見えない道

日が昇る。
今日も。
明日も。
日はまた昇る。
そして僕も動き出す。
見えない先を。
とりあえず前に進む。
たどりつきたい場所は決まっている。
ゆずれない場所。
そこに行くために今は生きている。
そんな想い。
だから今日も問いただす。
この道でいいのか？
間違っていないか？
全力で走らなければ。

自分に話しかける。

走ればいいってもんじゃない。
すぐにたどり着く場所でない。
正しいか道かなんて誰にも分らない。
人は誰でもそんな中、生きている。

頭ではわかっている。

身体を鍛えた。
身なりに気を使った。
髪を染めてみた。
見かけだけ違う自分。
知っている人が見れば
「充実している人」。
「生き生きとしている人」。

そんなんじゃない。
自分ではわかっている。

本当は苦しい。
中身のない自分。

自分と話すことがこんなに苦しいなんて。
今までわかっていなかった。

いつのころからカフェで過ごすことが多くなった。
コーヒー一杯。
ゆったりとした時間。
かすかなBGM。
人の話し声すらほどよい音楽に変わっていく。
非日常を感じる空間。
僕だけの時間。

やることは一つ。
「自信をつける」。

読書をする。
ネットで調べる。
思ったことを書いてみる。

意味があるのか？
信じることができるのか？
道が見つかるのか？
不安と戦いながら集中する。

きっといつか
つながるはず。
いや
できることは
これしかない。
今はこんなことしかできない。

受け止める。

少し前の自分には
こんなことすら思わなかった。
何となく生きてきた日々。

今ではすっかり歳をとる。

後悔しない。
している暇がない。

たどり着きたい場所がある。
どうしても行かなければいけない場所がある。
苦しければ苦しいだけ行きたい場所。

きっと幸せなことなんだと思う。

1年後の僕へ
あきらめるなら最初からやるな。
簡単なことでないことはわかっていたはず。
何も終わっていない。
逆に
良くなっている。
確実に近づいている。

たどり着くことだけ考えろ。

言霊。

覚悟を示せ。

今はきっと今は最高のとき。