退院後ワースト

退院後、もっとも体と心のバランスが崩れた日であった。週明け月曜日、朝からの足のコンディションもあまり良くなかったと記憶している。その日は今年一番の猛暑で朝の通勤から体力を削られていた。

仕事も最近はリズムが悪く、あまり思うようにタスクを進めることができていない。停滞している。その悪いリズムは周りにも伝わるようで、部長からは最近サボってるのではないかと言われる始末。久しぶりの感覚だよ、部署に来て初期の頃はよくつつかれていた。

昨年中盤からとあるPJに入ってからは、そんな類のことは全く言われなくなった。逆に、頑張っていると評価される流れができて、部署内の他の上司、同僚も同じ認識を持つようになっていった。僕のやっていることや、かけている労力や、アウトプットの質は大きく変容していないのに。

つくづく人の評価というものは難しい。客観的な尺度による測定ではなく、感情をもった人間による「極主体的な認知」が正しい表現である。対象物自体に変化がなくとも、対象周辺の環境や評価者自身の変化によって、その評価は大きく変容する。

あ、体と心のバランスの話だったね。本論に戻る。で、うだるような日中を終えた後、部署の歓迎会が開催された。猛暑の中でのビアガーデンである。その開催中も、何度か僕の仕事のパフォーマンスへの言及があった。それも複数人から。うーん、ここまでくると新たなトレンド形成だね笑

歓迎会も結局三次会まで付き合うことになり、退院後は最も遅い帰宅となった。自宅に着いたのは26時半過ぎ。足のしびれ・ほてりもひどく、目も冴えて眠れないうえに、メンタルも乱れて、不安や怒りの感情が断続的に現れる。ちょっとここまで悪化するとは。落ちるときは一気だね。

1ヶ月半近く極めて良い精神状態を維持していたが、ここで最初の壁が現れたんだな。ただここで動じてはいけない。エピクテトスも言っていたように、またあるべき場所に戻ればよいのだ。一度向こうに行ってしまったとしても、再びこちら側に戻る「自らの意思」を持ち続けることが何よりたいせつなのだから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?