見出し画像

ライクとラブの違いって何? を心理学で解く

【この記事のまとめ】
Like(好意)とLove(恋愛)は明確に区別されるため、その判断材料になる診断テストを紹介


最近、年下の女の子からこんな話を聞きました。

箇条書きでまとめてみます。


・ 友人(女性)がとある男性から連絡先を渡される
● お互いに恋人がいる
・ やることやるまで発展したけど、お互い今の恋人とは別れない
・ 女性「今の彼氏のことは好き(ラブ)」
・ 女性「その男性はドキドキさせてくれる存在(ライク)」
・女性 「その男性が気になって仕方ない」


その話を聞いたぼくは思いました。

(いや、そこのライクとラブの違いはなに?


なんでも「付き合ってる相手だけだと刺激が足りないから、そういう存在は恋人とは別に欲しい」とのこと。

まあ、わりとよく聞く話ですね。

それがダメだ!ではなく、ぼくはそういうのはお互いの合意があればオッケーだと思っています。

ただしその関係に恋愛(ラブ)が入ってくると話は違う、という考えなのですが…。

いかんせんぼくには経験値が少なくてよく分かりません。


そこで今回は、心理学が明かすライクとラブの違いというお話です。

ライクとラブは、それぞれどういう人が対象になっているのか。

また、これを解き明かしたアメリカの心理学者ルービンさんが提唱した「ライク・ラブ度診断」という面白いテストもあったため、今回はこれらを紹介していきます。



Like vs Love

画像3


ルービンさんによると、ライクとラブは以下の感情の違いにあるそうです。


Like(好意)= 尊敬・単純な好意・親近感で形成

Love(恋愛)= 独占・依存・自己犠牲で形成


ライクは「単純にいい人だな」と思ったり、「よく似てるな」と感じる相手にあたります。

ラブは「相手なしには考えられない」、「どんなことでもできる」という高い情熱をもつことがポイントになるようです。


ルービンさんは実際のカップルを対象に、上記の尺度が正しいかを調査しました。

その結果から、ライク(好意)とラブ(恋愛)は明確に区別されるものだと結論付けています。


さらにルービンさんはこの調査の中で、以下のような事実も明らかにしています。


男性 = 友人→恋人はアリ
女性 = 友人と恋人を明確に区別


よく聞くやつですが、男の身からすれば心が痛い話ですね。



ライク・ラブ度診断

画像2


気になる相手がライクなのかラブなのかを知るために、ルービンさんは12の質問リストを作りました。

さっそくその質問を見てみましょう。

答え方は、合っていれば「○」・違っていれば「×」です。


※リストの下に答えを書くので、気になる方はゆっくりスクロールしてチェックしてみてください。



ーーーーーーーーーーーーーーー

ライク・ラブ度診断

1 「相手」は順応性があると思う
※ 順応性 = 周りの環境に合わせて行動を変えること

2 「相手」は他人から称賛されるような人になれると思う

3 「相手」の能力を信じている

4 「相手」をグループの代表に推薦したいと思う

5 「相手」と自分は、お互いよく似ていると思う

6 「相手」と一緒にいるとき、お互い同じ気持ちでいられる

7 「相手」と一緒にいられないなら、惨めな思いをするだろう

8 「相手」のいない生活はとてもつらいことだろう

9 「相手」が嫌な思いをしている時に、元気付けるのが自分の役割だ

10 「相手」のためなら、どんなことでもするつもりである

11 「相手」になら、どんなことでも打ち明けられそうな気がする

12 「相手」と一緒にいる時、かなり長い間「相手」を見つめることがある

ーーーーーーーーーーーーーーー


以上です。どうでしたか?

その診断結果をみて、以下の評価基準で採点してみましょう。


1〜6の質問 = ライク項目
7〜12の質問 = ラブ項目
7〜12の質問に○が多いほど、相手を真剣に恋愛対象として見ている


1〜6のライク項目では、尊敬・信頼・類似性の認知などをチェックしています。

7〜12のラブ項目では、相手のことを自分のことのように感じる一体感の強さをチェックしています。



まとめ

画像1


今回は心理学をもとに、Like(好意)とLove(恋愛)の違いについて説明し、その違いを見分ける「ライク・ラブ度診断」を紹介しました。

今回の内容をまとめてみると、こんな感じです。


Like(好意)な人 = 尊敬できる人・自分と似てる人
Love(恋愛)な人 = 自分と強く関連づけて、そばにいたい人


冒頭の女性の話は、依存性があるという意味だと、やっぱりラブと何が違うの??

と思ってしまいます。


ちなみに、ライクとラブを見分けるぼくの持論もあります。

【88式ライク・ラブ度診断】
「相手」に自分以外の恋人ができたときのことを想像する

この時の自分の感情が、相手に対する素直な気持ちだと考えています。


気になる人がいる方は、ぜひ参考にしてみてください。



参考文献


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?