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決済周りのBizDev と 第三の新規事業 責任者募集(テーマは「証券化」「割賦販売」)

はい、前回こんな感じでBizDevのリードポジションを募集させていただきました。そういう人がいなかったわけではありません。普通に該当する人で、オファー出しても全く問題ない方々とお会いすることができました。

けれども、ただ選考を進めていく過程で、より最適な組織形態や役割分担のイメージが具体化されていった背景もあり、改めて下記のように2つのポジションに分けて募集をさせていただこうという結論になりました。

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前者は、第三の新規事業の責任者です。この事業はもはや決済、特にカード発行とは関係なく、弊社として、決済以外の金融領域に打って出る先方事業となる事業となります。

また後者は、バンドルカードや第二の事業(投資×決済のやつ)の中で、決済領域の幅広い案件が盛り上がっていて、そこをゴリゴリ推進していただける方のイメージです。

ここからは、こうなった経緯を書きます。

■BizDevの組織構造として、1事業1責任者とすべきと考えた

今までは、リードがBizDev全体を統括する、複数事業を束ねるというイメージだったのですが、将来の取締役会の設計を考えるに、事業毎に責任者を配置し、その人は取締役会に参加してもらうべき、と考えるようになりました。現実的に、一人で複数事業の責任を持つよりも、1つの事業に専念したほうがパフォーマンス出ると思うわけです。

そうなるとこのポジションは、その責任を持つことになる新規事業の方向性に依存するわけで、一定見えているその方向性を実際にやりたいと思っていそうな人を採用したいと考えるようになりました。

個人的な考えですが、BizDevって専門職ではなく(ある種全方位必要な総合格闘技だが)、その人のパフォーマンスを最も規定するのが「その事業/業種をやりたがっているか?」だと思っています。前田ヒロ氏のPodcastで太郎が言うには「その業種を本当にやりたい場合は、1ヶ月毎日その分野でブログを書くことができる」とあり、普段から勝手にその領域を調べたり考えたりしているような人が最もパフォーマンスが出るはず。

■第三の新規事業を巻きで始めたくなった

2030年の目標を考える中で、結構野心的な数値目標を設定してみたところ、自分の一つの目線である、単体事業でユニコーン狙えるレベルの利益を生むのにバンドルカードだと9年かかる(2016年から起算)計算をしました。そして、2030年目標を達成するには、2021年までに全部仕込んでないと間に合わんな、という感覚を覚えたのです。金融はとにかく時間がかかります。バンドルカードも準備からリリースまで1年半かかってますから、実質10年かかる(笑。2021年までにあと3つくらいスタートさせておきたい。

また、今の事業や組織系はCOO(@achiku)、資金繰りはCFO(大ちゃん)、開発全般・セキュリティとかはCTO()に任せられてて、もはや自分が暇になってしまいました。第二の事業はチャレンジャーバンク大臣こと宮尾がいるし。天から突然振ってくる天命案件の預言者プレイや、謎のポエム書いたり、ビズリーチ見たりと自分が次のことを考える/やる環境に置かせてもらえたこともあります。社長です。

前回書いた記事では、採用目的を下記に置いていましたが、
①IPOを見据えて、自分が一定現場から離れたほうがいいと思っているから
②単一事業経営から複数事業経営に移行するタイミングだから
この①について、一定もう離れられていて、②を構築するための組織作りをしはじめようとしているわけです。

なお、2030年の目標数値を達成するには、ワークしている事業が5以上必要で、その分事業責任者も必要だし、そもそも試行錯誤ももっと数こなさないといけないので、将来の責任者像として決済周りのBizDevも採用したく思いました。

■第三の新規事業 責任者

では、第三の新規事業の領域は?「証券化」や「割賦販売」といったキーワードになろうかと思います。とは言え、何もやることは決まってないので、あくまで方向性という感じですが。

...

そもそも第二の事業も公表していないので、こちらはもっと言えることがないですね!!こんなんで興味ある人が分かるのだろうか、、、

今自分だけがこっそり動いている状況で、2人でこれを始める想定ですが、最終的には責任者として全般采配していただきたく、Requirementとしてはこんな感じになろうかと思います。

・PL設計、アライアンス、開発も含めたチーム組成のご経験
・B2C、B2B SaaSといったTechプロダクトのご経験
・細かい法律の確認や、複雑な金融スキームの設計が苦にならず楽しめる人

※もちろんこの新規事業だけではなく、弊社の事業理解のために、今ある案件も、新規事業の本格稼働までは担っていただきたく思っています。

■決済周りのBizDev

将来の事業責任者の候補枠でもあるのですが、規模が大きくなりつつあるバンドルカードのBizDevを主に担っていただきます。具体的には、国/Visa/決済代行/システムベンダーといった、外部のプレーヤーとプロジェクトを進める、細かい仕様や金額の交渉をする、また、自社プロダクトKPIの改善に関する施策の企画・推進もあります。最近だと、セブン銀行様とも事業提携を前提とした資金調達を実施しており、そちらとの提携企画とかも。

得られることとしては、こんなん。
・全社にて決済業界動向やSQL等に関する勉強会を頻繁に開催しており、基礎的なデータ分析や決済業界の知識を得ることができます。
・国際ブランドや大手金融機関等との大きなプロジェクトマネジメントを経験することができます。
・がんばって成長しているスタートアップの一員として、金融業界の大きな変革の一部を体感することができます。

■さいごに

2016年頃からFinTechというワードが盛り上がっていますが、相変わらず内閣府のキャッシュレス推進や、法改正もかつて無いスピードで実施されており、事業機会が多数生まれています。

キャッシュレスも消費者還元が6月末で終わって、一旦落ち着きを見せてますが、LINEとZHDの統合が確定して、次のステージの戦いが始まります。下記Tweetで書きましたが、次は◯◯ペイがどうのこうのという話ではなく、ただの大きな還元キャンペーンとかでもなく、クレジットカード(国際ブランド)や電子マネーも交えて、より大きな視点に立ったユニークな機能や戦略が出てくると感じています。なお、この市場はとにかくでかくて(80兆円の流通)、Winner takes Allではなく、その大きな流れの中でユニークなポジションが築ければ(バンドルカードは一定築けている感覚)、成長を加速できると考えます。

また、公正取引委員会のレポート(銀行振込手数料を下げよう)をキッカケに、第2全銀(銀行以外でも銀行間送金できるインフラを作ろう)の話も出てきて、さらにはCBDCの議論も加速しています。数年ではまだ大きな変化は見えないでしょうが、5年後とかには、違う世界線での金融インフラが整っている可能性があります。例えば、送金がほぼ無料でできれば、お金がプログラマブルになって、決済の細分化や(ウォーターサーバーを1回毎に課金するとか)、担保の自動執行といった新しい機能を使った新しい金融商品が勃興すると考えています。その他事例は下記noteで。その中で、決済は中心になりつつも、そこ以外の金融領域でも大きな勝負ができる可能性があって、そこに張るために第三の新規事業から仕込み始めようと思っています。

このように短期中期長期で大きな変化が起こることがほぼ見えており、この中でユーザーインサイトをちゃんと捉えて、便利なサービスを提供し、かつちゃんと利益をあげる仕組みを作ることは、大きな醍醐味です。

こういう話にワクワクする人は、もうそれだけで候補なので、ぜひぜひご応募ください!(下記JDはまだちょっと古い)

カンムのビジョンとかFinTechの事業とか


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