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答え合わせのない恋の行方

女という生き物は、小さな頃から恋に纏わるあれこれが大好きだ。思春期の頃は何時間だって友達と好きな人の相談を長電話して親に叱られたり、20歳を過ぎても恋人の不満や悩み事を女同士で朝まで語り明かす。それが女という生き物なんですよね。わかります 私も一応女だから。

でもそれは、相手ありきのお話なんだという事を横に置いて、自分語りしたい!私の話を!私の気持ちを!ただ聞いて!って具合なのも女の特徴だなぁと思ってる。

私は友達なんかの失恋話を延々と聞いている事が全く苦ではないし、気持ちを汲んで寄り添う心も持ち合わせているつもりだし、例えば女友達がその恋をまだ忘れられないとか苦しかったりと言った心のメカニズムは女としてよく分かる。よーくわかる。

が、しかし!

切ない過去の失恋話を聞けば聞く程、相手の気持ちは一体どうだったんだろう?という視点に第三者の冷静な私は興味が湧いてしまう。つまり悲劇のヒロインである主役(女友達)が自分語りをすればする程、その話がセンチメンタルでドラマチックである程、必ず相手側のサイドストーリーもあって、その中にこそ知り得なかった気持ちや思いがあるんじゃないか?と考えてしまう。だから仲の良い親友あたりには何度か言った事がある。

忘れ得ぬ気持ちは、その時の相手のサイドストーリーを知らないままでは成仏できないんじゃない?と

忘れられないのは、一方的な自分のストーリーと感情だけが「恋」という美しい誤解がとけた後もなお、相手の本音を知り得ぬままいれるからで。

終わってしまった事で、もう盗まれる事もない記憶に守られていたいから。


忘れられないんじゃない


ただ、忘れたくないだけだ

#コラム #エッセイ #恋愛 #失恋 #未練

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