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【8x9通信】2023年3月号

こんにちは、神戸・西宮・大阪・姫路にある現役エンジニアが教えるプログラミング教室、ハックです!急に暖かく春めいてきましたね!今年は花粉がひどいらしいです。お困りの方も多いと思います。お大事に・・・。
それでは、今月の【8x9通信】をお届けします!

お知らせ

遅刻・欠席フォームの運用を開始しました!当日の遅刻・欠席連絡は電話やLINEではなく、こちらのフォームからお願いいたします!

初級Ⅰコース

《レッスン内容》

 2月は「8x9Craft」を使って「くりかえし」について、個人進捗のドリル形式で学ぶワークでした。
 プログラミングを学ぶ上で一番大切となる「くりかえし」の命令の使い方を、ドリル形式で少しずつ難易度の上がる課題をクリアしていくことにより学びました。
 少し難しくて、悩むこともありましたが、講師がヒントを与えたり、『自分で試して、考えて、また試してみる』を、根気強く繰り返して、完成させていました。
 見本どおりのオブジェクトを作れた時は、「出来たっ!!」と、とてもうれしそうに手を挙げていました。

《狙い・成果》

・論理的な思考力を養います。
・「くりかえし」を頭の中でイメージできるようにします。
・作る図形の形から、くり返しのパターンを読み取ってもらいます。
・考える楽しさを感じてもらいます。

初級Ⅱコース

《レッスン内容》

2月と3月は、ピクトッチというプログラミング学習環境を用いました。
ピクトッチは「ピクトグラミング」シリーズの一つで、Scratchのようなブロックを用いてピクトグラムを作成するプログラミングツールです。
ピクトグラムは、情報や指示、案内などを単純化された絵や図形で表したもの。「絵文字」「絵記号」「図記号」などと訳されることもあります。言語によらず情報を伝達することができ、街頭や施設内での案内などによく用いられます。東京オリンピック開会式で有名になりましたね。

中級Ⅰクラスでは「ジャバスクピクト」というJavaScript言語でプログラミングするレッスンを行いましたが、そちらのブロック・プログラミングのバージョンになります。

《狙い・成果》

ブロックによるプログラミングでピクトグラムを作成すると、文法的な約束事に捉われずに、思いついた動きを素早くプログラムすることができます。
その際に、思いつくままにプログラミングするだけではなく、どんなピクトグラムを作りたいかジャンルや内容を考えて、創作するように指導しています。考えを言語化しながらモノを作るプロセスを指導しています。
プログラミングは、発想をそのまま実装することも大事ですが、目的を対象化しながら実現していくことも重要です。
8x9には、プログラミングが好きで上手くなった子がたくさんいますが、その中でもなぜ・どうして・どうやって実現するか?と問いながらレッスンを進めています。
ピクトグラムは、シンプルで見た目がわかりやすく作りやすいため、自分の考えをまとめさせながらプログラミングさせるプロセスも取り入れることができます。生徒たちは創作する中で物事を対象化し、「面白いピクトグラム」や「人の役に立つピクトグラム」を自分なりに作り上げることができました。

中級Ⅰコース

《レッスン内容》

1)ブロックプログラミングからテキストプログラミングへの移行を主目的とした「基礎編」は慣れ親しんだ8x9Craftで学びます。
2)次に基礎知識を応用やテキストプログラミングならではのテクニックを学ぶ「応用編(共通)」をp5.js(OpenProcessing)で学びます。
3)テキストプログラミングで出来ることをしっかり学んだあとは「応用編(選択)」として、選択制で数学、アート、音楽、ゲーム、ホームページ、便利ツールなどのさまざまな分野でのプログラミング・コンピュータの応用・活用を経験していただけます。

