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音楽を弾く時と聴く時の違い

レッスンに来ている大人の生徒さんとの会話の中で、同じピアノを弾くことでも視点が違っていることがあるなと感じることがあります。これは違うから良い、悪いではないと思っています。どう見えているのか理解するのとにもなりますので、いろいろお話しして聞いてみます。こういう見方もあると発見が増えて引き出しが増えます。

また演奏するときに興味深い視点ですが、例えばなにかの作品の演奏を聴いて感動するときは演奏者も同じく弾きながら感動しているか?これは面白いところだと思います。

演奏している瞬間は作品を再現することに集中しているので、常にいまより先のことを考えて体を準備、頭も次の展開の考え方を繰り返している状態です。

これは演奏時間30秒ほどの短い曲でも、30分ほどもあるソナタのような作品でも変わらないと思います。

演奏を聴いて感動することはどういう状態でしょう?

演奏している、再現している音楽や音の響きを耳で聴いて自分の想像が膨らむきっかけになり、脳で自分のいままでの体験や考えなど想像を膨らませることで、いろいろなことが断片化して出てきたり別の記憶と繋がって他へ移ったりしている状態だと思います。

ですので同じ作品の演奏を50人が聴いた場合、感動するポイントはひとつではないでしょうし、感動の度合いもそれぞれ違います。また演奏している方の質にも左右されることだと思います。

演奏会は生の体験でこのような色々な体験をできる機会のひとつで、録音や記録された音源を再生しているときにも起こるかもしれませんが生演奏を聴いている時が一番反応が大きく、また感動した記憶も鮮明に脳に残ります。

スポーツをする、テーブルゲームをする、など生活に直結した余暇の過ごし方です。普段の生活に取り入れていると、心が安定したり余裕のある時間を過ごしてリラックスできると思います。


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