傾聴6 共感って大事!
共感する事。
『共感は、傾聴の肝である。』と、有名な人は言ってはいないが、共感とはなんなのか?なんで必要で、何をどうすればいいのかをキチンと抑えておかないと、後々大変な事が起こる。
まずは、共感とは何なのか?
相手の感情に、共感する事である。(あたりまえ〜って思うでしょ?もう少し、聞いてね。)
共感と、似た言葉に、『同感する』『同意する』がある。
同感は、同じく感じる事
同意は、意見を同じにする事
そして、共感は共に感じる事。
この、微妙な違い。理解できますか?
この、わずかな違いを理解して使えるようにならないと、俄か対人援助で大失敗してしまいます。
同感、同意と共感はどこに差があるのか?
それは、「同じく」か、「共に」の違いにあります。人の話しを聞いていくと、自分の考えとは違っている事が、多々あります。当然ですよね。
傾聴とは、相手の考えをすべて受け入れる事ですが、自分とは異なる主義・思考について、簡単には受け入れられませんよね。
例えばです。話し相手が、今流行りのアイドルグループが好きだったとします。しかし、こちらとしては、何の興味も関心もない。むしろ、なんで、そんなに騒がれているのか、理解出来ないとします。
たとえば、
「私、アイドルグループ〇〇の、△△君が好きで、ハマりすぎちゃって、お金使いすぎちゃって、やばいんですけど!どうしよう!」
「え?ヤバイっていくら使ったの?やめなよ、そんな事」という会話になるかもしれません。
これは、相手に対して、同感も同意も、共感もない自分の価値観を伝えている状態です。
それでは、
「わかる!それ!私も同じ!いいよねえ。〇〇!私もお金使いすぎちゃって困ってるんだー」
これこそ、同感、同意です。
ではでは、共感ではどうなるか。
「アイドルグループの〇〇が好きなんですね。
ハマりすぎてお金を使って、嬉しかったけど、ちょっと後悔もしてるんですね。」
これが、共感。
自分の中に、同じ価値観が無くても気持ちを理解する事は出来ますし、こうする事で相手との間に踏み込み過ぎない、程よい関係を築く事が出来ます。
ちょっと、難しいかな?
この、共感的立場を維持する事って、かなり大変です。
まずは、意識する事から始めてみてくださーい!