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介護の未来を考えて

先日、祖父が亡くなった。心不全という診断名だけど、老衰。

ほんの数日前まで在宅で暮らしていた。
介護は必要な状態だったけど、常食を口から食べられているくらい、周りからみればまだまだ生きられそうな感じ。

でも、前から足のむくみはあったし
そばにいた祖母が、祖父の呼吸がいつもと違うって言っていた。
その時は少しずつ近くづいていたのは確か。

最終的に亡くなったのは病院であったが、
在宅で過ごすことができたのは
本人にとっても
家族にとっても
とても素敵なことだった。

うちの家族は今じゃ珍しい3世代同居。
祖父、祖母、両親、子3人。

家も比較的広くて、介護はしやすい環境であったと思う。
体が健康な状態の家族だから、みんなが祖父の面倒を見ることができた。

たまに祖父が一人でお散歩してて、近所中探しまわったり(認知症ではないが)
発見された時はニコニコしてた笑

尿の管が詰まって訪問看護を何回呼んだことか。
訪問看護の方がくるまでの繋ぎで、私が管のミルキング(詰まりをとるために徒手的に揉む)してたら、今度は自分で必死にモミモミしていた。

色々、想像できないことばかりで一番は両親が大変だったとは思う。
振り返れば、だけど
実際に介護してたときはそんなことは考えられないだろうな。

でも悪いことばかりじゃない。
みんなが祖父の体の事を考え一生懸命だった。
人への思いやりをひしひしと感じられた日々だった。


これからは、
長寿社会にともなって介護保険の受給者が増え、現役時代の介護負担は大きくなるだろう。
ただえさえ、様々な社会保険で引かれている中厳しい状況だ。

でも、今回の祖父の介護をきっかけに
介護の未来は暗いものではないかも、と。


私が小学生くらいの時、
「石油があと何十年で終わってしまう」
という内容を知って衝撃を受けた。
あれから月日が過ぎたものの
新しい油田が見つかったり
電気エネルギーに代替されたりなど
少しずつ改善案がだされ、石油の枯渇するまでの期間は余り変わらないという。

それと同じように、
「要介護者が増える」という現実があることは気に留めつつも
それをいかに負担が少なく
生活のなかに当たり前のように組み込み
あわよくば楽しめる

そんな未来があるといいなと思った。

ーおじいちゃんへー
91歳、お疲れ様。
おじいちゃんの生活を近くで支え、見れたことは、私にとってとても考えさせられる事が多く、感謝しています。
看護師として働く中で、病気を治すという
治療が必要なのはもちろんだけど
「その人を見る」
事を常に心に留めたいと思いました。

なんて言ってもおじいちゃんには
はて?
って感じだと思う笑

でも、これから自分が目指す看護師像の
イメージが少しついたのかと思います。

おじいちゃんの孫でよかった☺

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