見出し画像

難病患者が一年間漫画を描いた話

去年の十二月の事です。
今の会社に初めて正社員雇用で入社して、まさかの漫画を描く仕事を生業にするとは、当人も人生のセームスケールに組み込まなかったと思います。

早々に今年を振り返る、代表する言葉一字で表すとすれば“病"です。
とにかく病気に苦しみました。
下垂体機能低下症と右耳のメニエール病、あと血圧が低い案件。
そんな中、上司のmさんを含めて本社の皆様。
又、家族友人を含めSNSで繋がっている皆さん。
そんなコミュニティ全てで繋がっている方々の叱咤激励の応援でやりきれた気がします。
髪が抜けたり伸びたり、爪が薄くなったり、ステロイドの弊害は出ましたが概ね現状では体調は整ってきました。
精神もセロトニン活動の一環で食生活の見直し、サプリメント祭りでどうにか月並み程度に安定するようになりました。

一年を通しての変化は目覚ましく、出会いや別れに一喜一憂しながら多くのことを学んだのはもちろん、上に記述した体調面を受け入れる事でかなり進歩できた気がします。

老い、を感じる事は悪いこととは思えません。
則を知る
限界や諦めではなく、己の心に素直に生きることだと思います。
体にも心にも耳を傾けてまず自愛すること。
他所様へ至らぬ点を情けなく思う前に、まず自分を労わる。
余裕ができる、他所様に還元できるように少しずつなせるようになってきました。
他所に何かする事は、自分のコップが溢れて漸くに分けなければ、みんなが枯渇します。
先ず、自分が何者かを受け入れる事で、日常生活。
営み慈しみ生業を円滑に回せるのだとこの歳で思えるようになりました。

漫画を描く事で、自己の中のエスとスーパーエスの狭間のような、中立したロジカルな視点に気がつけました。

メイク漫画では誰かと付き合う際の適度な暖かさや居心地の感覚を体感して、ラーメン漫画では自分や短な人の健康に対する観察や感慨深さ。
今回の不倫を発端に自立していく女性の漫画では生きる事自身に問いをかける作業を改めてする事で、己の知らぬ己への問いかけに至りました。
登場人物は他人であり、私の内面であり、抽象で具象。
全ては個人に帰結し、数多を内包する。

漫画のみならず、全ての創作が私を苦しめ悩ませ育てて、励まし生きる糧になり、生きた証になった。
作る表す伝える。
即ち、生そのもの円環です。

こんなに真面目なことをつらつら書いておりますが、私は愚かです。
愚かだからこそ、現れる発露。
内省する外交。
みなぎる死へのエナジー。

皆様も後悔を後悔に留めない、明日への猛執でエゴにグロい現実を愛しつつ泣きながら生きましょうね!

ではまた次回。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?