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過去に戻れるとしたら|エッセイ

むかーしむかしNewtonという科学雑誌で過去にタイムワープする方法を知りました。目で見ている世界、すなわち光の速度を超える速さで動けば過去に行ける。あれ未来だっけ?まあいいか。

光の速さを超えるには、ブラックホールの引力に負けないギリギリの距離を保って周回し、スイングバイという力を活用して加速すれば理論上可能らしい。

夢がありますね。

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今の経験を保持したまま過去に戻れたら良いのにな、ふと思うことがあります。まさに書いている今なんだけど。

みなさんも一度は考えたことがあるでしょう。
どの時期の、どの自分に戻りたいか。

わたしの場合、例えば、大学受験勉強中の高3の10月に戻って、

模試の結果も大事だけど一喜一憂しすぎちゃだめだよ。淡々と続けよう。
理想の大学生活だったり試験当日を具体的にイメージしたりしよう。
プレッシャーがかかる場面で勝負の弱いんだから、本番で実力がマイナスされることを考慮して確かな学力をあげよう。
試験のために勉強して覚えることは大事だけど、それよりも勉強をする習慣を身に付けるのが後々大事になってくるんだよ。

を心に秘めて未来を変えるチャレンジをしても面白い。


だいたい過去の後悔ごとを正すためにタイムワープすることにフォーカスしがちです。でもね、全ての後悔を正したいかと自問自答すると、答えはNOなんですよね。

後悔はあるけど変えたくない過去。たくさんあるけど、ひとつ例をあげるとすれば、元彼女と別れる際に言い放ってしまった言葉かな。気持ちは切れていたとしても(振り返れば遠距離になって疲れてしまっただけで決して嫌いになったわけではなかった)、心の底から好きだと思ったことのある女の子に言うべきではない、女の心を傷つける言葉をどストレートに言ってしまった。未熟すぎた。

一生ものの後悔を過去に戻って新しく上書きした場合、そのいっときは何事もなく終わるだろうけど、おそらくどこかのタイミングで同じ過ちを犯す気がする。

どのタイミングに帰りたいか考えているうちに、戻りたいか時期についてなんとなくまとまってきました。

戻りたい過去は、、、
あの時はあーやってみて、無難にそれなりのところにおさまってしまった過去。それでも満足なんだけど、今ならこーやってみて、その経験が未来の自分に役立っている具体的なイメージができる場合かな(効率か非効率かは問いません)。

逆に戻りたくない過去は、、、
なかなか上手くいかない苦労をしながらもがき続けていて、やっとの思いで成功させた完成された過去。それと、人生の教訓となった失敗をした過去。

大失敗を正さずに、教訓として大事に残しておきたい自分がいることには驚きです。

こうやってnoteに書き込むべく内省を繰り返して分かったことがあります。

ひとつは、未来に対して期待しているから変わることを恐れない自分がいること。もうひとつは、自分が歩んできた道が人としての土台になっていて、いまの自分が自分であるために何事にも代え難い価値があるってこと。

みなさんはどの時期の過去に戻って、どんな出来事を変えたいですか?反対に、変えたくない大切な過去はどんなものですか?

おわり。

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