喫茶店でぼくは
詩を書いている

さっき通り過ぎて行った女は
何人目の女だっただろう

ぼくはまた 
駅で待ちぼうけすることになる

女は遠い
時間どおりやってくるとも
限らない

喫茶店の
アイスティーの氷が溶ける

上手くいかない
全ての物事を置き去りにして

ぼくは
女という霞を待っている

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