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人間のエゴと、迷えるスピリットとの関係性のお話。

普段は「天国」と呼ばれる場所、いわゆる霊界にいるスピリットだけにフォーカスしている私ですが、

今日はちょっと別の場所……
ほとんど地上に近い「幽界」にいる、迷えるスピリットについて書いてみたいと思います。



仕事中に時々遭遇した見えないものの声


私は以前、とある遊戯施設でアルバイトをしていました。
そこではスタッフ間の連絡のため、仕事中はインカムという ”マイクとヘッドホンが一体化したもの” を着けていました。


そのヘッドホンから、時々
「そこにはいない人の声」が聞こえてくることがありました。


たとえば気分よく鼻歌を歌っているおじさんらしき人の声(というか、鼻歌)だったり、
おばあさんのような声で「オエ~…オエエ~…」と、嘔吐しているような音が聞こえてきたり……。


それを聞くのはいつも決まって同じ人で、時間帯を監督していた若い社員と私の二人だけでした。
インカムの音声は皆に一斉に聞こえるようになっているのですが、なぜか他の人には聞こえず、この二人の耳にだけ聞こえてくるのです。


ある日はその社員が、「ん?マーマー?」と聞き取った声をボソッとつぶやいたのですが、
他の人は誰もそのつぶやきには反応しませんでした。

「あーやっぱり聞こえますよね、ママーって」
私も耳にしたそれは、小さな子供がお母さんを探しているような呼び声でした。



いくらインカムが周囲の音声を拾っているといっても、この店舗は一戸建てで隣接している施設は他にはないし、店舗内にはそんな声の主も見当たりません。

やはりこれは、見えない人の声が電波に乗って伝わって来たとしか思えませんでした。


当時の私は『4つのクレア』と呼ばれる分類の中でも 霊聴が比較的強かったのですが、もしかしたらこの社員もそうだったのかもしれません。

1.クレアボヤンス(透視・霊視)
2.クレアオーディエンス(霊聴)
3.クレアセンシェンス(霊感)
4.クレアコグニザンス(霊覚・霊知)

4つのクレアの分類


低級霊といっても、悪意のない「いたずらなだけの霊」もいる


実はこうした遊戯施設にはそういうことは珍しくなく、どの支店でも同じような話はゴロゴロしていました。
誰もいないのに卓球台から玉を打っている音がするとか、トイレの電気が勝手に付いたり消えたりとか。

そういえば私がいた店舗でも、パソコンのディスクトレイが勝手にガーッと開いてしまい、
「閉めても閉めても即座に開く」といういたちごっこに作業が進まず、結局セロテープが貼られてしまった などということがありました。

歓楽街やこうした遊戯施設には低級霊が集まりやすいと言われ、人は死後も生前の嗜好は変わらずに持ち続けると言われています。

だとすると、彼らは生前好んで入り浸っていた場所へ、楽しいことを求めてやってきていたのかもしれません。

単にいたずらなだけの悪意のない低級霊は、寂しい心を抱えているようです。
だからお客としてちょっと現れ、私たちに構って欲しかったんじゃないのかなと思います。

彼らが元々は同じ人間だったことを思うと、単なるいたずらな霊をそれほど邪険に扱う気にはなれません。

もちろん相手をすることはできませんが、心を込めて霊界への移行を祈ってあげることは必要かもしれないと思います。


つまり、死者の全てが、霊界にすんなり入って行けるとは限らないのである。その霊は上昇できずに、地上を長時間うろついて過ごすのだが、これには幾つかの理由がある。

(中略)

また、地縛霊は様々な形で自分の存在を示そうとする。そして一般の人でも、地縛霊がいると感じるときがある。彼らは家の中の物品を動かしたり、電気製品を故障させたり、スイッチを点滅させたり、大きな物音をたてたりして、自分の存在を誇示する。それが彼らのやり口である。


「愛の絆」リタ・ロジャーズ:著/野村安正:訳(中央アート出版社)

言っておきますが、干渉してくる浮浪霊は悪霊ではありません。寧(むし)ろ多くの場合に於(おい)て霊界に頼るべきよすがをまだ確乎(かくこ)として持たない、そしてまた現世の人にも密接な結紐(むすびつき)がないところの淋しい霊魂なんです。

(中略)

それから、時には彼らはいたづら者で、ただふざけた真似をして見たいのです。


※夕貴注)古い書物のため旧仮名遣いを現代のものにして引用しています。

「霊界の妻は語る」R.M.レスター:著/新選 谷口雅春選集7(日本教文社)


私には見えなかった、路上を横切る集団の姿


これは上記とは別の仕事の話ですが、
ある派遣の仕事で研修があり、その研修の帰り道のことです。

たまたま一緒の方向へ帰るという人と隣り合わせたため、電車で帰る予定だった私は彼女の車に同乗させてもらうことになりました。


研修先を出た頃には日もどっぷりと暮れ、私たちは真っ暗な山道をくねくねと走っていました。
その道中、私は彼女が語る身の上話をずっと聞いていました。

「シングルマザーで今は子供の父親とは別の彼氏と同棲しているけれど、その人のDVが辛い」という彼女に、
私は自分が経験した母の再婚相手のDVのことを話し、彼女がなるべくそこから逃れられる方向に行けないものかと思案していました。



