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<おでかけクリエイティブナイト> 第7回「プロジェクトマネジメントとクリエイティブ」
第一線で活躍しているクリエイターをゲストに迎え、クリエイティブのヒントを探るトークセミナーシリーズ「CREATORS FILE」。
第7回 おでかけクリエイティブナイト
ゲスト:林千晶氏(株式会社ロフトワーク 代表)
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エイトブランディングデザインの西澤明洋が聞き手となり、様々なクリエイティブの秘訣を探るトークセミナー「クリエイティブナイト」が、家具インテリアを中心にライフスタイル商材が集まる見本市「インテリアライフスタイル」に出張!第7回は、デジタルものづくりカフェ「Fablab」を運営する株式会社ロフトワークの代表取締役 林千晶さんをゲストに、オープンコラボレーションで生まれる新しい可能性に迫ります。
※この記事は、2019年11月に開催されたトークセミナーの収録音源を元に作成しました。そのため、現在と少し異なる内容も含みます。
クリエイターを集めたプラットフォーム
西澤:まずは林さんが代表を務める、株式会社ロフトワークをご紹介ください。
林:ロフトワークは、オープンコラボレーションを通じてWeb、コンテンツ、コミュニケーション、空間などをデザインするクリエイティブ・カンパニーです。友人からの誘いで2000年に設立しました。発想の原点は「eBay(イーベイ)」という世界的なオークションサイトでした。オークションサービスは、売る人はモノが売れて、買う人は希少価値のあるものが手に入る。運営会社にも利益が残り、三者が本当にハッピーになれるサービスです。これを「人の生き方・人の才能」で再現し、クリエイティブの人材を流通させたいと考えました。
西澤:「人の才能」というと、大きくはクリエイターということですよね。
林:そうです。
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西澤:同じような事業構想の会社はあったのでしょうか。
林:クリエイターやデザイナーの登録サイトはいくつかありました。それらのサイトは登録時に審査があり、登録者全員をクリエイターと呼んでいましたが、私たちはそうではありません。そのため、最初は「審査のない会社は信頼できない」といったことをよく言われました。でも、クリエイティブに関しては、容易にランク付けはできません。そこがクリエイティブの素敵なところだと、私は思っています。
西澤:うん、確かにランク付けは難しいですよね。
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林:良し悪しは、誰かの判断によって決まるのではなく、お客様が決めるものです。「仲介する人間が決めるものではない」という気持ちは、設立当初から現在に至るまで変わりません。
西澤:どんな仕事から着手したのですか。
林:最初は「デザイナー・クリエイターが作る年賀状」を手がけました。20種類の年賀状を作成して、オンデマンドで発注できる仕組みを提供したのです。
西澤:年賀状のマッチングプラットフォームですね。
林:当時はまだ光回線もない時代です。「年賀状のデザインなんて、誰がクリエイターに頼むのか」と、ほとんど売れませんでした。その一方で、オンデマンド印刷を依頼した会社が「おもしろいね」と興味を持ってくださり、「『筆王』というはがきソフトのコンテンツを作っているから」と、この仕事を紹介してくれたんです。今でも継続しているサービスです。
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