【2020.9.20:新宿御苑でのスケッチ】

【2020.9.20:新宿御苑でのスケッチ】

9月20日の午後2時から新宿御苑に四谷デッサン会で知り合ったHさんとIさん、アーバンスケッチャーズのMさんと合流して、スケッチに行きました。

新宿御苑の芝生がとても気持ち良かったです。
芝生が程好い感じで伸びていて、座り心地の良いクッションのようになっている。
ズボンに土が着いたりしないから、安心して足を伸ばせる。
目の前には緑が広がる。昼頃まで雨がパラついて水分補給ができたせいか緑が生き生きしている。
周りを見渡しても人影はまばら。
スケッチしていても人がきにならずに集中して描ける。
特徴的な建物の旧御涼亭を見て、親子連れのお父さん「竜宮城みたいだね」と男の子に話しかけるが余り興味を示さなくて、明らかにお父さんの方がテンションが上がっている。
そんな何気ない会話がチョコチョコ聞こえてくるのも心地良かったです。

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一枚目は大都会の中にある新宿御苑でスケッチしたとわかるように、緑のバックにビル群が入る構図を選んで描きました。
この緑の向こう側にビル群が見える非現的な景色を見ると、人間が滅んだ後に緑が支配するようになった世界を描いた藤子F不二雄の短編「みどりの守り神」を印象的な見開きページを思い出します。新宿御苑に来ると描きたくなる構図です。

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二枚目は旧御涼亭を描きました。建築物を描くの苦手です。特に特徴的なデザインの建物は形を捉えるのが難しいですね。細かいディテールは追わずに全体的な雰囲気を描くようにしてみました。建物を正確に描けるようになりたいとは余り思っていないですが、少なくてもどの建物を描いたのか伝えられるようになりたいですね。

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三枚目は御苑内で伸びている大木を描きました。午後4時閉演だと思っていたら、6時まで延長されていたので夕暮れの景色も描けました。曇り空だったため、陽の光がゆっくり変化していったので光の変化に惑わされずに描けました。
大木を見ながら思ったのが、新型コロナウイルスの影響で春から余り人が入っていなかったせいか御苑全体の緑がとても生き生きとしている感じがしました。沢山の人が毎日のように入ってくるのは緑にとっては思っている以上にストレスがかかっているかもしれないですね。

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今回のスケッチから画材を変更してます。
まずがスケッチブックですが、今までは本のように閉じている物に描いてましたが、紙が薄いため水彩では描きにくい事と乾くまで時間がかかるため、厚みのある画用紙のリングタイプのスケッチブックに変更しました。
すぐに次の絵が描けるリングタイプの方が自分に合っていると思いました。
いままでは中サイズの水筆1本だけで描いていましたが、今回から細、太サイズの筆を追加しました。サイズが違う事でタッチの描き分けができる事と水の補給を気にせずに描き続けられるのも良かったですね。
使用する画材は定期的に見直したり、色々試してみた方が良いですね。

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描き終わってからはお互いに描いたスケッチを見せ合いました。同じような場所を描いても描く人によって全然違うので、この描いたスケッチを並べるのは楽しいですね。
最近は複数の人とスケッチどころか合う事自体が少なくなっていたので、久しぶりに並べて見たら凄くテンションが上がりました。

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スケッチ終了後は新宿御苑近くのカフェで寛ぎながらカフェスケッチをしました。
今までなら入れるカフェを探すのにも苦労していたのに、どこのカフェも席が空いていて、入ったカフェも半分程度しかお客さんがいなかったです。感染予防を考えて屋外のテラス席に座ってお互いをスケッチしました。隣の席にいた外国人の親子連れがいたので、外国人を見る事が少なくなったなと思いながら、コッソリ描きました。

スケッチを描くのは一人でもできますが、久しぶりに人と一緒にスケッチしたら、お互いのスケッチを見せ合ったり、カフェで何気ない事を話しながらお互いを描いたりするのは、全然違った楽しさがある事を思い出しました。
まだまだ沢山の人が集まってスケッチする事は難しい状況は続きますが、スケッチに行く機会を増やそうと思います。

今回も新宿御苑に行く前は雨がパラついていましたが、スケッチを始める時には晴れました。3年前にアーバンスケッチャーズに参加して野外スケッチをするようになってから、まだ一度も雨がなく晴ればかりなので、スケッチ晴れ男のジンクスを無事に更新できました。

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