するとその時、突然彼女が「キャーッ!」と言って急ハンドルを切り、車は大きく蛇行して対向車線へとはみ出してしまったのです。

「何!?あの人たち!?」
そう言われて、私も彼女の視線の先に目をやりましたが、そこには誰の姿もありません。


彼女が言うには、道路脇にいた数人の男女がいきなり車の前を横切って来たのだそうです。
それで慌てて避けようとしてハンドルを切ってしまったとのことでした。


幸い対向車がいなかったため事故にならずに済んだものの、
あまりのことに私たちの心臓はバクバクして、落ち着くまでに少し時間がかかりました。



日の暮れた峠道、もしかしたら車の前を横切ったのは未浄化霊の集団だったのかもしれません。

その姿は私には見えませんでしたが、彼女の目には実際にハンドル操作を誤ってしまう程に、はっきりと実体を持った姿として見えていたのです。


これはDVという大きなストレスに晒されていた当時の彼女の心情が、その未浄化霊達と引き合ってしまったということかもしれません。

もしも対向車が来ていたら大きな事故になることは免れなかったと思うと、この種の霊との遭遇は危険なことには相違なく、
それだけ彼女の生命エネルギーも落ちていたのだと思わずにはいられませんでした。


とはいえこの時の私には成すすべもなく、名前しか知らない彼女ともこれ以降会うこともなく、
ただただ彼女の心が平安を取り戻せるようにと祈ることしか出来ませんでした。


低級霊との接触はごく普通の日常の中にある


ここまで低級霊の話を延々と書いてきたのは、彼らとの接触は決してどこか遠くの話ではなく、ごく普通の日常の中にあるということをお伝えしたかったからです。


低級霊にはいくつかの種類があり、上記のようないたずら霊や未浄化霊とは一線を画す「邪霊(地縛霊)」と呼ばれる類の霊も存在します。

本能的な欲望のままに地上時代の快楽を求めて人間に憑依したり、
さらに悪意を持つ邪悪霊になると、様々な機会をとらえて地上の人間に働きかけ、悪影響を及ぼそうとしたりするようです。

これが、主にダークサイドと呼ばれる闇の存在です。

霊界に入っても死を自覚せず、いつまでも生きていると錯覚している霊(地縛霊)の中には、地上時代と同じように物質的・本能的欲望を追求し続ける者がいます。彼らは地上の本能的人間に働きかけて、間接的に肉体的快楽を味わったり、地上人をそそのかして悪の道に誘い込んだりします。

そうした霊の多くが、地上生活において肉体的快楽を最優先して求めてきました。そのため肉体的快楽の刺激が魂(霊的心)にまで染み込み、肉体を脱ぎ去った後も、それが心を占めるようになっているのです。

(中略)

またこの手の未熟霊の中には、意図的に地上人のオーラの中に侵入し、悪質な憑依現象を引き起こす者がいます。このタイプの未熟霊は(中略)特に地上人の物欲・本能欲が渦巻くような場所にたむろして住み着きます。


霊的世界からの妨害者――“低級霊・邪悪霊”/スピリチュアリズム普及会


※上記のサイトについて、近頃は少しスピリチュアリズムの主旨を逸脱しているように感じますが、低級霊の説明については分かりやすかったのでこちらを引用させて頂きます。

エゴに溺れることは邪霊の憑依を招く危険がある


先に引用した文のように、このタイプの邪霊は地上の肉体的快楽を求めて地上人に憑依し、生きていた頃と同じような快楽を味わおうとします。

そうした邪霊を引き付ける要因は、元はと言えば「酒・色欲・ギャンブル」などの快楽に浸っている人間側の想念です。


「酒・色欲・ギャンブル」は私たちの日常に普通にあるものであり、
邪霊の憑依は決してマンガや映画の中だけの話ではないのです。

(いじめやパワハラ、モラハラなどをする側、また「霊感に強く憧れる」スピリチュアルエゴを持つ人もかなりの高確率で標的になります)


何でもかんでも悪霊のせいにするのは間違っていますが、

私たち地上に生きる人間の側がこうしたことへの知識を持ち、邪霊の憑依を招かないように注意する必要はあると思います。




また、私が日頃から「スピリチュアルエゴを増大させないように」と霊感を過大評価することに警鐘を鳴らしているのは、
そうした想念が低級霊の格好のターゲットになってしまうからです。

たとえ次元の低い幽界にとどまっている低級霊でも、肉体を脱ぎ捨てている分、地上の人間よりも視野は広く見渡せるのです。

人の想念を読むのに長けている低級霊は、霊感があることを特別視する人間の心理を巧みに操り、高次元の存在のようなフリをしてメッセージを下ろす真似事をしたりします。


実際に「見えない存在からメッセージが届いている」ことは事実なのですが、
その出処が高次元の存在からではなくて、実は低級霊からだった、ということがとても多いのです。

高次元の存在は、人間の生活そのものには特別な関心を抱きません。
ましてや三次元にいる人間に、高次元にいる存在がダイレクトにコンタクトを取るなんて、周波数自体がかみ合わないので出来るわけがないのです。



怖いのは、ただ単にそうした出処の怪しいメッセージが届くだけでは済まず、次第に低級霊がその人のオーラの中に入ってしまう憑依が起こることです。


私がここに書いたことは単なる知識上のことで、私に「そういう場合の対処法」が分かる訳でもありません。
だから彼らに場を与えないのが一番いいのです。


占い師やチャネリングと呼ばれる分野に関わる人、スピリチュアルに過度な憧れを持っている人は特に、
こうした危険性を常に認識して、自分の言っている内容、そしてなぜそれを言うのか?という自分自身の動機をしっかりと精査して頂きたいと思います。



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