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#オリエンテーリング #オリエンテーション

残念でした。これは遠征記シリーズではないです。

管理人は「練り間」という掲示板()の管理人です。一人称は管理人です。オリエンテーリングするのが好きな人です。社会的な身分は学生です。

このnoteでは管理人が「練り間」に書きづらいこととして、オリエンテーリングの遠征記をつけているわけで、ありがたいことに管理人が存じない方にもたまに読んでいただいているようです。読んでいただいてるのか、フォローの下心で♡つけてくださっているのか分かりませんが笑

遠征記の内容半分くらいはオリエンテーリングに関しているつもり、なので、せっかくならオリエンテーリングを知らない方向けにオリエンテーションをしようかとこの記事。オリエンテーションというよりはイントロですね。

今更感強い。
※ 個人の考えですので、お手柔らかにどうぞ……

①オリエンテーリングはスポーツです。

一つでも記事を読んでもらえば分かるかなと思うのですが、オリエンテーリングはスポーツです。語源は同じであっても、オリエンテーションではないです。
プレイヤー1人でスタートからゴールを目指し、そのタイムを競うスポーツです。コースは都度ユニークなものが用意され、大体3km〜15kmくらいに収まります。

大きな特徴は、ルールさえ守っていれば、途中でどこを通ってもOKなことです。一番高いところに行っても、キレイな湖を見に行っても、鹿を追いかけても、20個くらいあるチェックポイントさえ順番に通ればOKです。

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白橙色の物がチェックポイント(写真:International Orienteering Federation

その中で、他のプレイヤーより有利になるルートを見つけて走るのが、勝負としてのオリエンテーリングです。当然、距離が短い真っ直ぐなルートが早いことは多いのですが、起伏や藪を避けることも重要ですし、それら減速要因によって真っ直ぐ進むことが難しくなって現在地を見失う場合もあります

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2/15にあった大会では、有力選手が3種類のルートを選び、左回りの緑・紫ルートが結果として早かった。管理人も左ルートを選んだが、ミスをした。

有利なルートを見つけないといけないし、そのルートを正しく進めないといけません。その全てを走りながら行わないといけないので、一瞬の判断の遅れが致命的なミスとなる可能性が潜んでいます。
ルールの縛りは強くない代わりに、思考によって常に強く自己コントロールし続けるスポーツだといえます。
どれほどスキルのあるプレイヤーでも、反射や感覚のみに頼ることは許されず、疲労下でも冷静に思考し続けられることが重要であり続けるという点が他のスポーツの大半とは異なるポイントだと思います。

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2/22にあった大会の管理人のレースのGPSログ。途中まで悪くはなかったものの、もうすぐゴールだという油断がレース全体を台無しにした。

②地図こそが大事です。

このスポーツを成立させるものが地図(通称O-Map)です。縮尺は1:10000が基本で、1:4000, 1:15000なども多く存在します。
↓は管理人のイメージです。
・カオティック&オーダリーな地図がルールであり、ツールであり、舞台である
・プレイヤーと地図があれば全国、全世界、全空間がユニークな競技場になる

O-Mapに記されていないことはプレイヤーは知らず、使えません。だから地図にはできるだけたくさんの情報が描かれていて、Google Mapや国土地理院地図と比べると、一見とてもゴチャゴチャしています。しかし、プレイヤーにとって必要な情報が全てレイヤー分けされた非常に規則的な地図になっているのです。

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意味不明な地図。茶色が等高線で、黒ポチが1m以上の岩。緑は藪。
オタクは地図で白米を食べられると推測。

その地図にはレースのコース情報を始めとして、その場所について等高線や植生などが現地で1m程度の誤差精度で示され、通るべき箇所、通るべきでない箇所が瞬時に読み取れるように工夫されています。
地図にピンポイントで示されれば宝探しくらいは容易なはずです。

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管理人のログ。正確ゆえ思い通りに着けるし、ミスをしても気がつける。

航空機レーザー測量やGPS機器など科学技術の発展によって、骨子である地図の精度が飛躍的に上昇し、スポーツとしてのクオリティが圧倒的に向上してきていることも面白いと思います。

③全てがプレイフィールドです。

そして、ルールに則った地図さえ用意されれば、どんな空間でもユニークなオリエンテーリングをプレイすることが可能なのがオリエンテーリングです。

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街中だって、意味わからん場所だって、古代遺跡だってプレイフィールドになる

家の裏山だって、近所の公園だって、図書館の中だって。船があれば水の上だって。ロケットに乗れば月の上だって。バーチャル空間だって可能です。
テクノロジーが発達すれば全て現実にできるはずです。小さくなれれば精密機械の回路の中でもできます。すっごい宇宙船ができれば星をチェックポイントにして銀河をめぐるオリエンテーリングもできます。

そういったロマンを現実サイズにしたスポーツを管理人は森や街を舞台にしてやっています。日本は地権が複雑なのでどこでもイベントを開催できるという訳ではありませんが、過去には自衛隊の演習場で全国規模の大会が開かれたり、ここ数年でいうと新潟県の集落全域東京都庁周縁を舞台にイベントが開催されたりしています。

そして、今回の遠征では、地権渉外が日本より単純orガバガバなスペイン🇪🇸とトルコ🇹🇷で、そこにしかない森や街を走らせてもらったという訳です。

おまけ:誰でも自分に合ったコースを選べます。

忘れるところでした。コースは年齢層・性別ごとに用意されるため、老若男女だれでもできるスポーツなのも特徴です。2021年には神戸のWorld Masters Gamesでも開催される予定です。

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2/22の大会の公式写真より

他にオリエンテーションになることあるかな……

……管理人には特に思いつかないのでおしまい。

おしまい

もし興味があるなら日本オリエンテーリング協会のHPを見てみてはどうでしょうか。今回はオリエンテーリングの中でもフットOと呼ばれる競技形態を紹介しました。

管理人は、訳のわからないフィールドを好きなように走れるワクワク感とか、難しいコースで思い通りにチェックポイント(ポストやコントロールポイントと呼ぶことが多い)に着けた時の達成感が好きです。
がんばるとハードですが、なんだかんだ楽しいですね。
泥だらけ、引っ掻き傷だらけ、花粉をたくさん吸ってしまうのだけが難点です。

一流のプレイヤーがオリエンテーリング中にやっていることをある程度習得したいので、もうしばらく競技力向上を目指して頑張ってみようと思います。

新型コロナウイルスが全世界で一刻も早く落ち着いてくれると良いのですが。。。

遠征記はもうちょっとだけ続きます。
Chao!! ☆彡

P.S.
・意見を述べる時の一人称が「管理人」ってキモいですね。
・知らない人に「オリエンテーリング?ああ、このページさえ見れば完璧だよ☆」みたいに紹介できるWebページはどこにあるんでしょうか。

P.S.P.S
・あったわ。

これは世界大会とかのダイジェスト。

5/6 追記
・下のページは辞典的にまとまっていて良い気がします。

・ヘッダー画像はThierry Gueorgiou選手の練習ページから。
http://www.attackpoint.org/userprofile.jsp/user_15725
ティエリー・ジョルジュ選手は40代でも世界チャンプになったレジェンドです。

・オリエンテーリングの紹介2みたいなの書きました。

5/31 追記

ルールから、道具、大会参加方法まで説明されています。

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Writer:「練り間」管理人
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