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藤川正太の伝承「霊感のある先輩・病院廃墟編その②:カメラが捉えた白い怨霊」

初めまして、藤川正太といいます。
大学で金沢に進学しました。
スノボーサークルの先輩が、ものすごい霊感の持ち主だったんで、その先輩が実際に経験したというエピソードを、何回かに分けてお話します。

※かなり怖い話ですので、この先を読んでゆくかは自己責任。
 5段階の☆④の怖さです。

こちらが「病院の廃墟編その①:霊感のある先輩」です。
今日はそのつづき。

「病院の廃墟編その②:カメラが捉えた白い怨霊」

「何もでなかったなあ、拍子抜けじゃん、帰るか。」
5人がくるりと向きを変え、来た道を戻ります。
コツ、コツ、コツ、ギィィ、バタン。
錆びたドアノブに手をかけ、病院を後にし、車に乗り込みます。

何も出なかったとはいえ、念のため、撮影していたカメラを確認しようということになったんです。

「よし、じゃあ入るぞ。」
「ギィィ、バタン、コツ、コツ、コツ…」
「なんだ何も出ないじゃん。拍子抜けだな、帰るか。」
クルリと向きを変え、「コツ、コツ、コツ…」
歩き出したその途端、カメラに何か白い影が映り始めました。

行きは、しっかりと前方にカメラを構えていたものの、
何も出なかったため、帰りはブランと手を下げていました。
しかし電源は切らずに撮影中だったため、カメラは後方をさかさまに映していました。
カメラを上下反転させ、5人は息をのんで見つめます。

真っ白な女の幽霊が、地面をはいずりながら、5人が歩くスピードより少し早く追いかけてきます。

「コツ、コツ、コツ…」
「ズズズ…」
「コツ、コツ、コツ…」
「ズズズ…」
徐々に追いついてくる白い幽霊。
「ギィィ…」5人がドアノブに手をかけ、もう病院から出られる!といった瞬間、その霊はいきなり顔を上げ、先ほどまでと比べ物にならない物凄いスピードで這ってきます。

やばい追いつかれる!といったその時、「ギィィ…バタン」と扉が閉じます。
5人は汗を流し、呼吸を荒くし、まずは早く下山しようと車を飛ばします。
その足で、某心霊番組へ、テープを郵送することにします。
さて、そのテープはテレビ局で受け取ってもらえず、すぐに返送されることになります。

今回はここまで。
次回は「その③:受領されずに戻った小包・お札で巻かれたテープ」です。
藤川正太の次回をお楽しみに。
マジで普通に怖いよ。

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