日のメンバーは金曜日に発表されていた。

来日が心配された攻守の要、南ア代表クワッガスミス選手も無事合流❗️昨季怪我で泣いた桑野選手、日野選手も戻ってきた❗️

SHはベテランのヤッツこと矢富選手❗️主将はこの日100CAPを迎える大戸選手❗️

役者は全て揃っていた🌟🌟🌟

この日の対戦相手は、

NTTドコモレッドハリケーンズ大阪

彼らもまた、コロナ・オミクロン株の嵐に襲われ、今週半ばにようやく練習を再開していた。

そんな事情もあり未だ勝ちがない。苦しい事情はレヴズと変わらない🥲

両チームにとって、テレ朝サッカー放送的に言えば『負けられない戦い』だ。

記念すべきこの日、

【青海波】というべきか🌊🌊

無事ヤマスタに参上できたレヴニスタ達は、ブルーポンチョに身を包み、青いタオルを掲げ、選手達に激励の拍手を送っていた。あらゆる『青』がスタンドで揺れていた🥲🥲

あの『社長激推し』の富士山ヘッド🏔まるでアニメ『おでん君🍢』の【こんにゃくん】のようにレヴニスタの頭を可愛く飾っていた🌟🌟

ちなみに、『うちの社長』はB league茨城ロボッツ社長時代『納豆ヘッド』をブースターに定着させた男だ👊

NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の「グリーンベイ・パッカーズ」のファンが身に着ける地元の特産品であるチーズを生かした応援グッズ「チーズヘッド」に着目(下掲 水戸経済新聞より引用)

NFLの名門チームを引き合いにして、顔色一つ変えず納豆ヘッドを被れる男だ👊👊

富士山を被るくらい、大したことはない👊👊

グラウンドで、両チームの選手達は円陣を組んだ。

人としてやるべき事があった。

試合に先立ち、レヴニスタ達も起立した。

ここで、

未曾有の大災害に見舞われたトンガ王国🇹🇴への黙祷が捧げられた💐

💐噴火の犠牲になられた方を悼み、一日も早い国の復興を祈る💐

遠い島国に思いを馳せる静寂が、ヤマスタを覆っていた。かつて、私達が経験したあの大震災の時、この国も援助の手を差し伸べてくれたのだ。

黙祷が終わり、選手たちがグラウンド内に散っていく、

ヤマハという『歴史』を背負った新たなチームの第一歩、この日から『レヴズの歴史』が始まる。

カウントダウンの後、汽笛のような低音が響いた。

kickoff

レヴズは『出航』した。眼前には『リーグワン』という茫漠たる荒海が広がるばかりだ。

2.前半〜『SHIZUOKA 』が始まる〜

レヴズは、ヤッツさんの落ち着いたボール捌きのもとで、開始早々から攻勢に出た。

3分すぎ。

大外右からWTBキーガン・ファリア選手が走る🔥SH矢富(ヤッツ)さんの出したボールは見る間に左へ🔥すかさずヤッツさんはボールを右方向へ動かす。そして、

再びヤッツさんから放たれたボールはSO清原選手へ🔥🔥

その刹那🔥

パスすると思いきや、ステップを踏み自分で持っていった🔥🔥🔥

レヴズ 新チームとして初めてのトライ🌟🌟

駆け寄る選手達の顔に笑顔がこぼれた。

奥村選手のCGも成功🌟🌟

レヴズ先制 7-0

(この後も清原選手は、全てのトライをアシストする活躍🌟その名の通り『ブルーレヴズの祥Time🌟』を再三演出した。)

