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射形が「綺麗」って何?

弓道における射形って陸上競技のフォームとか、野球の投球フォームとかと同等だと思うので、結局は最適化する過程で綺麗になってく物であって、そんな走り方で速くても意味ないでしょとかそんなフォームで160キロ投げても意味ないでしょとはならんように、「そんな射で中てても意味ない」とはならんでしょ本当は。射法八節と競技規則を守ってるという前提ではあるけど。 ※ただ、体配・着付けぐちゃぐちゃで中てても意味ないみたいなのはしっかり同意します。 個人的な経験則として「射形は綺麗(風)だけど

    • 指導力を上げるには自分が上手くなるしかない、と言う話+α

      人に指導する時に、自分以上の選手を自分だけの力で作り上げるのってやっぱり不可能なんだと思うんですよね。指導から得たことに+αで創意工夫をしてくる射手だったら勿論それ以上に伸びることはあるんだけど、明確に指導を遂行してくれる射手であればあるほど指導者に成長が左右される。直接的な表現をすれば、5割射手の指導のみでは9割射手は生まれないと言える。 つまり、ナメたヤツほど上手くなるっていうのはある程度真理ではある。 そしてこれこそが5割程度の的中で伸び悩んだまま現役時代を終える医学

      • 百万本弦レビュー

        参考までに現在の使用弓具 直心Ⅲ 2寸伸 13.5kg(握り下ずっしり装着)、EASTONウッドカーボン80-23 元々使用していた弦は天弓翠 性能面 ・+2kgくらい強い弓を使った時の矢勢が出る。 ・とにかく下抜けと前抜けがない。押し切れなかった射も的の下っぷちで拾ってくれる。 ・かといって上に飛びがちということはまったくない。 引き心地 ・大三移行は鵠心とか直心ⅡCみたいな一般的に「硬い弓」と言われる弓の引き心地に近くなるイメージ、硬い弓ってどういう意味だよって未だに

        • (関東の)医学生弓道部員を取り巻く試合環境

          Q. 医学部体育会とか医学部弓道界とかどういうことやねん。普通に大学生の大会とかリーグに参加しとるんちゃうんか?専用の大会とかがあるんか? A. あります。なぜなら試験期間とか実習期間が普通の大学生と違いすぎて通常の大会等々に参加するのが非常に困難だからです。 というわけで、関東の医学生弓道部員が参加する大会について解説していきます。 関東医科学生弓道大会 ・春秋の年2回開催 ・団体戦:20射×6人 計120射 ・個人戦:団体戦出場選手の中から20射で勝敗決定 ・入賞:

        射形が「綺麗」って何?

          自己紹介(プロフィール固定用)

          追記修正が簡単なので、こちらにある程度のプロフィールをまとめておきました。 基本的には知人としかリプライなど直接のコンタクトはとらない予定ですが、もし私の投稿を参照してくださる方がいらっしゃったら、以下を目安に私の発言のだいたいの信用度を決めていただけると幸いです。 自分の勉強のため、上手な方を無言フォローさせていただくことが多々あります。ご容赦ください。 弓道歴: 11年(中学2年~大学6年) 競技環境: 中学は全国常連校、高校は県大会で団体ベスト4前後をいったりき

          自己紹介(プロフィール固定用)

          初期指導から慶應流を遂行させることのリスクについて

          慶應流、新井氏が書いた桂慶應流マニュアルが流派の教本に当たると思うのですが、この射法は究極の射法ではある一方でとんでもなく人を選ぶ技術であると思っております。 というのも、故・髙柳師範の語ったミレニアム射法(「みんなの弓道」参照)に根本は近くて、どちらもざっくり言うと、両肩を意図的に入れて、他の流派だと「畳んでいる」と言われるくらい勝手肘の角度を狭めて、よりコンパクトな引き尺を追求し、そこから緩む余地をなくす。っていうのが理念(だと自分は理解している)だけど、これってそもそ

          初期指導から慶應流を遂行させることのリスクについて