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2022年に転職したEightユーザーの2人に1人が越境転職!企業の採用動向を解説

皆さん、こんにちは。
キャリアプロフィール「Eight」のnote編集担当です。

今回の記事は、異業種・異職種への転職いわゆる”越境転職”について紹介します。

これまで経験したことのない業種や職種への転職って不安ですよね。まったく異なる業界や職種で自分の経験を生かせるのか?そう心配になって越境転職に踏み出せない方も多いかと思います。

しかし、Eightユーザーの多くが、2022年に異業種・異職種へ転職しています。
2022年に転職したEightユーザー5万人を対象に、キャリアの変遷について集計・分析したところ、異業種・異職種への転職割合が半数以上という結果が出ました。


世代別に見ても、異業種への転職は30代が66.5%、40代が61.5%と年齢を重ねても新たな業種に挑戦する人が増えています。50代でも6割近くが新しい業種へ転職しているという結果が出ています。職種についても、全年代で50%以上が新しい職種へ挑戦していることが分かりました。

プレスリリース

この結果を踏まえると、コロナ禍の影響もあり、働き方やキャリアについて内省するビジネスパーソンが増加し、新たな挑戦を求める人が増えているのではないかと考えられます。

今回のnoteでは、越境転職への理解を深めるべく、昨今の企業の採用動向や越境転職を成功させるポイントをご紹介します。Eightのプロフェッショナルリクルーティング「Eight Career Design」に立ち上げ期から参画し、企業の中途採用情報に詳しい、Eight事業部の橋本に話を聞きました。


プロフィール
Eight事業部 Eightキャリア&ソリューション部 Marketing & Inside Salesグループ グループマネジャー
橋本 剛
2010年カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社に新卒で入社。
Tポイントアライアンス事業部に営業として配属され、エンタープライズ企業とのTポイントアライアンス契約を担当。その後、総合代理店とのデータベースを軸とした協業ビジネスを推進した後、子会社に出向。アパレル企業のコーポレートブランディングプロジェクトに従事。2019年Sansan株式会社に入社。Eightのプロフェッショナルリクルーティング「Eight Career Design」を立ち上げ期にセールス面から関わり、現在は同サービスのマーケティンググループの責任者を務める。

ここ最近の企業の採用動向は?

求人数がコロナ禍前の水準を超えていることもあり、ここ最近の転職市場は過熱していると言えます。終身雇用が崩壊し人材の流動化が進む中で、年齢問わずに新しい分野に挑戦する人が増加している状況です。特にIT・デジタル化を推進できるスキルを持った人材を求める企業が増えていることもあり、この分野のスキルを有する人材は、市場で注目を集めています。

企業の採用ニーズをヒアリングする中で多く聞くのは、これまでのビジネスモデルに限界を感じ、組織を変革させる人材の採用を進めるケースが増えているということです。コロナ禍の影響で働き方も個人の生活も大きく変化しました。図らずともデジタル化、IT化が一気に加速したことで多くの産業の業種・職種が再定義され、数年前には存在しなかった部署や職種も生まれてきました。コロナ禍がきっかけとなり、組織に新しい風を吹かせることができる人材を求める企業が増えたことが、異業種・異職種からの採用が増加している背景の一つかと思います。

また業界・業種が未経験でも、マネジメント層として採用される人材が増えていることも昨今の採用トレンドです。これは、IT企業やスタートアップなどの若い企業が増えたことで、現場と経営者の架け橋となり、事業を推進できる中間管理職を求める企業が増加したことが背景にあります。

越境転職を成功させる人の特徴は?

越境転職に限った話ではないですが、応募者の「スキル」と「カルチャー」がマッチした時に企業は人材を採用します。「スキル」にはどんな仕事にでも使える「ポータブルスキル」と業種や職種によって変化する専門技術「テクニカルスキル」の2種類があると言われています。越境転職の場合は「テクニカルスキル」で勝負することが難しいので「ポータブルスキル」と「カルチャー」が企業とマッチしていることを伝えることが重要になってきます。

過去の経験や具体的なエピソードを交えて「ポータブルスキル」をアピールし、自分が大切にしている価値観や思いが企業の「カルチャー」とフィットしていることをプレゼンテーションできる方が越境転職を成功させています。

どんな仕事にも生かせるポータブルスキルとは?

