野菜を食べさせた日。
「明日ビビンパップが食べたい」と娘が言ってきました。
どうして?と聞くと、「何となく食べたくなった」と。
辛ラーメン、キムチチャーハン、ケチャップたっぷりかけた卵焼きが好物の娘。
今まではどんなにすすめても、食べないの一転張りだったのに、突然の告白にビックリです。何が娘の気持ちをビビンパパップになびかせたのかは分かりませんが。
何はともあれ、良かった。野菜を食べてくれるぞ。
母、大喜びで、やる気スイッチONです。
けれど、冷蔵庫の中には肝心のナムルが見当たりません。ナムルどころか、野菜さえない。
さえない冷蔵庫。キムチと卵があるのみ。
次の日の朝9時30分にスーパーへ向かいます。
気温、マイナス3度。冬の朝には外出しないタイプだったはず。
でも、今日の母は違います。だって娘がビビンパップ食べたいと、言っているんですから。もし雪が降ったとしても行きますよ。
スーパーまで飛んでいき、もやし2袋、大根、にんじんを抱えて帰ってきました。
何とか娘が起きてくるまでに、作ってやるぞの意気込みで、始めます。
にんじんを最大限の技術を使って千切りにします。千切りと言っても、100本切りや500本切りもある不揃いのにんじんを、もやしのナムルに混ぜこみます。
にんじんだけのナムルだったら絶対に食べないから。
大根はセンチェにします。これも大根を千切りに近い千切りに。そこに砂糖、ニンニク、唐辛子、アミの塩辛を振り入れて、軽く混ぜ合わせます。即席キムチですね。
時には、憎らしくなる思春期の娘。なのに、野菜を食べてもらいたくてがんばった日でした。
ふと、母親のことを思いだします。母も家族の健康を想い、料理していたんだなぁと、作ってもらっているときはそんなこと考えたこともなかったのに、自分が作る立場になると分かるものです。
お母さん、または、家で食事を作っている人(おばあちゃん、お父さん、お姉さん)に拍手喝采。
娘さん、自分で目玉焼きを焼いて、ごはんにもやしのナムルと大根のナムル、コチジャン、ごま油を混ぜ混ぜ、混ぜ混ぜ、混ぜ混ぜ、して平らげました。
一日分の野菜摂取量、合格です。
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