見出し画像

プロダクトを作ってクローズした話1

こんばんは!91worksの山関(@91works_shoya)です。

今日は91works始まって一発目のプロダクト「Repple」を作ってクローズした話を書きます!

分かっているつもりでも実際にやってみると「こうすればよかったなあ」という気づきがたくさんあったので皆さんの何かに役立てば嬉しいです!


まずReppleとは?

Reppleは完全成果報酬型営業代行プラットフォームです。

「プラットフォーム上で企業とマッチングした営業マンが企業の商品を売り歩いてくれる。費用が発生するのは成果が出た後。」的なサービス。

企業と営業マンがRepple上でマッチングし、メッセージのやりとりや決済までがプラットフォーム上で完結できます!


2021年3月始動

弊社のミッションが、

「ITの力で働く人が多様な選択肢を持って働ける社会を目指す」

というのもあって当初から「働き方」というキーワードでプロダクトを考えていました。

また、当時の共同創業者が複数社から営業を依頼されていたのをきっかけに決まったのが

「働く営業マンが本職に依存しすぎることなく様々な選択肢を持って働けること。」を実現するためのサービス。

例えば、「車好きの営業マンが本職の営業活動をしている際に、Reppleでマッチした会社の車を営業する。」みたいな感じです。

発案当初はサービス名もReppleではなくPocket Job(ポケットに営業商品をたくさん入れているイメージ)でした。懐かしい。。。


いきなりデザイン作成

よしやるぞ!となってから初っ端、20万円くらいで外部のデザイナーに画面デザインを作ってもらいました。笑

今だから笑えるのですが、どのような機能をつけたいかも定まっていない時に頼んだのでもう依頼内容がブレブレ。笑

あれ付けよう、これ付けようで初っ端から破茶滅茶になってました。

依頼者も明確なイメージを持っていないのに良いデザインができるわけもなく、右往左往させてしまったデザイナーさんにはほんと申し訳ないです笑


ヒアリングなしの開発始動!

たいした顧客ヒアリングもせずに開発開始。
元となるデザインも機能モリモリなので優先度付けが大変。。。

当時は開発者1人で進めていたので思ったように進捗も進まず。開発開始から3~4ヶ月経ってもまだ主要な機能ができていない状況でした。

そんな時にハッと気づいたことがありました。それは、、、

「これプロダクトなくても実現できるんじゃね?」

と言うことでプロダクト開発開始から1~2ヶ月ほど経った頃にプロダクトなしで企業と営業マンのマッチングを始めました。笑


プロダクトできてないけどクライアント探し

プロダクトがないのでコンセプトのみで企業に営業を始めました。

「導入費無料、費用が発生するのも成約した後」ということだけあって営業を始めて数週間で2~3社が契約してくれました。

その2~3社の商品が「洗剤」「SaaS」「SaaS」というバラバラ感。

「でもとりあえず、これで商品ができたからあとは営業マン探しや!」

となり営業マンを探し始めましたがもちろん簡単には集まらず。。。


仕方がなく私を含め自社メンバー2名で営業を始めました。


営業活動開始と路線変更

自社メンバーで営業活動開始!本業の傍、「洗剤」「SaaS」「SaaS」を売り歩く日々。

もちろんそんなに上手くいくことはなく成果ゼロで一ヶ月を迎えた時にやっと気づきました。

「商品の種類がバラバラすぎて辛い。。」
「特定の商品だけならその専門家に営業してもらえそうかも…?」

ということで路線変更。


「SaaSに特化した営業代行プラットフォーム」
に舵を切りました。


しかし全然売れない…..

SaaSを売り始めて1~2ヶ月経っても1件も成約できず、ヘトヘトになったある日にまた気づきが…

「これ結構頑張ってるけど成果が出ないと営業マンは報酬もらえないんだよね….…..辛くね??

