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せかいいちの幸せ者かもしれん。

絶賛就職活動中の私はついこの間、とある会社のエントリーシートを書いていたのだが、その中に「あなたの人生を語ってください」という設問があった。中学時代、高校時代、大学、と項目が分かれていて、それぞれについて字数制限なしで語るものになっていた。その、大学の欄に私は「生活の中で、“好き”や“幸せ”などのプラスの感情を抱くことが多くなった」と書いた。

本当にそうだと思う。
いや、私が自分でそう書いたのだから、その通りなのは当たり前の話だが、書き終えて自分で改めて読み返した時に、本当にその通りだと強く思った。
大学生になってから今までのこの約3年間で、私には好きなものやひとが増えたし、幸せを噛みしめる瞬間も増えた。何がきっかけか、は正直よくわからないが、日常で起こった出来事や、出会ったものやひとに対してプラスの感情を抱く回数が増えたのは紛れもない事実だった。ほんの些細なことでも、私って今せかいいち幸せかもしれん、と呑気に思うようになった。

今日も私は、朝8時にセットした目覚ましをいつのまにか止めていて、10時に起床。やらなくてはいけない大学の課題は溜まっているのに、寝ぼけた頭がなかなか起きてくれなくて、ダラダラしていたらもうお昼。4枚切りの食パンを1枚取り出して、ケチャップを塗り、真ん中に卵を落とす。最後にスライスチーズをのせてオーブンに入れる。数分待つと、料理なんかできやしない私でも美味しくできるトーストの完成。いつもはトーストなんて思いっきりかぶりついて食べるのだが、なんとなく今日はナイフとフォークで食べてみよう、と思った。そうしたら、びっくり。ただの、なんの変哲もないトーストなのに、ナイフとフォークで食べたら急におしゃれなカフェでランチをしている気分になった。調子に乗って、インスタントコーヒーでカフェオレも作ってみたりとかしたら、気分はもう良いオンナ。トーストをナイフとフォークで食べただけでこんな幸せに感じるもんなの???と、少し笑ってしまった。幸せなお昼だった。

本当にしょうもないことで幸せになる。我ながらチョロいな、と思いながらも、自分の機嫌を自分で取れる人間は強いと思っている。だからこんなふうにチョロい私も、大好きだ。

いつもとは違うお昼を過ごした私は、やる気が湧いてきた。課題を終わらせよう、と思って時計を見たらもうバイトの時間が迫っていた。やばい、遅刻する。急げ。

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