テレビは、レヴズ初代監督堀川隆延さん(=以下、タッキー)、HC大久保直弥さん(=以下、ナオさん)を映し出した。

まずは先制。チームを率いるお二人の初陣、いくらか緊張は解けただろうか。

しかし、

レッドハリケーンズはすかさず反撃する🔥

レヴズのペナルティーを誘い、大きく前進。ゴールまであとわずか。

ラインアウトから始まった攻撃はジリジリとレヴズを追い詰め、ついに選手の体がゴール内に入ってきた🔥🔥

レヴズは選手が次々と体を投げ出しボールのグラウンディングを阻止🔥🔥

もう、観客にはボールがどこにあるかもわからない。折り重なる大男の山ができている😳😳

ボールはグラウンディングしなかった🔥🔥

しかし、レッドハリケーンズはアドバンテージを得ていた。再びチャンス🔥結局これもグラウンディングできなかったが、レヴズのペナルティーを引き出した🔥🔥

レッドハリケーンズはショット選択。

PG成功❗️

7-3

レヴズはすぐチャンスを掴む。

13分

スクラムから素早くボールを出したヤッツさんは、右に待つ清原選手に低く長いパスを送る🔥

清原選手は即座に左に切り返し、ツイタマ選手にパス、目の前はあいていた🔥🔥

マロ・ツイタマ選手、そのまま一気に駆け抜けトライ🌟🌟

奥村選手のCGも成功🌟🌟

14-3

レヴズの連続トライでヤマスタは盛り上がっている。しかし、、

3番PR伊藤選手が両脇を抱えられピッチの外へ出て行った。足を引きずっているようだ😨😨スクラムの際アクシデントがあったのか😨😨

さらにTVは目を見開くタッキーを映し出した。この緊急事態に無線で指示を出しているようだ😨

すぐに郭選手が入ってきた。

レッドハリケーンズは再び攻勢に出た。

敵陣に入り、ジリッジリッとゴールラインに迫る🔥しかし、

レヴズには頼もしい『この男』がいた🌟🌟

クワッガ・スミス選手、ジャッカル成功🔥🔥

決して大柄ではない。しかし、長い腕を伸ばし、掻き出すようにボールに絡む🔥🔥

ところが、ラインアウトでボールを奪取され🥲再び攻勢にさらされた。

強烈なタックルを浴びせ前進を許さないレヴズのディフェンス網🔥🔥しかしレッドハリケーンズ杉下選手は怯まず前へ🔥🔥

ボールは右へ、左へ、大きく動かされた。レヴズはその揺さぶりに対応しきれず、大きく一方に選手が偏っていく。ついに、左にはレッドハリケーンズの選手が2人あまる形に😳😳

ボールは余裕を持って投げられた。

レッドハリケーンズ11番 ラリー・スルンガ選手飛び込んでトライ🌟🌟

CG も成功🌟🌟難しい角度を見事に決めてみせた🌟🌟

解説の大西さんによると、磐田は『風が強い』土地柄らしい。この『風』を読めるとキッカーには蹴りやすいスタジアムだそう😳😳甲子園の浜風みたいなものか⁉️

14-10 試合は俄然緊迫してきた😳😳

ここから試合はやや膠着する。

レッドハリケーンズの攻撃。

レッドハリケーンズのパスしたボールをCTB鹿尾選手が真上に跳び上がりキャッチ🔥味方のピンチを救う🌟🌟

(彼は試合を通して渾身のタックルを繰り出し、この日の結果に貢献した。)

