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【世界もココロもグラデーションでできている】㉒ 「神社に行くときの注意点」➆

こんにちは 八彩理絵子です。

今回「神社・仏閣のひみつ」⑦

「神社に行くときの注意」について
お話ししたいと思います。

さて、ここまで鳥居の色について
お話しをしてきましたが、
知っておくべき神社での
今日はタブーや秘密についてのお話しです。

新年に行く初詣、お宮参りや七五三などの
お祝いの行事、近年人気の
パワースポット巡りなど、
神社に行く機会は意外とありますが、

神社にお参りするときの作法には
厳格な決まりはなく、
神社や地域によっても特色があります。
マナーや作法などの形式ばかりを
気にしておまいりに集中できないとなると、
本末転倒ですね。
心を込めておまいりすることが
何よりも大事

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七五三

神社は意外と身近な存在、
神社の秘密について紹介します。

神社は穢れ(けがれ)を忌み(いみ)
嫌う場所です。

昔は、身内が亡くなった場合や、体力を消耗している出産直後、生理中などは穢れの状態のひとつであるため、神社に参拝してはいけないとされてきました。
穢れは「気枯れ」(けがれ)とも言い、
気が枯れている=弱っていると考えられて
いたためです。
両親や愛しい人などを失い、
気持ちが沈んで精神力が衰えている状態を
「気枯れ」と言い表し、
その状態から立ち直るために精神や体を休養させられるよう、身内が亡くなった後の一定期間を「穢れの期間」として定めていたのです。

生理や出産もこれと同じくいたわりの気持ちから、無理して参拝をしなくていいように参拝を控える期間を設定したと考えられています。

よく男尊女卑の意味として勘違いされがちですが、
「穢れ」と「気枯れ」は漢字を見ても
ずいぶんと印象が違いますね。
穢れにあたる期間に神社に行ってはいけないということはなく、
参拝する本人の体に負担がなければ問題ないようです。

鳥居は、神様と人間の世界とを区別する結界のようなもので、鳥居より先は神様の領域となり、神聖な場所を意味します。
鳥居をくぐる前に、
お邪魔しますという気持ちをこめて一礼をし、
参拝を終えて退出するときも、
鳥居を出た後に向き直って一礼をしましょう。

参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と
呼ばれ、神様の通る道とされていますので、
真ん中は避けて左右どちらかに寄って歩きます
やむを得ず横切る時は軽く一礼をしたり、
中央で向き直って一礼をしたりして、
失礼にならないようにしましょう。

お賽銭を、賽銭箱に遠くから投げ入れる方を
よく見かけますが、神様に失礼にあたります。
お賽銭は優しくそっと入れるように
心がけましょう

いままで、違った意味で捉えていたことや何気なく取ってしまっていた行動などはありませんでしたか?

心を込めてお参りすることが1番だけれど、
意味を知ると更に神様の存在を
感じることができそうな気がしました。

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ここまで読んでいただきありがとうございました。

「神社についてのひみつ」はおしまいです。

次回は「仏教の色のひみつ」についてお話ししたいと思います。



今日の伝統色はここまでのまとめともいえる色「赤丹」(あかに)

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「丹」(に)とは赤い土のことで、それにちなんだ渋みのある赤色の丹色(にいろ)その色よりもさらに赤みの強いものが、この赤丹(あかに)です。

この色名が記されているのは平安時代の祝詞(のりと)そこから、この色が神聖な役割を担っていたことが窺がわれます。
赤い色とは魔除け厄除け、祈願の効能があるとされ、神社の柱などに使われていたもの、人々の切なる思いが宿る色なのです。

「赤」のもつパワーのようなものを
はるか遠い時代より
感じることができました。

最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

大切なお時間をありがとうございました。




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