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「自然の面白さを語り尽くすラジオ」ができるまで

突然だけども我々は「ポッドキャスト」なるものを続けている。これはいわばインターネットラジオであり、SpotifyやApple Podcastで「ミモリラジオ」という番組を毎週2回も配信し続けている。

【Spotify】

【Apple Podcasts】


一言でいえば「自然界から一つのテーマをピックアップして、めちゃくちゃ勉強して、2人で面白く喋る」というトーク番組。

「自然ガイド×トーク」という軸が新しくて、意義もだんだん感じられる番組に仕上がってきている。そんな自信と共に、ちょっと前までは信じられなかったような量の勉強をしている。くる日も来る日も仕事そっちのけで、勉強をつづけている。


このポッドキャストは本当に色々な要素から構成されているため、きちんと話せば長くなる。自然ガイド業界からの視点、まちづくりからの視点、SDGs的自然観からの視点、そして「自己目的化した探求・副産物としての価値」という視点…どこで切り取るかによって見え方が変わるし、早い段階からこの関連性を意識しながら活動を深めてきた。

これらいろんな概念のことは後々、それぞれの記事で書いていくこととする。この記事で書き残したいのは「なぜ週二の自然ポッドキャストを継続的に運営するに至ったか」ということなのだ。


始まりはただ、楽しむことからだった。
3年前に移住した北海道-白老町という町で、自然をテーマにした活動をしようと考えていた時のこと。1人は自然ガイド、もう1人は企画サイドとして動こうかと以前に、どちらも自然のことを知らないという状況。

当然、自然の中でも「何が、どのようにして、誰に」価値と認められるのか。これがさっぱりわからないし、そもそも草木の名前がわからない。

そこでまずは自分たちが遊んだり実験をすることで、知識と価値のインサイトを得ることに注力した。ここでまず二年の月日が、楽しい日々と共に流れていった。

こういう動き方は東京では絶対にできなかった。ビジョンもミッションもバリューもなく、生きていける環境でひたすら目の前の自然にフォーカスすること。さまざまな偶然と環境のおかげで、独自のモノの見方がじっくりと育っていったと感じている。これは極めて大きな財産でありMIMORIの根幹でもある。

このこともまた別の記事で詳しく書いていこう。



しゃがむと森が開けてくる
指紋サイズのキノコも、落ち葉の分解を続けている



さて自然について、独自の見方が少しずつ作られていった。何がどう美しいのか、それをシンプルに伝えるメディア的な活動のイメージも作られていった。その一つの切り口として、僕たちの能力とポッドキャストとの相性が良かった。正直それだけのお話なのである。

たまたま、おしゃべりが好きで得意な代表ノダカズキがいて、同じくたまたま、自然素人の視点に立ちながらなんでも返せるアンディ(僕)がいた。

歴史や英語やコメディ界隈と違って、たまたまポッドキャストに「おもしろ自然ガイド」的な番組の定番がなかった。僕らがやらなきゃ誰もやらないくらいの状況だった。

そして、やってみたら疲れずできてしまった。
精神的なコストが極めてゼロコストに近く、呼吸をするようにポッドキャストができる状態になっていた。


たまたま「やれちゃう」状況だったというだけなのである。試行錯誤があったからこそ、これに気づけたわけであるし他にもプロダクトなどのアウトプットも続けている。

そしてポッドキャストを運営してみると、だんだんポッドキャストの良いところが際立ってくる。Youtubeなどと違って「丁寧に聞いてもらえるメディア」であるポッドキャストは、複雑な自然の美しさや面白さを伝える僕らと極めて相性がよいメディアであった。


具体的にどんな面白みがあるか。。。とかは置いておいて、自然のポッドキャスト「ミモリラジオ」ができるまで、はこのような感じであった。まずは自然の面白さを探求していった。そして探求した知識や視点をアウトプットする方法を試行錯誤していたら、たまたまバチっとハマることができた。

それだけのことで週2回の配信と、事前リサーチを8ヶ月も続けてしまっている。しかも収益化などはまだ検討段階で、ひたすらコンテンツの生産を続けている。

相変わらず東京時代からしたら考えられない「文化全振り」という動き方を、北海道という豊かな大地に支えられながら続けさせていただいている。

ポッドキャスト「ミモリラジオ」

はっきり言います、面白いです。
自然ってとても面白いからで、それを喋っているだけなのです。

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