ほんとうのたべもの
日中はテレビは見ないのですが
土曜日、ふと思いつき
テレビをつけるとEテレ再放送
「こころの時代」をやってました
なんとテーマが宮沢賢治でした
わたしは
岩手で生まれ育ちました
宮沢賢治の世界は
ものがたり、そらごとではなく
わたしの生きる世界でした
ですから
大都会にでて暮らすようになったとき
変わり者と言われること
生きにくいこと、たくさん
それはたくさんありました
けど、
このEテレの番組をみて
やっぱりわたしも
きれいにすきとおった風をたべ、
桃いろのうつくしい朝の日光をのんで
育ったんだからこのままでいいんだよね
そう思いました
極寒の地岩手
やませが吹いて飢饉ばかりの岩手
支えあい助け合わないと
全滅する世界です
十一月の山の風のなかに、
ふるえながら立ったりしますと、
わたしも身を切るような風の中に立つと
賢治と同じように
どうしてもこのようなことが
実家の裏にある鬱蒼とした森で
起きてるようにしか思えなかったのです
人が2人以上集まれば
どうしても諍いが起きてしまう
けれどどうか
この
ほんとうのたべもの、があることを
こころに留めていただければと
わたしも賢治同様
どんんなにねがうかわかりません
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