EVロボティックボートとパートナーの紹介

こんにちは。CTOの横山です。
今回は広島県大崎上島町で実施中の実証実験で使用している、EVロボティックボートの簡単な紹介と、開発・実証実験に協力していただいているパートナーをあわせて紹介をしたいと思います。

EVロボッティックボートとは？

弊社では実験に使用する小型船舶をEVロボティックボートと呼んでいます。
・電動推進機を使っている=ゼロ・エミッションで環境に優しい船
・ロボティクスの技術を導入して自律航行する船
という機能をもった小型船舶を弊社とパートナー企業で開発しています。

必要な技術は船・電動推進・ロボティクスという3つの分野にまたがっているので、スタートアップ1社で開発するのはなかなか難しいです。
弊社はそれぞれの分野を得意とするパートナーに共同開発もしくはサポートをいただいており、非常に恵まれている環境で開発ができています！

船体とカスタマイズ

プレジャーボートのカスタマイズ等に関しては、大阪府堺市でプレジャーボートの販売・マリーナの運営をされている、株式会社クリエイションに全面的にサポートいただいています。

ベースとなる20ftの船舶の提供や、機器の設置等の船舶のカスタマイズ、保守管理に至るまで、全般的にサポート頂いています。船に関する技術の大半はクリエイションの方々に教えていただいたんじゃないかぐらい、いつも勉強させていただいています！

株式会社クリエイション
https://creation-marine.co.jp

電動船外機とバッテリー

推進機の電動化技術はEV船販売株式会社にご協力いただいています。
EV船販売株式会社は元プレジャーボートメーカー出身の代表を中心にゼロエミッション船の企画・販売や船舶向けの太陽光発電システムを手がけられています。
今回の船舶に関しては、EV船に不可欠な電動船外機やリチウムイオンバッテリーに関して全面的にサポート頂いております。太陽光発電システムの知見も豊富にあるため次世代機の開発にも使用検討段階から参画いただく予定です。

EV船販売株式会社
https://eboat-sales.co.jp

操舵制御

船舶を旋回させるためには、舵を指示通りの角度に自動で動かす機器が必要があります。この分野で、船舶向け油圧シリンダーやオートパイロット装置を長年開発・販売されているマロール株式会社に協力いただいています。
小型船向けオートパイロット用シリンダー・制御機器は量産販売されているため、自動化するにあたり高い信頼性の確保できます！

マロール株式会社
http://www.marol.co.jp

水域の調査と運営サポート

今回の実証実験は主に広島商船高専が保有する桟橋にて実施しています。広島商船高専には実験水域の調査や、学生たちによる運営をサポート頂いています。
弊社は船の運行に関する知見はまだまだ乏しく、先生・学生たちに船や海のことを教えてもらいながら実験を行っています。船の操船・係船方法などの基礎からはじまり、ルールで決まっていない船舶交通のリアルな話を伺いながらの開発・実験ができているので、今後にも役立ちそうです！

広島商船高等専門学校
https://www.hiroshima-cmt.ac.jp

地元の各所との調整支援

実証実験を実施する大崎上島町にもご協力を頂いております。地元の各機関との調整支援や、実証実験にて物資を輸送する予定の生野島の住民の方々とコミュニケーションを取れるように調整してくれたりと、力強い支援を頂いております。また、サテライトオフィスを貸し出していただき、そこを拠点として島内での活動が行いやすくなりました！

大崎上島町
https://www.town.osakikamijima.hiroshima.jp/

弊社は走り始めたばかりの会社なので、まだまだ至らぬところが多々あるなかで、パートナーの方々の手厚いサポートがあった上で実証実験が実施できており、感謝してもしきれないです。
D-EGGSに採択された実証実験の期間ものこり２ヶ月程となりましたが、今後も健康面に気をつけならがらパートナーとともに頑張りたいと思います💪

広島県大崎上島町での実証実験は、事前のPCR検査を受検のうえ、社内の新型コロナウィルス感染症対策方針に則り運営しております。

また、平成30年7月豪雨を凌ぐ豪雨災害の中での実証実験となりますが、メンバーの安全を最優先に進めております。
広島県はじめ西日本地域で被災された方々には心からお見舞い申し上げるとともに、復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。

🌊コンタクト情報🌊
ウェブ：https://8kt.jp
Twitter：@8ktjp