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Running Wildはいいサイト

管理人です。テンションは低空飛行でも毎日がジェット気流に乗って過ぎていくので日々びっくりしてます。

スポーツの春(はじめて言った)ですが、コロナ禍でみんなで集まって練習するということができません。
部活動とかどうしてるんでしょう。zoomでキャッチボールとかするんでしょうか。いろいろ割れそうです。

でも、こんなコロナ禍でも皆で練習できるんです。
そう、オリエンテーリングならね。

0. オンライン地図読みもできるよ

地図を読むことがスポーツの根幹でもあるので、その能力をオンラインでも鍛えるわけです。
「このルートは距離が短いけど他より15m多く登るからイマイチだ」とか、「このルートはポストに行くのが難しいけど、何を目印にするんだ」とか、「当時はこのルートが実際に早かったらしい」とか。

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こんな風に、ルートを線でなぞり、途中でチェックする特徴物を説明する。これオンライン地図読み会ではなく、LINEグループの投稿。練馬OLCのじゃないけど管理人が組んだレッグなのでセーフ。

ベストルートがはっきりしないので、ああだこうだと議論してみるわけです。やはり、レッグ(あるポストから次のポスト)によっては、上級者でも意見が割れて、自分の発想の欠如に気付けることもあって面白いです。

1. Running Wildっていいよ

日本全国津々浦々のオリエンティア(プレイヤーのことをそう呼ぶ)、オリエンテーリングの学生クラブ、社会人クラブは昨今どんな活動をしているんでしょう?

zoomは日本でもここ2ヶ月の間に爆発的に広まりましたね。画面共有+コメント書き込み機能を簡単に使えて、地図画面の共有+ルート書き込みがしやすい上、管理人は大学の有料アカウントで時間無制限に利用できるので、結構重宝します。

ただ、その場その場でルートをzoom参加者に考えて記入してもらうのは結構時間がかかるし面倒くさい。ルートを考えるのも時間がかかるし、マウスでいちいちクリックしないといけません。オンライン地図読み会の進行をしようにも、誰にルートを書いてもらうか選ぶのも面倒くさい(全員が一度に描くと色が混ざったりグチャグチャになったりしてしまう)。

しかも、zoomのコメント書き込みはスクリーンショット等をしないと記録として残らないので、ルートを後から見返せないというデメリットもあります。

しかし、それらは全て解決できるんです。
そう、Running Wildならね。

2. だからRunning Wildってなんなのよ

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ランニング・ワイルド(Running Wild)は、ドイツ出身のヘヴィメタル・バンド。[Wikipedia]

違う。これじゃない。

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こっち。β版らしい。トップページには、ルート書き込み又はルート分析がパスワード無しで可能なコースだけが公開されています。

Running Wildは3D Rerunという地図漁り放題のWebページの関連ページらしい。そして3D RerunはWorld of OというオリエンテーリングWebページの大本みたいなWebページの関連ページらしい。よく知らんしどうでもいいが、怪しいサイトではない。

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上:3D Rerunのトップページ。世界中のO-Mapと、選手のGPSログが丸見え。
下:World of Oのトップページ。インターナショナルなことが大体載ってる。

で、結論からいうと、
Running Wildはクラブ内での地図読み練習にぴったりです。

コースを自由に簡単に組める
公開 or 非公開を選択してコースをアップロードできる
  → ルート描き大会, コース組み大会とかも開ける
時間を測ってルート描き込みができる(制限時間はない)
  → 緊張感を持ってルート決定できる
☆URLを共有してルートを事前 or 事後にも描き込める
  → 時間の都合が合わなくてもOK
☆描き込んだルートが記録に残る
☆各ルートを重ねて検討できる
  → 全参加者のルートがひと目でわかる
☆各ルートの距離が計測される
☆ルート検討時にレッグごとに自動で正置される
ログインなしでもプレイできる
パックマン🥠に追いかけられる
  → プレッシャーがすごい

ほら、こんなにすごい。

3. だからzoom + Running Wildは最強なんだよ

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管理人のPC画面のスクショ。左中央の地図がブラウザで起動したRunning Wild(画面共有中)で、右のビデオウィンドウがzoom。
これは練馬OLCで先日おこなった地図読み会。4月末から合計4回やりましたが、だいたい10人前後で開催しています。このタイミングでは見学2人で描き込み6人でした。PCに慣れていない方にはちょっとハードル高いかも?

