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6年の差


知っていたのは名前と中学生に数学を教えている後ろ姿

年齢なんか知らんかったし
何か月後には付き合っているなんて思いもしなった


僕は大学に入学した直後から塾の講師としてバイトを始めた
アインシュタインの

”If you cannot explain it simply, you don't understand it well enough"
(わかりやすく説明できないなら、十分に理解できていない)

この言葉に影響されて、自分を試したくなったのが理由だった

そこで会ったのが6歳年上のKだった
顔が幼くて正直6つも上には見えない、すごくかわいらしい女性だ。

恋人がお互いいて、最初は付き合う気はなかった(って言われました)

年の差に気が付いたのは出会ってから

5か月後でした

僕「今何歳ですか?(2つ上とかじゃね)」

K「25!何歳?(22とかだろ)」

僕「19です…」

こんな感じで女性に年を聞くのに抵抗があった自分と
老け顔でそれほど自分と年齢差がないだろうと考えいたKが
初めてお互いの歳を知ったときでした。

僕は浪人なしの新1年
Kは1浪し、大学入学卒業、その当時は大学院2年

それから、さらに4カ月が経ち、

KはDV彼氏からおさらばし、
僕自身も恋人と別れることになりました。

そして、その1か月後の1月中旬
付き合うことになりました



けど
付き合えたのは2カ月でした





僕自身夏になれば留学をする身でした
どうせ8月になれば遠距離で別れるのかな


そんな風に思ってました


Kの卒業(正式には修了)が近づいたときに突然言われたんですよ

「私就職先関西だから」

なんで?
ずっと知らなかったし、教えてくれなった
そんでなんでわざわざ関西に就職しに行くわけさ
なんで?
まあ俺がそういう話聞いてなかったのが悪いんだけど

そん風にを考えていたらKからの追い打ち

”私25じゃん、それであんたは19。
もしこのまま順調にあんたが卒業して、会社入って、結婚のために貯金をするってなったら、あんたが25になるまで私待たないといけないんだよね
そしたら私31だよ

30超えたおばさんになっちゃう
だから、待てないや

ごめん

別れよう

今でも結構クリアに覚えてます

はじめて結婚について、自分の人生について考えさせらた瞬間

それまでも考えたことはあった
けれど、自分の恋人と結婚や子どもの話
将来のどんな仕事について、いくら稼ぐのか

自分の現状からはまだまだ能書きにしか過ぎないことに
気づかされた瞬間だった

別れるしかなった

ここでグダグダ言える立場ではなかった

たった2カ月だけのKとの恋人生活は終わった



あの頃から自分が変われたかどうかわからない

Kが元気にしてるかわからない

けど一つだけわかることがある


あなたと出会ってからの1年
付き合ってからの2か月
それは僕にとって大きな資産になった

かけがえのない個人資産に

生半可な未来像も消えた


あなたと付き合えて本当によかった
短い間でしたがありがとうございました


#あの恋 #年上彼女 #遠距離 #恋愛 #結婚 #バイト  

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