始める前はなんとなく「SaaS営業が得意な人ならすぐ成約できるでしょ!」という楽観的な仮定を持って進めていたのですが、

結局我々の思い込みの仮説だったようです。

自分でできないこと、イメージできないことを他の人にお勧めできませんよね。(笑)

もちろん営業マンが成約できないと弊社にも売上が立たないビジネスモデルを組んでいたので、

もう根底から考え直さないといけない状況になりました。


2021年8月 Reppleクローズ

カクカクシカジカあり(笑)
話し合いの結果、Reppleをクローズすることになりました。
(実際はプロダクトリリースはしていないのですが、サービスとしてのクローズ)

SaaS等の特化型にするのは営業コストがかかりすぎて営業マンはやりたがらない。

だからと言って種類を広げてしまうと多種多様な商品の取り扱いは他のプラットフォームがすでにやっている。(光回線とかウォーターサーバーとか)

この2点が大きな理由でした。

また当時は営業の疲れから、Reppleに対してのモチベーションも下がってしまっていた気がします。


ということで反省点と気づき

始動から半年でプロダクトクローズ。もちろんここで書いてあること以上に多くのことがありましたが大体こんな感じだったかと思います。

ということで、自戒も込めて「何が悪かったのか、次はどうすれば良いかを」を書きます。


1. いきなりちゃんとしたデザインはいらない(笑)

進めていくうちにつけたい機能とかUIとかってどーせ変わります。笑
最初から作り込まずにまずは簡単に済ませましょう。


2. ミニマムなプロダクトで(できればプロダクトなしでも)クライアントを獲得する

これもいろんな起業HOW TO本に書いてあると思いますが、
分かってはいるけど結局言い訳をして初めから完璧なプロダクトを作りたくなります。(笑)
プロダクトを作っていると「なんとなく進んでいる感じ」になるので。

でも、使われないものを作ってしまうと後々手戻りが発生するだけです。

技術ありきでない限り大概のことはプロダクトなしでできます。
まずはミニマムな機能を備えたプロダクトで(できればプロダクトなしでも)クライアントを獲得し事業を進めてみましょう。


3. プロダクトを作り込む前に「あとはやるだけ」状態にする

ツイートにも書いたのですが、

受託開発やSESを始める場合って「そもそも市場があるのか?」から考えて入らないですよね。
市場があるのかが分からない状態でリソースをフルベットするのはリスクが大きく、正直ギャンブルに近いんじゃないかと個人的には思います。

プロダクトができる前にクライアント数人、数社獲得してみましょう。
そのクライアントのお腹を満たせることができれば「あとはやるだけ」。
プロダクトを作り込んで拡大させていきましょう。


4.プロダクトに対する熱量はあるのか?

マネタイズや競合他社を考えるのは正直後からでも良いと思っています。
本当に良いプロダクトであればクライアントも集まってきますし、そこからいろんなマネタイズを考えることもできるからです。

ただどうにもならないのはプロダクトへのモチベーションがなくなること

そうなると少しのハードシングスでも諦めたくなってしまいます。

プロジェクトを始める前に「本当にこれは自分がやりたいことなのか?やるべきことなのか?」を会社の方針や自分の気持ちと照らし合わせて考えましょう。


まとめ

ここまで読んでいただいたら分かると思いますが、
結局Reppleはリリースされずに検証段階でクローズしました。
なのでこれはこれで成功だったと思っています。

ただこの経験で読者の皆さんにお伝えしたいことは一つ、

諦めないことが一番大事

です。

プロダクトはあくまでも目標達成のためのツールだと思っています。
今回、Reppleをクローズしたからといって我々のミッションが失敗に終わったということではありません。

弊社の場合「ITの力で働く人が多様な選択肢を持って働ける社会を作る」ことはRepple以外でも達成できると考えています。

ということで、現在私たち91worksは「ITの力で働く人が多様な選択肢を持って働ける社会」にするために次なるプロダクトを構想中です!

実はReppleの後にもう一つプロダクトをリリースしてクローズしているのですが、この続きは「プロダクト作ってクローズした話2」でご紹介しますので、乞うご期待!(笑)


最後に

91worksはフリーランス・副業・正社員問わず絶賛採用強化中です!(フリーランス・副業エンジニアの方には案件のご紹介をさせていただきます!)

ご興味がある方はtwitterのDMやHPの問い合わせフォームよりご連絡ください!

採用情報については採用ページに載っているのでご覧ください。

また、Discordでエンジニアのコミュニティを運営してます!
情報交換やモクモク会、たまにイベント開催等をやってますのでご興味がございましたらこちらからご参加をお願いします!

以上、最後までお読みいただきありがとうございました!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?