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【INDY】インディGPに吹いたヨーロッパの風

アメリカに活路を求めた彼らの結末は?

もうインディ500の決勝が目前だというのに、今頃インディGPの話かよ?とか怒らないでくださいねw  インディ500が終わっちゃったら、インディGPの話が薄まっちゃうし、やっぱり書いておきたいこともあるのでね。特筆すべきこともないレースだったら、サラ〜っと流しちゃったかもしれないけれど‥‥。


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インディGPも入場制限しつつ観客席を解放。ターン1でスタートを待っていたら、眼下に見えたのはロッシファンの彼氏に、SATOファンの彼女か〜。
大丈夫かなぁ〜?w   揉める! 絶対揉める! 絶対揉め揉め。としか思えない。どうぞお幸せに(笑。


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インディカーに来て3戦目でポールポジション! そして2位表彰台獲得! さすが昨年までF1に乗っていただけあるぜ!って、周囲を唸らせたロマン。この日のレースも序盤のぶっちぎりは素晴らしかった。あんなにリードがあったのに、どうして勝てなかったの?と言われると、ビーケイくんを褒めるしかないのだけれど、チップ・ガナッシやペンスキーを抑えての表彰台なのだから値千金なのでありますよ。そう言えば12年位前F1から来て、しばらく死んだふりしてたドライバーいたなぁ‥‥w


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日本でTVを見ていた人たちが一番ヒヤヒヤしちゃった瞬間かも。ロマンにしてみればさっさと譲れ〜、後ろが来ちゃうじゃん!なのかもしれないし、TSさんにしてみればラップダウンにされて、すぐにイエローコーションが出ようもんならエライ騒ぎになっちゃうから、そう簡単には譲れない。双方に言い分はあるもんです。
まぁこの後30号車が意地で抜き返すわけですが‥‥。


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開幕戦でセンセーショナルな優勝を飾ったパロウくんは、インディGPでも光ってましたね、ピカピカ。チームメイトのジミー・ジョンソンをラップダウンにする時にビーケイ君に刺されるという、なんとももどかしい瞬間にモヤモヤしたことでしょうが、この週末にチップ・ガナッシで一番速かったのですから、消沈しなくても良いじゃないですか。昨年より一層勝利への欲求が高まる彼なのであります。
今後も目が離せません。


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三重県知事はエーケイさんらしいですが、こちらはビーケイさん。(まだ使うフレーズw)  コースサイドにいたら、ん? ん? と思っている間にあっという間に前に来ていた感じ。びっくりでした。若いオランダ人の彼は‥‥、ん?若いオランダ人?? マックスみたいやんけ!と思ったのですよ。二十歳前の小僧のクセして(失礼)フォーミュラのトップカテゴリー上がってきて優勝するなんて‥‥。ここまでのレースは時々エラーが目だったり、IMSの合同テストでも単独スピンしてしまったり、スピードはあるけど‥‥みたいな印象でしたが、今回は結果に繋げました。オランダの人たちはF1のマックス、インディカーのビーケイ!とさぞかし盛り上がっているんでしょうね。あぁ羨ましい。


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すでにツイートしたので一度はご覧いただいたかもしれませんが、レース終了後にイギリスの小松礼雄さんにお電話して、ロマンと話す?と聞いてスマホを渡しました。小松さんはご存知の通りハースのテクニカルディレクターで、ルノー時代から昨年のハースまでずっとロマンとF1をやって来ました。小松さんもイギリスでご家族と一緒にこのレースを見ていたのだとか。小松さんもきっとお祝いのメッセージを伝えてくれたでしょう。

昨年バーレーンでの悪夢のような事故から蘇ってきた彼。7〜80年代のF1マシンなら間違いなく落命していたでしょうし、90年〜2000年代のF1マシンでも助かっていたかどうかわかりません。炎の中から出てきた彼を見た時には奇跡としか思えませんでしたし、彼がもしレースを辞めると言い出しても、誰が止めることが出来たでしょうか? F1に戻ることは叶わなかったけども、インディカーで彼がレースに復帰してくれたことを素直に喜びたいと思います。そしてこのパフォーマンス。不屈の精神に頭が下がる思いですね。遠からず、彼はインディカーで優勝することでしょう。

インディカーで3人目のフレンチドライバーとして不死鳥のように蘇ったロマン。オランダから現れた新星ビーケイ、欧州から日本経由でアメリカにたどり着いたパロウ。ヨーロピアンの彼らがインディGPの表彰台を独占しました。彼らだってカートでレースを始めた頃はF1チャンピオンを夢見たことでしょう。ですが三人三様の紆余曲折を経て、インディカーを選びアメリカにやってきました。

そんな舞台であるインディカーは若手やベテラン、レースキャリアの違いなどドライバーのキャラクターが様々で本当に面白いですね。欲を言えば、ここにもうひとり若い日本人ドライバーが増えてくれたら、面白いと思っているのですが‥‥。


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