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大病は素知らぬ顔で近づいてくる

去年の三月、年度内に受けないと期限切れになる「大阪市の健康診断」があり、受けてきた。

今年は、節目の年に当たり、色々な検診が無料で受けられるらしかったので、前々から受けよう受けようと思っていたものの、つい延ばしてしまって、ギリギリ滑り込み…だ。

4月中旬。

その健康診断の結果が、やや分厚い封筒でやってきた。
乳がん疑い。


人づてに聞いた、ブレストクリニックを受診した。

その前年、70代の母親が片方の乳房を乳がんで全摘していたので、私は深刻な気持ちでいた。

予約から受診まで、そして検査結果が出るまで、約1か月の期間、同居人と家族にしかそのことは伝えなかった。

自分のクライアントに、不必要な雑念を持ってもらいたくなかった。

私の鍼灸院では、自分の健康のことに集中してもらいたい。


結果、とりあえず、セーフ。
しかし病変と思しきところにうまく、針が刺さらず、病変細胞の採取がうまく行ってない可能性がある、という条件付きで。

私は7月に、大阪市の次回の健診に申し込むと決め、その結果が良くても悪くても、10月にはブレストクリニックを再受診すると決めた。

あまり、気が休まっている状態ではない。

実際結果が出た後、4月下旬から5月上旬。
私はここ数年で一番しつこく、口内炎に悩まされた。

栄養療法に取り組み始めてから、風邪すらひいたことがないのに!


とはいえ、栄養療法。

栄養療法に取り組む気持ちは、その時からさらに真剣になった。ガンを遠ざけるために。

自分の生き方、ライフスタイル全般についても、前より真剣に考えるようになった。

後悔しない生き方をしたいと思うようにもなって、多少焦るようにもなった(←たぶん、口内炎などの体調不良の原因は、この焦りだ)


私は、毎週月曜日(今日だ)
院前の掲示板にメッセージを書くようにしている。

「一番悪いところは、何も感じない」

これは、同じ掲示板に、以前も何度か書いたことのある、同じメッセージだ。

「鍼って痛いんですか?」とよく聞かれるが、一番悪いところは、痛くもなんともない。

刺してからしばらくジャクタクという手技をすると、少しずつ痛くなってくる。痛覚が正常化して。

一番悪いところは、鍼を刺しても、痛くもなんともない。

最初は確かに、シンプルにそういう意味だった。

でも、今は違う。

そう。今はこれを自分に向けて言う。

乳がんの初期は痛くもかゆくもない。

だからといって、何も起こってないわけではない。

起こっていることに、気づくことができない自分がいるだけだ。


青天のへきれきのような病気の発症は、そんなに多くない。

その前にあるかすかなサインに、本人が気づけなかったり、無視してしまったりしていることの方が圧倒的に多い。

そのアラートサインは、本人にしか聞こえない。

検査結果に出ないこともある。私の乳がん検査みたいに、針生研したって異常なし…で、半年後にステージ4なんて人もいる(←これは、私の話ではなくて、そういう方もいるという話)


小さなサイン。
自分しか気づくことはできない。

かけがえのない自分だから、かけがえのない体の声を、大切にしてほしい。

今は祈る気持ちで、これを書いている。


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