土星の環を観た

あこがれの土星の環を観る瞬間がやってきました。


★★★★


小さい頃からずっと、星が好きです。

小学生の頃。通信教育「子どもチャレンジ」の景品で、双眼鏡を選びました。

(ドリルの提出をがんばったらポイントが溜まって、景品と交換できる...みたいなシステムだった気がします。)

それで毎晩、部屋の窓から月のクレーターを一心に眺めていました。

いちばん最初の、星に夢中になった思い出です。


今でも宇宙や星の話が大好き。
美しい惑星の図鑑や写真集をめくって思いを馳せる日々...。

特に「土星の環」って、なんだかひときわ魅力的。
もう「環を持つ星です」という説明文が美しい!

スケールの大きすぎる星々に憧れること、十数年。

念願の土星の環を、観る機会がやってきました。


★★★★


先日、地元の天文台で開催される「天体観望会」に参加しました。

毎週土曜の夜、晴天時のみ開催。木星と、そして土星が観られるのは8~9月の2ヶ月間。

時期と天候と、自分の時間。
やっと揃った今行くしかない!情報を見て文字通り家を飛び出しました。

観望会は大盛況。たくさんの人が並んでいました。
(手指の消毒や間隔の確保など、スタッフさんがばっちり対策してくださっていました。ご安心を^^)

「何が見えるの〜!?」とお子さんと話すご家族連れ、学生さんであろうグループ、みるからに風格(?)ただよう常連さん....

そわそわしながら、巨大な望遠鏡がある観測室まで並びます。


★★★★


およそ30分ほど。

列が進んで、観測室内へ。

天文台を象徴するあのドームの中です。

ドアをくぐるとさあっと空気が冷たくなりました。
ドームの天井が観測のために開いていて、涼しい夜風が吹き込んでいます。

自分には解読できないデータや星図が映されたモニター。

見上げるほど大きな望遠鏡にどきどきしながら待ち.....

レンズを覗く番が回ってきました。

本体と比べてとても小さなレンズ部分に近づいて、

そーっと片目で覗くと、


土星の姿が。

第一印象は、かわいい!!


土星の形はいろいろなものに喩えられますが、私が最初に浮かんだのは「麦わら帽子!」でした。本当にそっくり。


うすいクリーム色。

大気の影響なのか、ぼんやりと滲んでみえる輪郭。

丸い星本体と太めにみえる環が溶けあった、なんともかわいいちいさな形。


一瞬のことでしたが、しっかりと目に焼き付けてきました。


絵にするとこんな感じ....ほ、ほんとにこんな感じだったんです!がんばって描きました。笑


★★★★


この日は2周並んで、土星と木星、ふたつの惑星を観ることができました。

普段ちいさく光る点にしかみえない惑星の正体を目にして、本当に興奮しました。

あの秘密を覗くようなどきどき感!

忘れられない出会いとはこのことです。


それから、「自分に土星の環を見せてあげられた」という嬉しさをかみしめました。

観たいこと、行ってみたい場所、やってみたいこと...
大人になった私には、調べて準備して実現する力がある!

子どもの自分に

「大人になるって怖くないよ」
「土星と木星が観られるからね!」

って、心の中で声をかけてあげています。

よろこんでくれてるといいな。


★★★★


最後に。

急に「〇〇に行きたい!」とか言い出して走り出す私に、全力で付き合って楽しんでくれる彼へ心から感謝を。

いつもありがとう!!


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