《狙い・成果》

※中級Ⅰは初級とは違い、基本的に期間毎の内容の区切りはありませんので、以下は通年の中級Ⅰ自体の狙いと成果となります。
本格的なプログラムをつくるためには、やはりテキストでのプログラミングが必須になってきます。ゲーム・アプリ・業務システム・科学技術研究・ホームページ・その他のIT技術活用やコンピューティングなどのプログラムは、それぞれの用途目的に適した英語ベースのテキストプログラミング言語でプログラミングをします。
中級Ⅰでは、将来、どのようなテキストプログラミング言語を使うことになっても対応できるような、テキストプログラミングの基礎・本質を身につけることを目標にカリキュラムを定めています。
まずは、初級のブロックプログラミングで学習したプログラム3大要素「順次処理」「繰り返し」「条件分岐」を、改めてテキストプログラミングとして学びます。8x9craftならではの「同じ目的を、違うプログラミング言語で実現」を活かして、「あ!英語(テキスト)になったからと言っても、ブロックプログラミングとプログラムの流れは変わらないのか!」という感覚をしっかりと体験します。
その後、さらに本格的なプログラミングの文法や考え方を実践を通して身につけていきますが、淡々と教科書通り的にやっていくのではなく、1つ1つ本質を捉えて問題解決に取り組むカタチになっており、1つの課題に何時間もかかることもありますが「仮説と検証」「Try&Error」をたくさん経験し、根気よく粘り強くやれば必ず問題は解決できることを身につけ、チャレンジすることを恐れない心を育んでもらえるようにしています。また、プログラミングなどの制作作業はチームワークが大事になってくることなどを伝え、コミュニケーションの大事さをプログラミングを通して学びます。これはきっと将来プログラマー以外のお仕事にも活かされていくと考えます。

中級Ⅱコース

《レッスン内容》

【辻クラス】
 私自身、数学が好きなので、プログラミングと関係性の深い、機械学習(AI)、数学・物理・統計・データ分析などのレッスンを実施しています。
 言語は人工知能、機械学習で多く使用されるPython言語を使用しています。
 中級2クラスでは、生徒さんのレベルと、やりたいことに合わせて授業を進めています。
<数学プログラミング>
 中級Ⅱクラスに上がったばかりの生徒さんは、中学数学をプログラミングで、学習しています。高校生の生徒さんは、微分・積分・統計などをプログラミングで、学習しています。(添付画像を参照)
 学校でやっている数学をプログラミングでやってみることで、数学をより楽しんで学ぶことができます。
 グラフはJupyter notebookというノートのようにプログラムと実行結果を並べて表示できるツールを使います。学校の数学ともつながる内容なので、関心を持ってもらえています。
<AI (Deep Learning)>
 Deep Learning で使われるフレームワークの構造について学んでいます。ベースとなる「自動微分」、学習の各種レイヤの構成要素、パラメータを更新する「オプティマイザ」の実装方法を学んでいます。
 今月から強化学習の授業も一部生徒さん向けに始めました。Unity ML-Agentsを使って、ゲームを自動的にプレイするように機械学習をしました。今はサンプルコードを動かして学んでいます。慣れてきたら、オリジナルゲームを機械学習させてみる予定です。(添付の動画参照)
<アルゴリズムとデータ構造>
 アルゴリズムとは「問題を解決するための手順や計算方法」のことです。プログラミングでいうとある処理を実現するための手順になります。「Aizu Online Judge」(https://onlinejudge.u-aizu.ac.jp/)というWEBサービスを利用して学習しています。与えられた課題を解決するプログラムを書いて、提出すると、あらかじめ用意されたテストデータでテストされて、結果を判定してくれます。
 考える力を養ってもらい、また考える楽しさ、気持ち良さを理解してもらいたいと思っています。

《狙い・成果》

【狙い】
・時代が変わっても役に立つ、基礎となる技術を修得する
・プログラミングを通して数学、物理の理解を深め、より幅の広い開発ができる事を目指す
・プログラミングに限らず、考えることの楽しさを知ってもらうこと
【成果】
・自分で学んで、自分で調べて、自分で解決する力を身につける
・パターンを見抜く力がつき、そこから応用する力に発展させる
・数学に関しては、生徒から次のような声をきいています。「学校の数学授業の予習になった」「数学が目に見える形になると、おもしろい」「数学が学校以外でも役立つことに気づいた」

【この記事を書いた人】

大原 真希 / インストラクター及び事務スタッフ
大学卒業後、神戸の企業でシステムエンジニアとして働き、出産を機に退職。その後母親業に専念し、徐々に自宅でのプログラム請負やパートでの事務職を経験する。現在は大学で派遣スタッフとして働く傍ら、「キッズプログラミングスクール8x9(ハック)」でのインストラクター兼事務スタッフとして働く。プログラミング、データ加工、業務効率化が好き。Excel、SpreadSheetが得意分野。

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