箱入りおばあちゃんの入院日記
1週間前のこと
87歳の母が転倒して入院した
幸いにも軽めの骨折(恥骨のヒビ)で、
頭は大丈夫であったことが救いである
リハビリ病院 入院7日目
リハビリが順調に進み、回復病棟に移る
個室から4人部屋へ
母にとって人生初の大部屋リハビリ病室
面会時間は30分間
時間帯も限定されている
母は、リハビリ病院生活を
こんなふうに語っていた
朝
ベッドのテーブルに、お水と薬と入れ歯が置かれる
食堂に行き朝食
黙食(喋っている人がいない)
9:00
リハビリ開始
スタッフと一対一
ひとコマ40分間
休憩挟んで2コマ
昼食
休憩
14:00
午後のリハビリ2コマ
16:00頃終わる
夕飯が終わると
薬を飲み、洗面台に向かって車椅子を押してもらい並ぶ。5つの洗面台の前に列ができる。
順番が来ると、洗面台の前で入れ歯を外してマイBOXに入れる。
スタッフは、後でまとめて洗って保管。
10年前に脊髄の手術後にリハビリ病院に入院したときは、リハビリを嫌がり、リハビリプログラムをサボったり(おしゃべりして)していた母
今回は、
リハビリが楽しい
この病院ってすごいのよ!
みんなエネルギッシュに動き回っている。
落ち込んでなんかいられないのよ。
どんなに気に入っても
3ヶ月間しかいられないのよ
と嬉しそうに話していた
疲れないの?
疲れたらしゃべっていればいいから・・
(その手があったか~!)
一週間前に寝たきりだった状態
そこから今は
歩行器を使って動けるようになった(らしい)
お見舞いのときに必ず何か持ってきてほしいものがある母
なのに、今日のリクエストは「新聞」のみ
19:30で入れ歯を外すから
電話もできないのよと大笑いしていた
寮生活のような生活だと
好奇心満載で話をする母
普段からおしゃれ番長の母が
みんな同じピンクのパジャマを着ていて
そんなことも面白がっていた
箱入れおばあちゃんの
知られざるたくましさを感じた
なんだかんだ話していたら
「30分です」
とナースが呼びに来た
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