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いじめやパワハラなどの「人の悪意」は増幅する~負のエネルギーについて

私が運営する占いサロンでは、近頃急激にパワハラやモラハラ、DVに関するご相談が増えています。

あまりの多さに私自身も正直驚いてしまうのですが、それほどまでに人の心の闇というのは根深いものなのかもしれません。

常に見張って嫌味を言い続ける、仕事を教えず放置して失敗を誘発する、身体的特徴や性質をなじる、DVの場合は暴力や執拗な監視など……。

受ける側にはそれを防ぐ手立てがない場合が多く、心身消耗状態になってだんだん抜け出すことを諦めていってしまうのです。


前回に引き続き、今回もダークサイド(負のエネルギー)についての考察を書いてみたいと思います。
重い記事ですので、苦手な方はスルー推奨です。


前回の記事はこちら




いじめが慢性化すると、人々の心の奥に潜む闇が反応し始める


いじめは良くない、というのは誰もが分かっていることです。でも、この世がある限りそれは決してなくなりません。

なぜなら、人の悪意を利用して腐敗をはびこらせようと、手ぐすね引いている「闇の存在」があるからです。


私が言っているのは陰謀論のようなオカルトじみた話ではありません。
どちらかというと集合無意識的なエネルギーの話です。

ただ、霊的真理を学んでいる立場として、霊界の下層部――低級霊が住む階層の一端に触れる内容であることは、あらかじめお断りしておきます。



いじめを正当化する言葉として、よく「いじめられる側にも問題がある」ということが言われますが、
これはいじめる側の認知のゆがみ以外の何ものでもなく、「だからいじめていいのだ」という理由には全くなりません。

こうしたいじめを受ける側には純粋な人が多く、どちらかと言えば自分のことより人のために尽くす、心優しいタイプの人が多い傾向にあります。

(いじめを受けやすい人の中には成育歴などが関係している場合もありますが、ここでは元々の性格傾向という意味で書いています)


世のため人のためというピュアな思いは、それが純粋であればあるほど人の悪意に免疫がなく、簡単に足を引っ張られてしまいます。
そのため、いじめをする側のストレスのはけ口にされたり、誠実さを利用されたりしてしまうのです。

◆◇◆


いじめが始まったのはささいなきっかけだったとしても、それが続けば次第にエスカレートしていってしまいます。

いじめが慢性化することでいじめる側の気持ちもマヒし、更に周囲を取り巻く人々の心の奥に潜む「闇の部分」が反応し始めます。

これは、とても怖いことです。


そうした心のスキには霊界の下層に存在するスピリット(悪霊)が付け入りやすく、
いじめる側・いじめられる側双方をそそのかして、闇へと引きずり降ろされる可能性がとても高くなるからです。

一方には、利己的で邪悪な性向に動かされて、その欲望のはけ口を見出そうと、適当な人間を探しまわっている者もいる。
(中略)

彼らは、生前の性癖や欲望を満たすための道具(肉体)はもう失っている。
そこで、多くのスピリットは、生者から放射されている磁気的光輝に引きつけられ、意識的に、あるいは無意識的に、その磁気的オーラに取り憑いて、それを欲望を満たすための手段とするのである。

【新装版】迷える霊との対話 C.A.ウィックランド:著/近藤千雄:訳 ハート出版



心身消耗状態になるとオーラの中に低級霊の侵入を招いてしまう


私の母は 何年もの間、再婚相手からのDVを受けていました。

初めは殴られる、布団蒸しにされるなどの身体に加えられる暴力でしたが、
次第に「殺すぞ」「お前は役立たずだ、存在する価値がないから消えてしまえ」等々、言葉の暴力へと移っていきました。


身体に傷が出来ない分、一見すると言葉の暴力の方が程度が軽いように思えます。
でも、実際はむしろその逆で、「怨念のこもった悪想念のエネルギー」を投げつけられるダメージには想像を絶するものがあります。


一度や二度ならまだ回復も出来たかもしれませんが、それが慢性的に続くとリカバリも追いつかなくなります。


母はやがて激ヤセして鶏ガラのような姿になり、気力も思考力も失われてとうとう自殺を図ってしまいました。
幸い、この時は一命を取り留めたのですが……。


心身消耗状態になると肉体と魂の乖離かいりが起き、前述のような下層霊界の存在の侵入を招いてしまいます。

そうなると、低級霊にそそのかされてふと自ら命を絶ってしまったり、
迷える魂に憑依されて、その魂が自死を繰り返すための乗り物にされたりする可能性が高くなってしまうのです。