多くの企業とやりとりをする中で、ポータブルスキルを重視している企業が増加していることを感じています。特定の職種でしか生かせないテクニカルスキルと違い、どんな業種・職種でも生かせるポータブルスキルは、キャリアの選択肢を大きく広げてくれる汎用性の高いスキルです。

ポータブルスキルには、論理的思考、課題解決能力、交渉力、プレゼンテーション、調整力、マネジメントなどのさまざまなスキルがあります。ポータブルスキルを端的に説明すると、社内外問わずにコミュニケーションを取り、仕事を推進させることができる能力と言えます。

企業と自分のカルチャーフィットを伝えるためには?

企業とのカルチャーフィットは、スキルと同様に転職時の重要なポイントです。転職が当たり前となった昨今では、早期離職を防止するためにもカルチャーフィットに時間をかける企業が増えています。カルチャーさえ合っていれば、スキルは後から付いてくると考える企業も増えており、特に越境転職ではカルチャーフィットを重要視する傾向があります。

志望動機は面接時に必ず聞かれる質問ですが、自分が大切にしている価値観と企業が大切にしている価値観が合致していることを言語化できる方が内定を獲得しています。越境転職では特に深掘りして志望動機を聞かれます。まずは、自分自身がどんな環境で働くことが幸せなのかを棚卸しして、価値観を見える化しておくことが重要になってきます。企業の情報収集も求人票に書いてある条件だけでなく、社風や価値観の情報を集めて、自分の価値観とフィットするかを照らし合わせて面接に臨む方が採用につながっているようです。

最近はカジュアル面談を実施している企業も増えているので、面談を通して企業とのカルチャーのマッチ度を探る候補者も多いです。

越境転職を成功させるためにリスキリングは必要なのか?

最近ではリスキリング(学び直し)という言葉が注目を集め「越境転職を成功させるためには、新たなスキルの獲得がマスト」と考える方が増えていると聞きます。しかしリスキリングしなければ越境転職ができないということではないと思います。例えば、法人営業で培ったヒアリングと課題解決の「ポータブルスキル」を使って、マーケティング職に転職するといった事例もあります。キャリアとスキルを棚卸しして、希望企業の求めるニーズとの接点を見つけることが大切です。

一方で、リスキリングの重要性はより増していくと思います。日本人の生涯平均転職回数は3回と言われており、今後はさらに増えていくことが予想されます。私見ですが今後は、越境転職という言葉が特別視されないくらい、業種・職種を超えての転職が当たり前の時代になっていくかと思います。転職が当たり前の時代になると、日頃からリスキリングを行い、スキルを磨き続けるビジネスパーソンが増えていくことが予想されます。自分が希望する企業へ転職するためには、日常生活にリスキリングを取り入れていくことがこれからのビジネスパーソンにとって重要になってくると思います。すぐに転職する意志はなくても、リスキリングを通じてスキルを蓄積するビジネスパーソンは、今後増えていくかと思います。

まとめ

・転職市場は過熱しており、年代を問わず越境転職も増加している
・ポータブルスキルとカルチャーフィットをアピールできる人が越境転職を成功させている
・越境転職はこれまで培ったスキルをどう応用できるかが重要
・今後転職が当たり前の時代になり、日頃からリスキリングを行うビジネスパーソンが増える

編集後記

コロナ禍によって当たり前が大きく変化し、働き方もこれまでと大きく変わりました。今回話を聞いた橋本も30代前半でエンタメ業界からSansanへ越境転職しています。今すぐの転職を考えていなくても、将来のキャリア形成を見据えてキャリアや価値観の棚卸しをしたり、リスキリングを実施したりしてみるのはいかがでしょうか。

Eight では、ビジネスパーソンのキャリア形成を後押しする機能としてキャリアタブを提供しています。キャリアタブでは、キャリアアップやキャリアチェンジに必要なスキルを身に付けるための学習コンテンツを動画で提供し、ビジネスパーソンのリスキリングをサポートしています。転職に役立つ多様なコンテンツを無料で配信しているのでぜひご利用ください。

ウェブサイト:https://8card.net

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