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サラリーマンが農家になった順序と起業1 農業転職の背景

大学卒業後→専門商社に就職し営業職を3年勤め、5年後は上司のようになるレールが見えてきて退職→次のステップは花・野菜苗生産卸しの会社に就職し、ハウス管理者として2年半勤め退職→地域おこし協力隊としてUターン、3年の任期を終え→エディブルフラワー専門農園87farmとして独立。

とりあえず就職

大学卒業後は建築系の専門商社に就職。特にやりたいことはなく、当たり前のように就職を選択。その当時からざっくりといつか起業したいと言う思いはずっとあったものの、何をやりたいか、起業してどのようにしてお客さんに販売するかなど全くの無知で勉強もしてこなかった為、起業は無理というかその当時はまだ選択肢には無かった。ざっくりと起業したいという思いは、親が園芸店をしていてサラリーマンの家庭で育ってこなかったので、サラリーマンで一生を終えるイメージがなかったことにありますが、まずは就職してよかったなと思います。

開業30年ほどの親の園芸店

花や野菜に興味はなかったし、栽培もしたこともなかった。

家業が園芸店だと幼少期から花や野菜の栽培をして植物の知識があったのかと思われますが、そんなことはなく全く興味もなかった。なので栽培もしたことなかったので素人同然です。
家業である園芸店に興味を持ち始めたのはサラリーマンになってからのこと。30年ほど田舎で個人で園芸店をしていると、田舎っぽい良さはもちろんあるものの時代に遅れていたり、効率化やマニュアル化できそうなことがたくさん見えてきます。自分の親に、園芸(農業)経験のない息子が提案しても受け入れてもらえる訳もありません。まずは自分がその業界に入ってみて経験を積めた時に話をしてみようと思い、25歳の時に花・野菜苗の生産卸しをしている農業の会社に転職しました。

花・野菜苗の生産卸しの会社って何?600㎡のハウス管理者

主にはホームセンターやスーパーの店頭に並んでいる小さなポットに植わっている花や野菜の苗を栽培して指定された期日に納める仕事です。規模の大きい会社でしたので部門が分かれており、種をまく・定植(植える)・栄養繁殖(差し芽)・ハウス管理(育てる)・収穫・出荷・営業・広報・経理・品種改良などがあります。その中でハウス管理者として育てる部門に属していました。

ハウス管理者として最後に担当していた600㎡ほどのビニールハウス

農業未経験者がいきなりハウス管理者として現場を任して大丈夫なのかと思いますが、やはり最初から上手くはいかないものです。しかし、ある程度規模のある会社だと栽培が簡単なリスクが低い植物から指導してもらえます。ただ、指導といっても給料をいただきながら仕事をしている為、主体性がなく待ちの姿勢では得られるものも少なく、農業はハードワークの為継続的に働くのは難しいかもしれません。

つづく


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