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夏服と決断


今日、仕事で運転をしていると下校中の学生を目にした。

ただ、何か違和感を感じた。

その違和感はすぐに分かる。

冬服の学生と夏服の学生が入り混じっていた。

なんか学生時代を思い出した。

夏服移行期間みたいなのあったなと

理由は未だ分からないけど、

先陣を切って一番最初に夏服に変えられる人は少しかっこよさげに見えたし、

逆に、ギリギリまで冬服を着ている人は少し尖って見えた。

自分は周りの様子を窺いながらちょうどいいタイミングを見計らって夏服に変えるようなヤツだった。

夏服に変わると今まで衣服に守られていた両の腕が露わになり、何処か頼りなさを覚えるとともに嫌でも夏の始まる清々しさみたいなものを感じた。

もしかしたらまだ肌寒い日が来るかもしれない、

いやきっと来るという思考を頭の片隅に置きながらもその決断を下さなければいけない。

決断してしまえば、基本的にはもう戻ることはできない。

一度決めたのにも関わらずもう一度冬服に戻してくる強者もいたような気もするけど、、

決断とは常にリスクを負うもの

だからこそ慎重に且つ大胆に思い切り良く。

ああしとけば

と思うことはあっても潔く切り替えられるように、

なんだかんだ正解だったと自分を納得させられるように。



もしかすると、夏服に変える決断って人生の全てを表しているのかも

いや、そんなはずはない。



おわり

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