下層霊界の存在はなぜそこまで人々の足を引っ張るのか


母は自殺未遂当時、障子の破れたところからたくさんの目が覗いている、仏壇の中からヒソヒソと声が聞こえるなどの幻覚・幻聴が現れていました。
でも精神科では統合失調症の診断は下らず、環境から来る抑うつ状態だと言われました。

思えばこれは精神疾患ではなく、下層霊界の存在による憑依状態だったのではないでしょうか。
そして再婚相手の方も、同じく低級霊に憑依されていたのではないかという気がします。


再婚相手はいわゆるボーダーライン(境界性パーソナリティ障害)の傾向が強くありました。
それは生まれつきかもしれないし、複雑な育ちのために人格形成が阻害されていった結果かもしれません。

ですが、彼の心の闇に下層霊界の存在が付け込み、悪意を増幅させていったことは間違いないと思います。


母を「殺すぞ」と言っていた彼は、母が倒れて亡くなった後、残念なことに自ら命を絶ってしまいました。
一旦放出された悪意は、自らを傷付けるブーメランとなって反って来てしまったのだと思います。




これがいじめやパワハラであれば、更に大勢の人々を巻き込み、人の数だけ悪意のエネルギーも強大なものになるかもしれません。


悪意のエネルギーは、たとえ夫婦間だけであっても容易に自死の衝動へと向かわせるだけの破壊力があります。

ましてや集合無意識的な増幅した悪意を向けられたとしたら、いじめのターゲットになっている側がどれだけのダメージを受けるか、簡単に想像が付くのではないでしょうか。

◆◇◆


下層霊界の存在がなぜそこまで手ぐすねを引くのかというと、この地上を幸せにすることを総力を挙げて阻止するためです。

彼らはネガティブな世界の中にしか存在することが出来ません。
だから地上を幸せなエネルギーに溢れた場所にしないために、光の方向へと向かう人々を全力で引きずり降ろしにかかるのです。


これは別にアニメやSFの世界のようなことを言っている訳ではありません。
現実に生きている私たちも、「類は友を呼ぶ」という言葉にはうなずけるものがあるのではないでしょうか。



「私たち人間の中に潜む悪意」が負のエネルギーの元凶


下層霊界にいるスピリットも、元々はもちろん私たちと同じ人間だったのです。
ただ、人生をネガティブな想念の中で生きてしまったため、亡くなってからは自ら作り出した負のエネルギーの場所(ダークサイド)に留まらざるを得なくなったのです。


前述の通り、これはアニメやSFの世界の話ではなく、
闇とか負のエネルギーなどというものは、「私たち人間の中に潜む悪意」がそもそもの元凶です。

いつの時代にも、人を妬んだり陥れたりする人の悪意は後を絶ちません。

そして肉体を失ってエネルギーだけになった世界では、更にその悪想念が純化され、力を強めて増幅してしまうのです。

肉体を離れてこちらへ来るスピリットの多くが、無知の暗黒の中へと入ってしまうのは残念なことです。
(中略)

その種のスピリットは、地上時代に人のために汗や涙を流すことがなかった者たちです。”人のため”ということがどういうことであるかを知らないまま、自分のためだけに生きてきました。自分以外の人のことを考えるまで霊性が発達していないのです。
(中略)

もっと問題なのは、そうした境涯のスピリットの出す波動が、地上の類似した人間の波動と合致して、生活を破綻に追いやっている現実です。

(※太字は夕貴注)


【新装版】迷える霊との対話 C.A.ウィックランド:著/近藤千雄:訳 ハート出版



死後は「自ら作り出したダークサイド」へと堕ちていく


胡散臭い霊能者などがよく「悪霊の仕業」などと言ったりしますが、それはあまりにも責任転嫁した言い方です。

悪霊に力を与えるそもそもの原因は、人間の側が持っている悪しき想念です。


そうした負のエネルギーによって闇の存在を引き寄せ、憑依を招いてしまうと、コントロールを失った悪意はとんでもない悲劇に発展しかねません。




恐ろしいのは、それを見てほくそ笑む闇の存在に加担するだけでは済まず、
死後は「自ら作り出したその負のエネルギーの場所へと堕ちていく」ということです。



人の悪意がダークサイドの存在に力を与え、
その人が死を迎えると、自らダークサイドに堕ちていく……何という悪循環でしょうか。


いじめる快感に酔いたい心に少しでも気が付いたなら、勇気を持ってそれを断ち切ることが絶対に必要です。早ければ早いほど修復も効きます。

自分の弱さに負けてズルズルと沼から抜け出せないままでいると、死後に支払わなければならない代償がとても高くつくということを、
私たちはもっと知っておくべきだと、私はこの記事の中で強調しておきたいと思います。


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