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右派、左派を問わず私はあらゆるネットニュース番組を見ます。いろんな考え方があり、それを熱く皆さんが語るわけですが、これから政治の話をするわけではありません。

メディアに出演し人気を博すコメンテーターや売れている芸人を観察すると、ビジネス折衝や営業に転用できる話術を持った人がいます。もともと持っている人間性や素養はまねできませんが、これらの人の中には「これなら私にもまねができるな」という話法を持っているケースがあるのです。

今回のコラムはそんな話術の法則をご紹介していきます。私も人前で講演すること23年。それなりのテクニックは持っていますが、話の旨い人が出演すると今でも必ず視聴して参考にしています。

■それなら○○と同じです!

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・それならスピーチコンテストと同じじゃないか!

この写真は保守系の人気番組である【虎ノ門ニュース】日替わりで強烈な個性の持ち主が数多く出演するのですが、一人目の登場人物は明治天皇の玄孫にあたる竹田恒泰氏。

司会者「アメリカでもポリコレの影響でミスコンが中止になったり、水着審                査がなくなったりとか、内面の美しさを競うということで5分間のフ     リートーク時間を設けたりするらしいですよ」

竹田氏「それならスピーチコンテストと同じじゃないか!(笑)」

これはよくあるテクニック。会話の巧みな人の技。つまり話術上達を望むならば、人が何かを話した時に「これならば○○と同じですよね」の○○にあたることは何かな? と考える癖をつければいいのです。簡単なことですが、これが効果てきめん。

■知識+比喩を使う

・カマキリの交尾

竹田氏「韓国という国はカマキリの交尾と同じなんですよ」

司会者「カマキリの交尾とは・・・?」

竹田氏「カマキリは交尾をした後にメスがオスを頭から食べてしまうんです
    ね。やばいやばいとわかっているのに北朝鮮に近づくと最後は                頭から丸呑みされるわけです(笑)」

竹田氏はバリバリの保守ですからこの手の内容が多いのですが、これはカマキリの交尾に関する知識を比喩的な表現として韓国と北朝鮮問題に絡めて話したわけです。

【知識+比喩】カマキリの交尾に関する知識を持っていたことに加えて、韓国と北朝鮮の外交問題を話しているときにそれを結びつけて話す。一朝一夕にできることではありませんが、話の旨い人や面白い人は、このパターンを頻繁に使うのです。

■慣用句ことわざの知識を引っ張り出す

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この番組の司会者は芸人の居島(おりしま)一平氏。米粒写経なるコンビを組んで活動中なのですが、この人が圧巻というかけた外れの知識を持ち合わせています。

クイズ番組などで知識自慢の芸能人が出てきますが、あれは編集も入っているし意図的に誇張して表現している部分が大いにあるはずです。しかし、この居島一平氏は歴史、映画、政治までとにかくよくものを知っています。

2時間の生番組を仕切り、竹田氏はもちろんのこと、百田尚樹氏や武田邦彦氏といった癖のある出演者をさばいているのです。この時にあったこんなやり取り。

竹田氏「コロナ患者が一気に増えるとニュースにしますが、退院者は小さく                報道するんですよね。視聴者が驚く方だけ放送する姿勢がマスコミ                が腐っている証拠です」

居島氏「犬が人を噛んでもニュースになりませんが、人が犬を噛んだらニュ                ースになりますからね」

ちょっとしたことですが、この話を知っているのでこの場面で引き出しから引っ張り出したわけです。

■同音異義語を駆使する

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最後は島田紳助氏の話をしましょう。

この人も話術は巧みです。その当時の出演番組は今でも私は参考にしています。とにかくうまい。ギャーギャーと騒ぐのではなく、凄まじい速度で話を切り出していきます。

彼も比喩表現が巧みなのですが、ここで取り上げたいのは同音異義語を使うテクニックです。

紳助氏「僕は高校時代の恩師から“お前のようなゴミは早く失せろ!”とひど                い扱いを受けたもんやわ」

司会者「いやいや、紳助さんはそんなことないでしょ」

紳助氏「ほんまやって。でもな、この前久々に遊びに行ったらその恩師が“君     は素晴らしい! わが校のホコリだ”って調子いいこと言うよるんや     わ(笑)」

ホコリがキーワードですね。【埃】と【誇り】をかけているのに加えて、前振りとして【ゴミ】という言葉を使っているのです。

■まとめ

いかがでしたか?

テレビでもYOUTUBEでもいいのです。芸能人でも一般人でも構いません。「この人の話は面白い」「巧みな話術だな」と感じたらその原因を探る癖をつけるのです。

これを丹念に実行していけば、あなたも会話の達人になれるかもしれません。島田紳助氏になるのは無理です。また伝説の横山やすし氏になるのも無理。

しかし、ちょっとしたテクニックを覚えると、ライバルよりは頭一歩抜け出すことはさほど難しくはないのです。




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