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「低血糖で死に掛けてます」

今日、具合を悪くしていた同居人のひとりを、病院に連れて行った。
10日前くらいから、食事中に「キシュキシュ」と変な音を発てて食べる癖が付いてて、おかしいなと思ってはいたのだけど、彼女は以前から食事中に「マグロうまいマグロうまいなー」と独り言を言うひとだったので、また新しい癖が付いたのだなと、僕はすっかり油断して、彼女の変調に気付かなかったのだ。

ちなみに彼女とは同居を始めて14、5年になる。
三つ子の黒い猫だ。

医者から詳しく聞いた内容によると、病名は腎不全で。あまり良くない状態との事。その副作用として起こっているのが、極端な低血糖で。僕が家で出来る看病としては、可能な限り頻繁に彼女が食べられる甘い物を食べさせる。後は、自分で発熱する力も落ちているので、暖かくしてあげる事。

そんな訳で病院で一度、皮下への5分ほどの点滴を受けた後、帰宅してからは何度かに分けて甘い物を食べさせている。
病院から貰った甘いシロップは、何度か飲ませていたら飽きて「いやいや」をするようになった。代わりに練乳を水で溶いた物を顔の前に置いてあげたら、こちらは美味しそうに舐めた。ただ、口がベトベトするのがやはり少し嫌そうではある。
カロリーの高い物であれば、別に甘くなくても良いような事も言っていたので、パウチのウェットなご飯を、これまた水で更に溶いて食べさせてみたがこれは美味しそうに食べてくれた。
食欲があるのが何よりの救いだなと、心底思う。

ちなみに冒頭でペットと書かずに「同居人」と書いたがこれには意味がある。単純に、僕はペット=愛玩動物という言葉があまり好きではない。玩具の「玩」が付いているあたり、どうにも愛玩動物という言葉には、人間のエゴが感じられてとても嫌な言葉に感じるからだ。
好んでペット、愛玩動物、という言葉を使う人を別段批難もしないけれど。

ともかくも、僕の日記では彼女らの事を総じて「同居人」もしくは、「居候」と書く。しかし、全く悪意も他意もなく上記のような理由からなので、許されたし。

これから時間があれば、彼女の闘病について触れて行こうと思う。
きっと看病は大変だと思うから。記録を付けて行く事にすれば、下手な事をしないだろう、万全を尽くすだろうと。
これを、怠け者な自分の、ささやかなモチベアップの材料にしたいのだ。

※画像は同居人ではありません。あしからず。

タイトル画像:https://pixabay.com/
画像製作者:Susann Mielke


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