この日は難しめのラトビアの地図を読みました。2018年世界選手権のノルウェー代表選考会です。
最初に5分〜10分くらい時間を用意し、各自で一斉にRunning Wildへルートを記入しました。その後、アナリシスモードで検討開始です。

画像の場面はロングレッグ。大まかに3通りに分かれたので、それぞれの代表者を指名してルートプランを説明してもらいました。地図の右横には各ルートの距離も出ています。
説明中、必要に応じてzoomのコメント書き込み機能を使い、チェックポイント等を記入して他の参加者に意図が伝わるように工夫している様子が見られます(コメントは記録されません)。
右回りのベージュ色ルート、何が何でもオープン(黄色)に出るぞ、という強い意志を感じます。さすがSケンくんです。

各自がノーヒントの状態でルートを描き込んでいるので、脱出からアタックまで、細かいところでルートが分かれることも多く、各参加者にとって、自分にとっての本当のベストはどれだろうと考えやすい環境なのではないかと思われます。

ルートをバラバラに描き込む時間を短縮できるので、進行役の努力で地図読み会自体をかなり圧縮できます。管理人進行では主ルート全部に触れて15〜20レッグ/1hくらいのペースで進みます。もうちょっと短縮させるには、各ルートの特徴をひと目で説明できる選手が進行役をすると良いと思います。

4. どうやって用意するのか、いい加減に教えてよ

Running Wildのトップページの最下部とか、各コースページの下部に説明が載っているので、読みましょう。

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管理人優しいから一応説明してあげる。

 4.1 拾った地図を使う

⓪3D Rerunのトップページからアカウントを作成する。
①トップページから適当に検索して、Thumbで地図のあるイベントを選ぶ。

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②↑をクリックすると、こういう画面になる↓。

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③右のメニューで Draw courseに変更してコースを組む。好きなところを順番にクリックするだけ。コントロールの位置を修正する場合はShift+左ドラッグ。

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④完成したらShift+SでRunning Wildに保存する。こういう画面が出るので適当に記入したらSave stateする。
Speedは3-Slowでも十分速い。metersなんちゃらは設定で何が変わるのかよく分からない。分かったらコメントしてほしいです。
※アップロード後にパスワード追加・変更はできないので注意。

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⑤URLをコピーして保存する。
2つ欄のあるパスワードを両方とも設定すると、非公開コースになり、このURLを紛失するとプレイできないので注意。

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できた。

 4.2 自前の地図を使う

3D Rerunには日本国内の地図はあまりアップロードされていないので、自分たちで地図を用意してコースを組みたくなります。
が、Running Wildのためだけに3D Rerunにアップするのは、ちょっと面倒くさい。版権、著作権的なのとか。

一応できます。
⓪アカウントを作る。
① 3D Rerunのトップページ下部に地図のアップロードのページが用意されているので、適当に選ぶ。
大会に参加した海外選手がよくGPSログ付きの地図をアップしている。

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例えば最下段、左から2つ目のAdd map without routeを選択してみると、こうなる↓。

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②地図をアップする。大会名とかを求められる。海外では練習会みたいのもよくアップされている。理解不能の略称も多い。

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③ポチポチして地図の正確な位置を調整する。
こういう感じ↓。OCAD作図の下絵合わせに似ている。

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④全部やったら地図が大会と一緒に保存されるので、4.1の手順に沿ってRunning Wildを作成する。

はい。という訳で、大会の地図とかを位置情報含めてアップロードすればRunning Wild用の地図として使えます。コースを新しく用意するなら、重なりと見易さを考慮して地図のコースは短いものが望ましいかもしれません。

ただ、最初に述べた通り、地図版権団体から地図の(世界中への)アップロードが許可されているかどうかは、その団体や地図に依ると思います。
試していないので知りませんが、3D Rerunにアップロードした地図は非公開とかにできないんじゃないかな。

という訳で、特に国内の地図をアップロードする際にはきちんと責任もちましょう!!

