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PUNK!THE REVOLUTION OF EVERYDAY LIFE SAPPRO

5/3初日のスペシャルイベントより

札幌BREW IT
(札幌市中央区南3条西3丁目第二タムラビル1F)9:00~18:00
5/3〜5/10まで開催(9日休み)
¥500+1drink (18才以下、学生、障害者手帳のある方、高齢者、介助の方無料)
※会場内でのマスク着用、手指消毒等の感染対策にご協力ください。

主催者あいさつをする戸沢淳さん

 「ただの音楽のスタイルやファッションというだけではなく、色んな国や属性の人が関わっているパンク文化の広がりや背景を知ってもらえる機会にー」

 「軍がクーデターを起こしたミャンマーでは、徴兵制を敷いて、若者や立場の弱い少数民族を引っ張ることまで起きている…。そういう中でもパンク音楽を介して札幌まで想いが繋がっていることを共有したい。」

主宰/川上幸之介さん
(倉敷芸術科学大学教員)

 主宰の川上幸之介さんによるトーク
「『パンクの系譜学』とパンク展」非常〜に興味深くお話のオンパレードでした。抵抗運動の歴史やアートや手段、哲学に至るまで触れられるお話で、著書も読んでみたいと思いました。
(購入のタイミングはお財布と相談の上…笑)

 パンクを通して全ての人々が自己を肯定でき、それぞれの持つ可能性が開かれる(発揮)できる社会の実現に貢献することー

※もう、出だしから引き込まれました(笑)

=パンクの初動の要因ー抑圧阻害への抵抗=

 芸術アートなど、どのように文化を用いて社会を変えようとしてきたのか?を紐解きながら検証することで、この世界に憤りを感じる人たちが具体的に社会運動などの活動への足がかりにできたら嬉しいと…。

○アナキズム
(政治的権威と権力を否定し、自由な個人の合意のもとに個人の自由が重視される社会を理想とする思想)
 人間が共同で生活を営むのに必要な普遍的な倫理観「自立した個人の自由な意思決定と合意形成のもとで営まれるコミュニティの中で、人々が相互に支え合い、尊重し合って何か問題があったら上位下達や多数決ではなく誰もが納得するまでの合意形成に至るまで話し合いをし、圧政や理不尽な事には立ち上がり行動を起こす。

○コミュニスト
(差別や抑圧のない平等な理想社会をめざす考え)
 カール・マルクスとエンゲルスという人の思想〜資本主義社会(儲け最優先)がもたらす弊害や阻害(労働力の搾取など)などのからくりを明らかにした人たち。

もちろん違う考えの人もいるが、この2つがパンクの大きなベースになっている。と解説し、歴史や具体的な例をあげながらパンク文化がどうのように根付き発展してきたのかを語りました。

ゲストトーク/高崎英樹さん

 ゲストの高崎さん(BRONZE FIST RECORDS)が、各国を訪れた先で撮影した写真を示しながら『アジアのパンクシーン』と題し川上さんトークを繰り広げました。
男性が多いと思われる中、女性ボーカルや女性だけのメンバーで構成しているグループもあることも紹介しつつ。

初めて公開する貴重な写真も

 2011年に初めてミャンマーを訪れた時の写真や映像。2021年2月1日にミャンマーの軍事政権がクーデターを起こして以降初めて、昨年12月に海外ツアー(タイ)をされたグループについて紹介しました。
クーデターから逃げて来た人が多い町で、捕まるリスクがある中シークレットライブを敢行。
グループメンバーから、このイベントへ寄せられたビデオメッセージが上映されました。

 ミャンマーでは徴兵制が始まり、若者たちが心配していること、「革命」とはただ戦うことだけではなく相互扶助による人々の団結が必要との訴えも。「差別や貧困、抑圧のない新しい社会を望みます。この革命において重要なのはどんな形であれお互いに助け合うことー」とのメッセージでした。

 彼らの楽曲が収録されているアルバムがリリースされたことも合わせて紹介。
 ここの町で逃げて来た人たちが作っているTシャツを日本で販売することで支援するなど色々な形でミャンマーへの支援に取り組まれている一端を語りました。

 展覧会ではモニターで色々な国や時代のパンクを映像で知れるコーナーも。
 期間中、もう1度個人的にフリーでも来れたら良いなと思いました。

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