矢野さん曰く、福岡からご両親がいらしているようだ💐

レヴズは、ここでスクラム勝負に勝利、FW陣から大きな声が上がる🔥🔥

しかし、その後攻め込んだ先でボールに絡まれペナルティー🥲。再び自陣に押し戻される。

レッドハリケーンズは、トンガ出身の選手が躍動、一気に前進🔥🔥スクラム勝負にも打ち勝った🔥🔥

レッドハリケーンズはショット選択。

PG成功🌟🌟

14-13 遂に一点差😨😨

この後、互いに激しくボールを奪い合い攻守は度々入れ替わった。

両軍少々エキサイトしてきたのだろうか。選手同士で手を振り払う光景も見られた。

そしてレヴズに更なる試練が訪れた。

レヴズは自陣でのマイボールラインアウトでペナルティーの判定😨

レッドハリケーンズはショットを選択。

逆転されるか😨⁉️

しかし、レッドハリケーンズのPGは失敗。

一点差のまま前半を終了した。

この40分間、

先日の【サッカー日本代表vs中国戦】以上に緊張した😨😨

それにしても、

『勝ってほしい試合』で勝っている時ほど、時が経つのが遅いのはなぜだろうか⁉️

3、後半〜SHIZUOKA は此処に〜

レヴズは、前半40分の間に、『試合勘』を取り戻したのだろうか。

ボールは、開始早々からレヴズを軸に回るようになっていく。

その中心となるべき選手がリザーブから入っていた。

HO 日野剛志選手

昨季開幕節での怪我による戦線離脱は、レヴズに少なからず影響を与えていた。

スクラム

レヴズ=旧ヤマハ発動機の真髄とも言うべきプレーの『核』を担う男は、鋭気をみなぎらせてグラウンドに入っていた。相変わらず飄々としたヤッツさんと言葉を交わす。

序盤は、レッドハリケーンズが攻撃を繰り返した。レヴズは複数でガチッと防御に当たり、自陣深くへの前進を許さない🔥

レヴズのチャンスは8分過ぎに訪れた。

敵陣深く攻め入り前進を図るレヴズ。

ヤッツさんから清原選手へ。清原選手が大きく斜め左に蹴り上げたボールは、高く大きな放物線を描いてゴールラインを超えていく🔥

ツイタマ選手が疾走🔥疾走🔥

間に合うか😳

ツイタマ選手はゴールライン内にスライディング🔥🔥、見事ボールをキャッチ🔥🔥🔥

敵を突き放す値千金のトライ🌟🌟🌟

CG も成功🌟🌟🌟

21-13

諸々の重圧から解き放たれたのか、ここからはレヴズが攻撃を主導権を握った。

64分

レッドハリケーンズのペナルティー。

奥村選手はPGを確実に決めた🌟🌟

24-13

後半、ここまでレッドハリケーンズに追加点を与えていない。

レヴズ、敵陣でのマイボールスクラム🔥

SHは、ヤッツさんから吉沢さんに代わった。

試合もラスト5分を切った77分

左へ、右へ、ボールは大きく動き、攻撃陣は加速しつつ前進する🔥

清原選手から大外右にパスがでた。 オーストラリア代表🇦🇺ナイサラミ選手が待っていた🔥

地を踏み締めるかの様に力強く走る🔥🔥

レッドハリケーンズの選手を数人振り切り、ボールを地に叩きつけるような😳迫力のトライ🌟🌟

CG は失敗。

29-13   16点差。既にボーナス点を獲得できる2トライ以上の差がついていた🌟🌟

(日野選手曰く、『気づいていなかった』との事だが💦)

今季からコーチ兼任のヤッツさんが声をあげていた。選手から指導者の顔になっていた🔥

レヴズは最後まで攻撃の手を緩めない🔥🔥

主将大戸選手が走って突破口となる🔥

ここで80分のホーンが鳴った😳😳

しかし、間断なく攻撃は続く🔥🔥

ボールは一気に左へ、大外左の奥村選手ナイスキャッチ🔥さらにボールは右へ。

この日最後の【祥TIME】

清原選手の投げたボールは、低く長い放物線を描いた。

大外右に走り込んだ長身の石塚選手がキャッチ🔥🔥そのまま駆け抜けた🔥🔥

開幕戦締めくくりのトライ🌟🌟

奥村選手のCGも成功🌟🌟

そして

🌸ノーサイド🌸

🌸静岡ブルーレヴズ🌸

🌸🌸ホーム開幕戦で、初勝利🌸🌸


レヴズの選手達は円陣を組んだ。大戸さんが仲間に語りかける。主将が語り終えると、何かが弾けたように選手達は満面の笑みを浮かべた。

既にグラウンドには、少々頭が重そうなチームマスコット『レヴズ』が、ヤッツさんに『スポンサー賞』を手渡していた🌸MOMにはツイタマ選手が選ばれていた🌸

やがて選手達はスタンドのレヴニスタ達の下へやってきた。彼らに一礼し、笑顔で手を振った🌸

レヴニスタ達は立って選手達を出迎え、長い拍手を送った。青い『笑顔の波』が揺れる🌸負傷退場した伊藤選手も、松葉杖をつきながら選手達の列に加わっていた。

大戸選手は、100CAP記念のシャツに袖を通して挨拶をした。いつもの涼しげな笑顔を浮かべながら家族写真を撮り、記念すべき節目の日を祝っていた。

その後、

選手スタッフ全員は、大きな輪になっていた。快勝に眼差しも柔らかいタッキーの話が続いている。

相変わらず飄々としたヤッツさんの傍らに、瞳に穏やかな色を浮かべたナオさんの姿があった。


〜あとがき〜

静岡ブルーレヴズ、ホーム開幕戦での初勝利、本当におめでとうございます🌸🌸🌸

コロナウイルス・オミクロン株の猛威に晒されたこの一月余り。感染の恐怖、練習のできない不安、キャンセルとなった試合の事務処理、などチームを襲った数々の試練を思うと、この日の勝利が一際輝かしく感じられます。

この観戦記は、観戦初心者の未熟な筆で綴ったものにすぎませんが、今日までのチームの道のりに思いを馳せつつ書き進めました。

この日まで、鍛錬と精進に励み、素晴らしい結果を勝ち取った大戸主将をはじめ選手の皆様、

感染対策に忙殺されながら、来るべき試合に向け、地道な広報活動と煩雑な事務処理にあたられた、五郎丸歩CROをはじめフロント部門の皆様、

練習ができない、という大きなハンデの中、この日に至るまで、選手とチームを作り上げてこられた大久保直弥ヘッドコーチをはじめ、指導陣の皆様、

そして、

コロナという逆境、新チーム、しかも日本初のプロチームというプレッシャーもある中、この日に向けてチームを牽引し、記念すべきこの試合で、ボーナス点をも含む勝利を導いた堀川隆延監督、

昨年夏の就任から、常に妥協なく『プロチームのなんたるか』をチームとレヴニスタ、そして多くのラグビーファンに示し続けてこられた母校の先輩、山谷拓志社長に、

心をこめて、この作品を捧げます。

レヴズよ、SHIZUOKA を照らす希望の灯火となれ

その光 空より高く 海より深く

一ファン おだ🍀ちえ






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