見出し画像

【INDY】インディ500の予選を終えて

執念が実ったフロントロウ獲得

インディ500のプラクティスが始まってから、あっというまに予選が終わってしまいました。ちょっと盛りだくさん過ぎて、noteを書く時間もなくてすみません。でもなんだかサーキットに来て、あっちやらこっちやら、ワチャワチャした感じが、ようやく戻って来た感じです。ひさしぶりにヒイヒイ言いながら喜んでますw  

画像1

マスクというか、バフというか、ヒンチの顔にびっくり!w  これ自分の顔を写真撮って、作ったんですって。 どおりでハマりすぎw


画像2

30号車の躍進の秘密は金曜のファストフライデーから始まっていました。
予選シミュレーションモードになる金曜日ですが、この時からTSさんはRLLのピットボックスをあっちこっちに動き回って、情報を収集します。グラハムが終われば、グラハムに聞きに行き‥‥。

画像3

スペンサーが走り始めると、ピットボックスでエンジニアに様子を聞きに行ったり‥‥。自分を入れて3台分のデータをフルに活用していました。
そして金曜日はさりげなく8番手で終えています。
さらに驚いたのは金曜夕方の予選アテンプト順のドローでは、グラハムがトップ、TSさんが2番目、スペンサーが7番目という奇跡のような順番となりました。これはすごい!! インディの神様が味方し始めたんでしょうか?


画像4

予選初日。2番手でアテンプトしたTSはグラハムのタイムには勝てなかったけど無事4周回って予選通過。ラニガンさんとグータッチです。普通なら、これで満足して終わっちゃうとこですけど‥‥。


画像5

予選アテンプトを終えてホッとしてるフェルナンド。汗だくだけど、笑ってるずら。今年は無事に通過。プラクティスのクラッシュからなんとか挽回できたかな。予選は26番手となりました。


画像6

プラクティスから絶好調。ルーキーにしては出来過ぎのパロウくん。なんと予選初日を7番手で通過してファストナインに進出! こりゃすごい!
こりゃあロジャーにウナギ奢ってもらわなきゃね!! 


画像8

自分のアテンプトの後、他のマシンをチェックし続けるTSさん。
チップガナッシのスコット・ディクソンがすごいタイムで戻ってくると、
すかさずマシンをチェックしてました‥‥。もうリヤウイングが恥ずかしくなるくらい見つめられてますw



画像7

1度目のアテンプトが終わると9番手でオン・ザ・バブル状態の30号車。
誰かに抜かれて10番手になったらファストナインに進めません。崖っぷちのポニョになって、2度目のアテンプトに行きましたが自己タイム更新ならず。さて、どうする? チームはここで終わりにしようと判断しましたが、TSさんはもう一度行かせてよとチームに懇願します。予選終了間際になって、10番手のハータがアテンプトしましたが抜かれずにセーフ。良かった、良かった。それでも30号車は最後の4周を走りました。
「最後はチームにお願いして走りました、行かせてって。タイム的には同じようなもんだったけど、確認したいことがあって、それを試せたのが良かった‥‥」。ぐじ運も、気温も、味方につけてTSさんは渋とくファストナインに残ったのでありました。


画像9

予選2日目ファストナインの日曜日。朝にプラクティスがあったのですが、
そこで走ったのはRLLの2台のみ。しかも予選シミュレーションモードで走り切ったのはTSさんだけ。TSさんは、2回も走りました。マシンを降りるとエディさんに、ああでね、こうでねとチェック事項を逐一報告。最後の最後まで粘るのでありました。


さぁ、ファストナインの予選が始まりますよ。みんな準備して並び始めます。9番手のTSさんからのスタートになります。

画像10

三重県知事さんはエーケイさんと言うそうですが、こちらはビーケイさんw
唯一のシボレーユーザーとしてファストナインに残ったルーキーです。
やりますね。彼はオランダ人で、インディカーのスチュワードのルイエンダイクさんもオランダ人ですから、よく面倒見ているみたい。F1じゃマックス・フェルスタッペンも頑張ってるから、ビーケイさんにも頑張って欲しいところです。でも無茶しないでねw


画像11

「ほら、タクのウイング立ってね?」というマルコ。先頭に並ぶTSさんのマシンのリヤウイングを見てマジでこう言ってました。聞いちゃったもんw   「ま、いいんじゃね?」という感じだったライアン。実はこの後98号車は、密かにある決断をしていたのでした‥‥。


画像12

予選初日から圧倒的な速さを誇っていたマルコ。完璧なラップでポールポジションを取りました。今回は速かった。マリオおじいちゃんがいなかったのが残念だったね。実はマルコのエンジニアは、TSさんが2017年に優勝した時のギャレットさん。ギャレットさんは、TSさんがリヤウイングを立ててダウンフォースを付けているのを見て、あえて98号車のウイングを立てたそうです。それをしなかったヒンチ、ライアン、そしてロッシは直線と1周目のタイムは速くても、じわじわとタイヤがグリップを失って、あえなく轟沈したのです。TSさんはダウンフォースを少し付けてでも、タイヤのグリップを頼りに4周のアベレージが落ちない方法を選び、マルコ以外のアンドレッティ勢はタイヤのグリップは持つと読んで、直線スピードでタイムを稼ぐ方法で選びました。走り終わって見なければどうなるかわからないものの、ファストフライデーから予選初日まで速かったアンドレッティ勢に、TSさんの執念が一矢報いた感じでしょうか。
もし、マルコがウイングを立てていなかったら‥‥。


画像13

フロントロウ撮影会の朝。隅っこでちっちゃくなってますけど、別に誰かにイジメられたワケではありませんw   みんなにありがとうツイートするために、しゃがんでいたようですよ。


“がんばってアメリカに来たんだから”

画像14

フロントロウ撮影会は予選翌日の月曜に行われました。フロントロウのマルコ、ディクシー、TSさんが並んで撮影。その後各々のチームで撮影します。RLLのチーム撮影が終わりそうになった時、アメリカ人のフォトグラファーが、「Hiro、一緒に撮らなくていいのか?」と聞いて来ました。

まだ勝ったわけでもないのに‥‥という感じだったのですが、
「コロナの中、14日も自己隔離して頑張ってインディに来たんじゃないか。Takuと一緒に撮ろうぜ!」と言われてホロリ😭。いつも通りに日の丸持参で、一緒に撮っていただきましたよ。アメリカ人の友達も、SNSで自己隔離しているのを知っていたようだし、いろいろと長旅の労をねぎらってくれました。ありがたいものですね。

それに今回の執念のフロントロウ奪取は、ベテランTSここにあり!という感じでした。伊達に校長先生やってませんねw  
日本人初のインディ500フロントロウ獲得の瞬間。これを撮れただけでも、今回アメリカに来た甲斐があったというもの。ポールは取れなかったけど、ひさびさにワクワクしましたよ。

そして前にも書いたでしょ? やっぱりそこにいなきゃダメなんだと。

またひとつ思い出ができました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?