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Note:
地図の版権団体が各々、地図をアップロードしてくれると、コロナ禍の情勢ではとても嬉しいのです!!!
なぜなら、練馬OLCには雀の涙ほどの公園版権地図しかない上、主要地図の光が丘公園が全日本大会で使用され、運営者もクラブ内に多数いて使いづらいから!

各クラブがRunning Wildを用意して公開し合えば各クラブWin-Winじゃない?

5. プレイ方法を聞いてないよ

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これさっきの。
①一つ目の黄色枠で参加者名とパスワードを記入。パスワードを指定していなければコースはRunning Wildのトップページに公開されており、参加者名だけ記入すればOK。
ログイン等は不要。
②スタートボタンを押すと画面が切り替わる。この画面で左クリックするとプレイが始まる。急に始まる。

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③パックマンから逃げながら、行き先をクリックしてルートを描く。書き損じは修正不可能。ブラウザバックすると最初からやり直し。
ちゃんとプランしてから描けということだろう。追いつかれるとペナルティタイムが加算される。

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コントロールにつくと勝手に正置する。ロングレッグは小さくなって見えづらいので、適宜マウスのスクロールとかで拡大する。

④フィニッシュする。
いきなり次のポストをクリックしてもゲーム的にはOKになってしまうので注意されたし。そういう場合に管理人はルート検討でそのプランを事細かに聞くことにしている笑

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元々の3D RerunでGPSデータがあるとideal ランナーのルートも見える。コースが違うと無意味。

⑤当該Running Wildコースのトップページから、View routes / analysisする。

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これは一番最初に例にあげた代表選考会のコース。こんな感じの画面になる。

⑥各レッグごとに検討する

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赤丸で囲ったボタンを押すと、こういうのもできる↓。ルートの類型化。この機能のおかげでプラン説明の指名がしやすい。

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以上です!!

もう一回、4.2の末尾を引用。

地図の版権団体が各々、地図をアップロードしてくれると、コロナ禍の情勢ではとても嬉しいのです!!!
なぜなら、練馬OLCには雀の涙ほどの公園版権地図しかない上、主要地図の光が丘公園が全日本大会で使用され、運営者もクラブ内に多数いて使いづらいから!
各クラブがRunning Wildを用意して公開し合えば各クラブWin-Winじゃない?

はい。ぜひ。
練馬OLCはフォレストテレインを持っていませんが、公園の地図でもアップして欲しければ、頼んでみるくらいは管理人にもできます。

駄文長文お付き合いいただきありがとうございました〜


……でももうちょっとだけ続くんじゃよ。

6. 参加者&新入会員も募集中ですよ

いままで日常的な活動は何一つなかった(と思われる)練馬オリエンテーリングクラブ……
コロナのおかげとまでは言いませんが、4月末から週に1.5回地図読み会を始めました。隔週(?)水曜20:30〜と、毎週土曜13:30〜でしばらく地図読み会します。

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手始めに40コースくらい用意してみた。簡単なコースは自分で組む方が良さそう

外出できなーい、新生活だけど友達いなーい、オリエンテーリングに触れる機会が足りなーいという方はぜひ練馬OLCへ?
練馬区に直接縁のない方も多数いらっしゃいます。管理人は3歳までしか縁がありません。遠方住みの社会人もいらっしゃいますので、ぜひぜひこの機会にお見逃しなく。

入会しなくても地図読み会に参加するのはOKです(管理者が管理人なので、良いと言えば良いのです)。
個人的に連絡するか、noteにコメントでもください。

最初は非オリエンティア向けに書き始めたのに、気がついたらオリエンティア向けの記事になってしまった……
それはそうという感じ。


ではでは、あばよ。

P.S.
数年前にOShareというWebページを友人が作成していたことを思い出してアクセスしたものの、既に閉鎖していて残念。Running Wildと同じような感じだったので、今こそ活躍のチャンスだった気がします。

おまけ:Running Wild 聴いてみた。はげしい。

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Writer:「練り間」管理人

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