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作者がママチャリで日本一周して三回死にかけた話。(EP10 鹿児島~沖縄編)

【鹿児島~沖縄】【二〇一七年 八月十二日~十七日】 山を越え、海を越え、沖縄上陸!



【二〇一七年 八月十二日】

クワガタ落ちてた。
いや、美味いんだけど、中にマジにジャム入ってるこれ。
甲子園の代名詞、神村の前を通過。
道が全部南国。
南国!
黒糖系のオヤツ。
気温が高すぎてベタつく。黒糖系オヤツとしては割とベターな感じ。


 自転車道。
 コンビニや自販機は少ないけど、こっちの景色も良い感じ。

 キャンプ場近くの橋。
 今日はこのキャンプ場へイン。家族連れが多くてちょっとウルサイ感じだけど、まあ、OK。
 これも味だし、この前の雷雨で臭いっていたテントを干して、シャワーと洗濯機が使えて電池も充電できたので、料金分は良かった感じ。


【二〇一七年 八月十三日】


五月からチマチマ使ってた食塩が無くなった。さらば。


西郷さんの人形焼き。黒糖が生地に練り込んで有ってドッシリ系。

 頑張って走るが、食べようとしていたマグロラーメンは営業してなかったり、行列長かったりで諦める。

 坂の高低差で潰れて公園で一泊。
 ややボロいけど景色は良いし、手持ちに食料が有ったので大丈夫。

 蜘蛛の巣だらけであまり使われては居ないかな。
 ちょっと肥やしの牛糞の臭いはするが、開聞岳を眺めて寝てタダ、蚊取り線香で誤魔化せるレベルだし、良いね。
 メシを食ってからラジオドラマで、孤島でヤギのチーズを作る話を聞いてちょっと泣く。

【二〇一七年 八月十四日】

 公園で覚醒するが、ちょいと筋肉が痛い。
 痛みは身体からの何かのサインなわけで、 今の俺のサインは「タンパク質足りてねぇ!」 手と脚の筋がダメージが回復してない。
 熊本は袋ラーメンが美味しいし、調理が簡単だから自炊ラーメンばっかり。
 塩分と炭水化物は足りるけど、たんぱく質が足りてない。
 意識的に取らねば。
 水分用のペットボトルはどれも昨日、口を付けてしまったヤツしかない。
 口を付けると口の中の雑菌が移って食中毒リスクが爆上がりするので、そのペットボトルは水筒代わりに使うのは難しくなる。
 洗剤もないし。
 しかも朝早くで店がやっておらず、まあまあ水分に苦労しながら走る。

 なぜか木の皮を食べるヤギ。昨日ヤギのドラマを聞いたばっかりだったのでタイムリー。

どういうこと???


 開聞岳。色んな角度から。
 指宿の砂風呂に関しては、話を聞いた鹿児島県民が『行ったことない』『近くて行ってないなぁ』『地元民はそんなに行かない』などの貴重な意見からスルー。
 まあ、仙台人も秋保にちょくちょくは行かないし、そんなもんかもな、と思いつつ、普通の温泉付き道の駅を目指す。

 とりあえずメシを食い、温泉へとタオルを首に巻いて向かう。

 あああああああああっっ! もおおおおおおお! いい加減にしてくれよぉおおおおおおお!
 笑いの神ィイイッッ!!
 当記事では温泉に入れない現状を笑いの神と暫定呼称しています。
 何度目だこれマジで。
 とりあえず、道の駅の近くで野宿。翌朝雷雨に襲われるが、そこまで苦戦せず耐久。

【二〇一七年 八月十五日】


 起床時に雷雨と格闘し、出発が遅れる。
 なんとかかんとか進み、次の公園にて雨が止むまでひと眠り。
 雨が止んだころ、腹も減ったので前進。

デカいプリン。
プリンって乳成分で固めがちだけど、ゼラチンで固めてる系。

 銭湯の寛ぎスペースでゴロゴロ。
 セルに悟飯が蹴り飛ばされたときのピッコロの悟空に対するマジギレ尊い。
 このあとの「殺されても悟飯を助太刀する」も好きだけど。

 食ってから充電器を新しいものを買いに行く。
 前にコンビニで買ったヤツはアルカリ電池のみ対応で、ニッケル電池に対応していなかったのが悪いらしい。
 近くに温泉ランドが有ったので、休憩も兼ねてゆっかり。
 飯食ってからネットカフェへ。
 サーターアンダギーとか沖縄を前にして売ってるし、道端には巨大アロエ。
 世界観が独特。
 次なる目的地、沖縄のことを考える。
 当たり前だけど、沖縄って移動が全部船なので向かうのは本島のみかな。
 船旅往復二日で小さい島をクルっと回るだけっていうのはそそられない。
 相棒のチャリを連れていけない島が多すぎるし、相棒なしなら飛行機で気楽に来れるし。

【二〇一七年 八月十六日】

 報酬の先っぽだけあって、どこか異国情緒。

 残念。沖縄行きが早いか遅いかだったら見れたんだけども。


 これに乗りまーす。
 チケットを取る前に六十歳越えのノミニケーションの達人チャリダーさんと遭遇。
 筋金入りで無一文でも旅はできると色々な技を教えていただいたりする。
 その人の話では、七十歳越えの日本二週目チャリダーさんや、パラグライダーで日本一周する人も居るらしい。

一泊の宿も含むと考えればまあまあ。
ホテルの中みたいな船内。

 景色を楽しみつつ、タコ部屋の隣もチャリダーさんだった。
 長野出身の野球好きとのことで話が合う。手持ちでバターピーナッツをお持ちだったので、ビールは奢る。

衛星放送で楽天戦も見れた。快適。


 俺の方がちょっと年上だったので、ちょっとお財布負担は大きめの方がしっくり来る。


 レストランが閉まるの早すぎてメシ食いそびれたので菓子パン。

【二〇一七年 八月十七日】


奄美大島!
寄港地なのでここは素通りです。
降りても良いんだけど、途中下船で万単位掛かるしね。
朝飯。
一晩、お世話になりました。
海と空がヤバイ。


フェリーといえばカレー。船ごとに味付けが違ったりするので食べる。
長野県の彼はラーメンとカレーをダブルで食べてました。



 彼は俺と違ってちゃんと下調べをしており、那覇よりひとつ前の港で降りても沖縄本島で有ることを知っていたので、ひとつ前にてバイバイ。
 彼の方が速度が速いので、どこかで追い抜かれるかすれ違えるかもしれないと思いつつ、俺の船旅はもうちょっと続く。

到着も夜。
宿としてお世話になりました。
上陸するとキジムナーがお出迎え。
 水木しげる版の黄色い毛玉みたいなヤツのイメージだけど、
精霊様だからこんなんだよね。
ちょっと日本語の意味がわからない。
なんて????

 沖縄上陸、そして沖縄飯。
 なんかよくわからない調味料があった。

続きはこちら。


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